図形センスを養う遊びとして、積み木あそびは欠かせません。
平面図を見て、積み木がいくつあるかがわかるか?
隠れたところにも積み木があることをイメージできるか?
・・・これらは、幼児期にいかにたくさんの図形的刺激に触れたか?に大きく関わってきます。
ぜひ、楽しく遊びながら図形センスを身につける環境を与えてあげたいものです。
今回は、図形センスを身につける立方体積み木の取り組み方を年齢別にご紹介します。
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図形センスをやしなう「立方体積み木」年齢別の取り組み方
0歳〜:触る
積み木を握ったり、叩き合わせて音を出したり、親御さんが積んだ積み木を崩したり、転がしたり・・
自由に触れて積み木に親しませます。
赤ちゃんは、さまざまなものに手で触れて得た情報が脳に送られることで視覚・聴覚・触覚などの感覚を育んでいきます。
1歳〜:積む
はじめは崩す一辺倒だったのが、この時期から積み木を“積む”ことができるようになります。
最初は2個積むのもやっとという感じですが、徐々に、たくさん積めるようになっていきます。
無理に積ませようとしなくても、親御さんが積んでいる姿を見せることでお子さんのやる気を刺激してあげましょう。
2歳〜:実物の見本をまねる
親御さんが積み木を積んで作ったかんたんな形をまねして、同じ形を作らせます。
見立て遊びで自分の好きなものを作って遊びたい時期でもありますので、決して無理強いをしないようにしましょう。
3歳〜:平面図を見て作る
平面図のお手本を見て、同じ形を作らせます。
隠れている部分をイメージしたり、頭の中で図形を動かしてみる力が必要になります。
お手本には、つみきプリントが活用できます。
最初は少ない個数から始めて、徐々に増やしていきましょう。
平面図から立体をイメージするのが難しいようなら、親御さんが作った実物の見本を見て作のるところに戻ってやってみましょう。
4歳〜:応用編
①おぼえて作ろう!
積み木を積んで作った見本のかたちをしばらく見せて記憶させ、その後、見本を見ないで同じ形を作らせます。
図形による記憶力を養う遊びになります。
上手にできるようなら、平面図のお手本で同様にやってみましょう。
見本を見せる時間は、お子さんの出来具合を見ながら、数秒~数十秒程度で調整して行いましょう。
また使用する積み木の数も、最初は少ない数から始めて、じょじょに増やしていきましょう。
②動かして作ろう!
見本用とお子さん用の積み木を、同じ数だけ用意します。
お母さまが積み木を使って形を作り、お子さんにも同じ形を作らせます。
お母さまのほうの積み木を見えないように隠しながら、1個動かして違う形にします。
その後、お子さんのほうの積み木も1個だけ動かして、同じ形を作らせます。
見本と自分の積み木を見比べて、どこがどのように違うか(どこの積み木がなくなって、どこの積み木が増えたか)を考えることで、図形認識力をやしなう遊びです。
最初は実際に積み木を動かし、試行錯誤しながらやってみましょう。
上手にできるようなら、実際に動かさないで頭の中で考えるようにしていきましょう。
徐々に動かす積み木の数を2個、3個・・・と増やしていきましょう。
動かす積み木が増えると、かなり難しくなります。
また、慣れてきたらお子さんにも問題を出してもらいましょう。
教室のレッスンでは、出題者と回答者を交代で行っています。
子どもは問題を出されるほうだと、やらされ感があるせいかノッてこないこともありますが、自分が問題を出すのは大好きです。
ぜひ、うまくお子さんの気分を盛り上げて、楽しくやってみましょう。
最後に
立体図形をイメージする力を養うには、図形的刺激、すなわち実際に積み木を使って遊んだ経験をいかにたくさんさせてあげられるかが大切です。
お子さんが小さいうちから、楽しく積み木に触れる機会をたくさん作ってあげましょう。
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