ひらがなが読めなくてもできる!いろいろな知的能力が身につく「かるた」あそび

お子さんが「ひらがな」をおぼえるための遊びとして思い浮かぶのが『かるた』。
しかしながら、お子さんが文字が読めないうちはかるたでは遊べない、と思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。

でも実は、まだひらがなが読めない2歳児さんくらいからでも、かるた遊びをとおして文字に親しむだけでなく、さまざまな力を養うことができます。

今回は、まだひらがなが読めないお子さんでも『かるた』で遊ぶ方法と、『かるた』遊びで伸ばせる力とは?についてお伝えします。

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ひらがなが読めない2歳児さんの「かるた遊び」の方法は

では、まだひらがなが読めない2歳児さんの場合、どのようにかるた遊びをすればよいのでしょうか?
私が2歳児さんクラスのレッスンで行っている遊び方をご紹介します。

やり方は普通のかるた遊びと同じように、読み手が文字札を読み上げ、取り手が該当する絵札を探して取ります。

この時、絵札に描かれた文字を見つけるのではなく、絵を手がかりにして探します。
つまり、読み上げられた文言をよく聞いて、その中に出てくるものが描かれた絵札を探すのです。

いきなり46枚すべての絵札から目当ての1枚を見つけ出すのはむずかしいので、枚数をへらして難易度を調整します。

最初はあ行だけ等、1つの行ごと(5枚ずつ)からスタートし、上手に探せるようになってきたら、あ行・か行の10枚など、一度に使用する札の数を少しずつ増やしていきましょう。

2歳児さんがかるた遊びで伸ばせる力とは?

まだひらがなが読めないお子さんでも、このようなかるた遊びをすることで、

*文字札が読まれている間じっと話を聞く(集中力・聞く力)

*文字札に出てくるものの名前を理解する(語彙力)

*絵の状況を読みとる(状況の認知)

*たくさんある絵札の中から目的の札を探し出す(注意力・観察力)

・・・など、さまざまな力をやしなうことができます。

ひらがなが読めるようになってきたら、文字札を読んだ後、「今のお話はあひるさんが出てきたね。あひるさんの“あ”を探してね」などと声掛けをして、文字を意識させましょう。

しかしながら、ひらがなが読めるようになることよりも大切なのは、「今からお話するからよーく聞いてね」と言われたときにちゃんと集中して聞けるかどうか。

この「聞く力」をつける、というのが、2~3歳くらいの子どもにとっては実はとても難しくて、且つ、とても重要なことなのです。

また、かるた遊びで勝ったり負けたりを経験することで、勝ったときの嬉しさや負けたときの悔しさを味わえるので、「くやしいから次にまた頑張る」という前向きな気持ちが持てるようになったり、自分の感情をコントロールすることにもつながり、子どもたちを成長させてくれます。

最後に

子どものさまざまな能力を高めてくれる「かるた」遊び。
ひらがなが読める・読めないにかかわらず、ぜひお子さんといっしょに楽しくチャレンジしてみてくださいね。

ちなみに、教室で使用しているかるたのうちの一つがこちら。
いもとようこさんのイラストが魅力的な”あいうえおかるた”を使用しています。

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