トランプで「かず」の力を育てる遊び方4種

「トランプ」は、楽しく「かず」の力を身につけるのにピッタリ。
数字と、同じだけの数のマークが書かれている(11~13の絵札は除く)ので、数の量感をつかみながら数字に親しむことができます。

今回は、3~6歳くらいの幼児さんが「かず」の力をやしなうことができるトランプの遊び方を4種、ご紹介します。

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「かず」の力をそだてるトランプ遊び

 

①数の大小の比較~「せんそうゲーム」

1〜10までのカードを人数分に分けます。
手持ちのカードの中から、「いち、にの、さん」でお互いに1枚ずつ同時に出し合い、大きい数のカードを出した人が相手のカードをもらえます。

瞬間的に、数の大小を判断する力をやしなう遊びです。

数が同じだった時は保留にしておいて、次に大きい数を出した人がもらってもいいですし、「引き分け」ということで、1枚ずつもらうことにしてもよいですね。
先にカードがなくなったほうが負けで、たくさんカードを取った方が勝ちとなります。

2~3歳くらいなら1~5までのカードを使う等、お子さんが理解している数の範囲でおこないましょう。
慣れてきたら、テンポよくどんどんスピードアップしてみましょう。

②数の並びを理解する~「いちならべ」

7ならべのルール通り、1のカード4枚を出して並べておきます。

残りのカードを人数分に分け、順番に、同じマークの数字が1~10まで順番につながるよう手持ちのカードの中から出していきます。

手持ちのカードの中に出せるものがなければ、パスして次の順番の人が出します。
手持ちのカードが早くなくなった人が勝ちとなります。

「7ならべ」ならぬ「1ならべ」。

1の次の数は何かな?2の次は何かな?・・・
かずの大小の比較や、数の並びを学ぶことができます。

「1ならべ」に慣れてきたら、1~10までの真ん中の「5」から始める「5ならべ」にしたり、逆に「10ならべ」にして、10から順に小さい数字を並べていくのも面白いですね。

③10の構成を理解するトランプゲーム

「10の構成」(いくつといくつで10)は、繰り上がりのある足し算・繰り下がりのある引き算にも必要になる重要なものです。
百玉そろばんやおはじきなどの具体物で10の合成・分解を理解した上で、トランプゲームを通して楽しく定着させてみてくださいね。

「あわせて10」のババぬき

通常のババぬきは、同じ数のカードが2枚そろうと捨てられる、というルールですが、使うカードを1から9までの数とジョーカーのみにして、2枚で「合わせて10」になったらカードを捨てる、というルールで行います。
「あわせて10」になる組み合わせを、ゲームをとおして定着させるのがねらいです。

「あわせて10」の神経衰弱

通常の神経衰弱は、伏せたカードの中から2枚をめくって、同じカードだったらその2枚がもらえる、というルール。
「あわせて10」の神経衰弱では1から9までのカードのみ使用し、2枚で「合わせて10」になる組み合わせが出ればそのカードがもらえる、というルールで行います。

記憶力をやしないながら「あわせて10」の組み合わせを定着させていきます。

最後に

トランプは、ゲームのルールを理解して遊ぶということ自体が思考力をやしなってくれるのに加えて、幼児さんが「かず」を学ぶのにピッタリのツール。
ぜひ、ご家族でトランプゲームを楽しんでみてくださいね。

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