子どもが大好きな「シール」。シール貼りは、指先を使うことで器用さをやしない、脳を活性化することができる遊びです。
台紙からはがして・貼るだけでも知育になる「シール貼り」遊びですが、お子さんの発達段階に合わせて難易度を調整してあげたり、知育的なねらいを意識して遊ぶことで、さまざまな力が身につきます。
今回は、100均で売っているラベルシールを使った知育あそびを、5つのステップに沿ってご紹介します。
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2歳からの『シール貼り』。100均のラベルシールを使った知育あそび5つのステップ
100均で売られているラベルシールは色・サイズもさまざまです。
“台紙からはがして・貼る”がまだむずかしい年齢のお子さんは、大きめサイズのものから始めましょう。
スムーズにできるようになってきたら、だんだん小さくしていくと良いですね。
以下で、徐々に難易度レベルを上げていく『シール貼り』5つのステップをご紹介します。
シール貼り①自由に貼る。
台紙に、好きなようにシールを貼っていきます。
”台紙からはがして・貼る”だけでも、指先の巧緻性をやしなうことができます。
1~2歳児さんにとっては、台紙からシールをはがすだけでもひと苦労。
やっとのことではがしたシールを、ねらったところに貼るのもまた難しい。
でも、むずかしいからこそ、『できた♪』という達成感が得られるのかもしれませんね。
ただ白い紙に貼るだけでもいいですが、簡単な絵を描いて台紙を作り、その中に模様に見立てて貼るようにしてもいいですね。
写真はきのこですが、その他にもちょうちょ・てんとうむしなど・・・いろいろと考えてみてくださいね!
シール貼り②枠からはみださないように貼る。
シールの大きさにぴったり合う○を書いた台紙を用意し、その〇の部分に、できるだけはみ出さないようにシールを貼っていきます。
小さい枠からはみ出さないように貼るのは、子どもにとっては至難のワザです。
シール貼り③同じ色のシールを貼る。
シールと同じ色の絵の台紙を作り、絵の上に同じ色のシールを貼らせます。
”同じ色”を認識する、色のマッチングの遊びです。
ちなみに写真の台紙は、ワードで図形描画を使って描きました。
〇と△と曲線の組み合わせ。面倒なら、シールと同じ色の折り紙をそのまま台紙にしてもいいですね。
シール貼り④見本と同じように貼る-1<系列>を意識する
日常生活のいろいろな現象の中から「法則」を発見し、その「法則」を他の場合に応用してさまざまな課題を解決していく力は、論理的思考につながる大事な力になります。
そんな力を養う、「系列」を意識したシール貼りの遊びです。
『赤・青・赤・青・・・・』や『赤・青・黄・赤・青・黄・・・・』など、2色や3色の繰り返しのパターンで一列に並べて貼った見本を作っておき、その下に、見本と同じように貼っていきます。
自然と色の”繰り返し”を意識しながら貼ることになります。
繰り返しのパターンの美しさ・面白さを感じることで「系列」に親しみ、ゆくゆくは“繰り返し”のパターンを自分で見つけ、”続きはこうなる“と次を予測することが出来るようになるのがねらいです。
3歳児さん以上くらいでしたら、見本を見ながら同じように貼るのではなく、『赤・青・黄・赤・青・・・その続きは?』と、繰り返しのパターンを自分で見つけ、その続きを考えて貼らせると、さらに難易度があがります。
シール貼り⑤見本と同じように貼る-2<位置>を意識する
空間認識に関わる「上・下」「左・右」などの概念や、座標軸(あるものの位置を、縦軸と横軸との交点で表す)の考え方を理解して、”位置を正しく表す”こと。
そのためにはまず感覚的に、座標上の”同じ位置”わかるようになることが必要です。
写真のような3×3マスや4×4マスなどの方眼の枠を用意し、数枚のシールを貼って見本を作ります。
この見本を見ながらもう1つの方眼上の”同じ位置”に同じ色のシールを貼っていくことで、感覚的に「位置の対応」をしていく遊びです。
最後に
シール貼りについては、100均でもいろいろなシールブックが販売されていますし、無料のダウンロード素材を提供してくれているサイトもたくさんありますね。
こういったものを利用するのもいいですし、台紙をパソコンで作ったり、手描きしたりも。
手軽におうちでできて、かつ、指先の巧緻性だけでなくさまざまな概念を学ぶことができる知育あそびのひとつです。ぜひトライしてみてくださいね!
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