「スリーヒントゲーム」というカードゲームは、さまざまな知的能力がやしなわれるおすすめの知育遊びですが・・・
カードがなくても”スリーヒントゲーム”はできます!
”しりとり”のように何も道具がなくてもできるので、いつでも・どこでも手軽に取り組むことができます。
今回は、カードを使わないで行う「スリーヒントゲーム」のやり方と、その知育的効果についてご紹介します。
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『スリーヒントゲーム』の遊び方と知育的効果は?
まずは、カードを使って遊ぶ『スリーヒントゲーム』についてご説明します。
スリーヒントゲームのカードには絵札と読み札があります。
読み札のほうには、絵札に描かれている絵に関する3つのヒント
「誰が(どの動物が)」
「どんな格好で(服の色など)」
「何をしている(”ブランコにのっています” など)」
が書いてあります。
読み手が読むヒントをよく聞いて、あてはまるカードをカルタのように取るゲームです。
3つのヒントを最後までしっかり聞かないと正しいカードが取れません。
(たとえば同じ赤い服を着たゾウでも、歯をみがいているのと積み木で遊んでいるのがいたりします。)
なので、カードを使うスリーヒントゲームでは、
・複数の情報を集約して、すべてに当てはまるものが何かを考える集中的思考力
・人の話を最後までしっかり聞く姿勢
・たくさんのカードの中から目当てのカードを見つけ出す注意力
このような力がやしなわれる効果があります。
カードを使わない『スリーヒントゲーム』の遊び方
一方、カードがなくてもできる”スリーヒントゲーム”の遊び方は・・・
出題者が”あるもの”についてのヒントを3つ出し、解答者は、ヒントをもとにそれが何かを当てるだけ!
たとえば、
・・・・・答えは「サル」
という感じです。
答えとなるものは何でもOKですが、幅が広すぎて難しい場合は、「キッチンにあるもの」とか、「幼稚園にあるもの」など、範囲を決めてやってみましょう。
また、はじめはおうちの方が出題者となって問題を出し、慣れてきたら、お子さんにも問題を出してもらいましょう。
子どもは自分が答えさせられるばかりよりも、自分も問題を出す側になりたがるもの。
一方的に答えさせられるよりも、交代で出題者になるほうが盛り上がって楽しく遊べます。
また、問題を出す側と答える側とでは求められる力が違うため、どちらも行うことで、やしなわれる能力の幅が広くなります。
ヒントを出すのは3~4歳くらいのお子さんには結構むずかしいので、じゅうぶん慣れてから問題を出してもらうようにしましょう。
なお、お子さんが出題する場合、はじめは頭の中で自由に思いついたものを答えとして出題するよりも、絵カードを用意して、その中のどれかから出題するようにしたほうがやりやすいと思います。
「わらべきみかの あいうえおカードプラス」のような、描かれているものにバリエーションのあるものがおすすめです。
絵カードを見ながらだと特に、最初は「見た目」のヒントばかりになってしまいがちですが、徐々に、いろんな角度からのヒントが出せるようになっていくとよいですね。
カードを使わない『スリーヒントゲーム』でやしなわれる力とは
上で述べたように、カードを使うスリーヒントゲームでは、複数の情報を集約して一つの答えを導き出す「集中的思考力」がやしなわれます。
一方、カードを“使わない”スリーヒントゲームでは、解答者には「集中的思考力」が求められますが、出題者には、1つのものからさまざまな角度でたくさんのことを思い浮かべる「拡散的思考力」が求められます。
あるものに関して「どんなヒントを言おうかな?」と考えるのに、色や形などの「見た目」をはじめ、味や手触り、素材、機能や用途、分類(例「動物のなかま」)など、さまざまな角度から見る必要があるためです。
「ひとつのものをいろんな側面から見る」能力は、ものごとを見る視点を変えられる能力、すなわち『思考の柔軟性』につながります。
またヒントを出すことは、思考の柔軟性だけでなく、思いついたヒントを相手にわかるように伝えることで表現力のトレーニングにもなります。
それ以外にも、カードを使わない「スリーヒントゲーム」では、ヒントを出すにも答えを当てるにもものの属性(特徴や用途、分類など)に関する知識が必要になりますので、遊びながら知識が身につく、という効果もあります。
最後に
いつでも・どこでも遊べてたくさんの力が身につく『スリーヒントゲーム』。
ぜひ、親子で取り組んでみてくださいね。
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