語彙を増やすだけではない「しりとり」遊びの知育的効果とは?

何の道具もいらず手軽にできる遊びのひとつとして、「しりとり」があります。

「しりとり」をとおして、聞いたことのない、もしくは普段使わない言葉に触れることで、今まで知らなかった物の名前や言葉を知り語彙を増やすきっかけになります。

しかしながら、しりとり遊びで養われる力は、語彙力だけではないのです。

こちらの記事では、語彙を増やすだけではない「しりとり」遊びの知育的効果についてお伝えします。

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語彙を増やすだけではない「しりとり」遊びの知育的効果

”しりとり”、”あたまとり”で「拡散的思考力」をやしなう

しりとりがスラスラ出来るためには、たくさんの言葉を知っていることが必要です。
しかし、たとえ知っている言葉でも、しりとりをしていて必ずしもその言葉が思つくとは限らないですよね?

「しりとり」が上手にできるためには、語彙が豊富であることと同時に、”ある条件からいろいろなことを思いつく力”が必要になります。

ある条件からたくさんの言葉を思いつくには、言葉をたくさん知っているだけダメで、頭の中にある条件に合うことばをたくさん思い浮かべる力が必要になるのです。

例えば「”あ”で始まることばは何!?」のように、1つの事柄(条件・情報)からいろいろなことを思いつく力を「拡散的思考力」と言います

しりとり遊びはこの「拡散的思考力」を高めるトレーニングになります。

 

しりとりがスムーズに出来るようになったら、らっぱ ⇒ ごりら ⇒ りんごのように、しりとりとは逆につなげていく(語頭の文字を、次のことばの語尾につける)「あたまとり」あそびをしてみましょう。

決まった語頭のことば(“あ”ではじまることば等)を見つけるのにくらべて、決まった語尾のことば(“あ”で終わることば等)を見つけるのは、かなり難しくなります。

りんこ
大人でも結構たいへんかも!!

あたまとりのルールさえ理解できれば、電車の中や歩きながら等、日常生活のちょっとした時間で楽しみながら思考力をやしなううことができますね。

”カードを使ったしりとり遊び”で「集中的思考力」と「転換的思考力」をやしなう

カードを使ったしりとり遊びでは、カードに描かれたものの名前がしりとりの順になるように並べていきます。
うまくつなげれば、全部がしりとりの順につながります。

口頭でのしりとりがスムーズにできるお子さんであればカンタン!と思いきや・・・
意外にも、カードでする場合うまくできないことも多いのです。

りんこ
口頭でのしりとり遊びとは、求められる力が違います。

知っている言葉を使って自由にしりとりをすればよいのではなく、限られたカードの中でつなげていかなくてはならないので、複数の情報・条件から1つの結論を導き出す「集中的思考力」が必要になります。

さらに、どの絵からしりとりがスタートするかわかっている場合は良いのですが、わかっていない場合はかなり難しくなります。

適当に目についたカード、例えば「あり」からスタートして、あり⇒りす⇒すいか⇒かめ⇒ねこ と続けたとします。
「ねこ」の次は”こ”ではじまる言葉が続きますが、残りのカードの中に”こ”ではじまる言葉が無かった場合、「残りのカードはいらなかった。しりとりはここで終わり。」と思ってしまう場合があります。

たまたま「あり」のカードからスタートしただけなのに、後ろにつながらなくなった時、列の始めに戻って「あり」の前につなげられないか、という発想が出てこないのです。

りんこ
”「あり」がスタートだ”という思い込みから、なかなか離れられなくなってしまいます。

いままでの考えとは逆の方向から、ものを考えること。これが子どもにとっては、なかなかできないものなのですね。

これには、ある事柄を別の方面から見直す「転換的思考力」、わかりやすく言うと”思考の柔軟性”が必要になります。

子どもがなかなかできないからと言って、「こっちにつなげたらいいでしょ!?」などとすぐに教えてしまえば、せっかくの考えるチャンスを奪ってしまうことになります。

なんとか、うまく全部つながる方法はないか!?と自分で知恵を絞って考え、やってみることで「考える力」が育っていきます。


五味太郎 しりとりぐるぐるカード(どうぶつ) ([バラエティ])


五味太郎 しりとりぐるぐるカード(みのまわりのもの) ([バラエティ])

最後に

しりとり遊びを発展させることで、語彙力だけでなく、拡散的思考力・集中的思考力・転換的思考力などのさまざまな力をやしなうことができます。
ぜひ、レベルアップした「しりとり」遊びにチャレンジしてみてくださいね!

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