「反対語」をおぼえて表現力を高めよう~『反対ことばカード』

お子さんが言葉を話し始めの頃は、もののなまえ(名詞)の語彙を増やすことを意識されてきたと思います。
言語や文章の表現力を高める次のステップでは、”もののなまえ”(名詞)と並行して”うごきことば”(動詞)や”ようすことば”(形容詞)の語彙を増やしていくことが必要になります。

そして”ようすことば”(形容詞)については、「はんたいことば」として、対となることばとセットにして憶えることで、その言葉の意味や使い方をより深く知ることができます。

2~3歳の子どもたちは(場合によってはもっと大きい子も)、「大きい」「長い」「高い」などの言葉を知っていて普段使っていても、「”おおきい”の反対は?」と聞くと「おおきくない」と答えたり、「長い」「高い」「太い」の反対も「ちいさい」と言ったりしがちです。

「長い」「高い」「太い」がそれぞれどういう状態を表しているか、その認識があいまいなのですね。

既に知っていて使っている”ようすことば”も、対となる「反対ことば」を知ることで、その言葉の意味や使い方をより深く知ることにつながります。

今回は、「はんたいことば」をセットでおぼえるのに役立つ『反対ことばカード』をご紹介します。

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「反対語」をおぼえて表現力を高めるのにおすすめの教材『反対ことばカード』

「はんたいことば」をセットでおぼえるのに役立つのが、こちらの『反対ことばカード』。
教室では、主に2~3歳児さんクラスのレッスンで使用しています。


銀鳥産業 反対ことばカード MA-HKC2

『はんたいことばカード』は、”おおきい⇔ちいさい”のように、対になる2枚の反対ことばのカードをつなげると、絵が完成するようになっています。

はんたいことばの組み合わせは44組・88語。すなわち、入っているカードも44組・88枚です。

「おおきい⇔ちいさい」「たかい⇔ひくい」「ふかい⇔あさい」のような、ようすをあらわすことばの反対語がメインですが、「きる⇔ぬぐ」「あける⇔しめる」「いく⇔かえる」など、うごきことば(動作をあらわすことば)の反対語も含まれています。

『反対ことばカード』2~3歳児さんクラスのレッスンでの取り入れ方

私がこの『反対ことばカード』を2~3歳児さんクラスのレッスンで取り入れている理由は、”「はんたいことば」をおぼえる”、というよりは、”2枚の絵をつなげてパズルを完成させる”という感覚で取り組むことができるから。

レッスンでの取り入れ方は、主に以下の2つのパターンになります。

①絵合わせパズルとして遊ぶ

セットとなるカードを何組か分、ばらばらにして置きます。
その中から、絵のつながりを考えてペアとなる2枚を見つけ、絵を完成させます。

完成した絵を見ながら、片方の絵を指して「このえんぴつは“ながい”ね。じゃあ、反対に、こっちのえんぴつは?」と問いかけ、はんたいことばを言わせます。

1回に使用するカードは少ない枚数から始めて、じょじょに増やしていきます。

②はんたいことばの絵カードを見つける

2枚セットうちの片方だけを何枚か集めて机に並べます。
残りのほうのカードを1枚ずつ見せながら

「”おおきい”のはんたいはなーんだ!?」

「”ながい”のはんたいはなーんだ!?」

などと問いかけ、「ちいさい」「みじかい」と反対ことばがわかれば、そのカードを探します。

ひらがなが読める子は文字を手掛かりにして探していき、まだ文字が読めない子は、

「”ながい”の反対の”みじかい”えんぴつはどれ!?」

「”おおきい”ぞうさんの反対は、”ちいさい”ネズミさんだよー。」

などと絵を手掛かりに探していき、見つかったら2枚を合わせて絵を完成させます。
このような遊びかたをすることで、ひらがなが読めなくても「はんたいことば」に親しむことができます。

③はんたいことばの神経衰弱

もう少し年齢が上がって「はんたいことば」がしっかりインプットされてきたら、”はんたいことばの神経衰弱”ゲームで遊ぶこともできます。

ルールは通常の神経衰弱と同様、裏向きに並べたカードを2枚ずつめくっていきます。
ペアとなる反対語のカードが見つかればその1組がもらえ、最後にたくさんカードをとった人が勝ち、というルールです。

どの言葉どうしがペアになるかがわからなければこのゲームでは遊べませんので、まずは上記①②でしっかりインプットしてから遊びましょう。

最後に

言うまでもなく、幼児さんが”ようすことば”の語彙を増やすためにいちばん大事なのは、普段の生活の中でたくさんの”ようすことば”に触れること。
その上で、『反対ことばカード』のような教材で遊びながら「はんたいことば」としてセットで憶える機会を作ることがポイントです。

普段、お子さんが短いえんぴつを指して「このえんぴつ、ちいさいね」などと間違った”ようすことば”を使っていたら、

「そうだね、このえんぴつは”みじかい”ね。反対に、このえんぴつは”ながい”ね。」

などと、さりげなく「ちいさい」ではなく「短い」に訂正してあげつつ、「長いー短い」の反対語をセットで意識できるように声掛けをしていくとよいですね。

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