「折り紙」は発想力・創造力を高めてくれるだけでなく、指先の巧緻性を養うのに役立つ遊びでもありますが、折り紙の素晴らしいところはそれだけではありません。
折り紙を半分に折ってできた三角をもう1回半分に折って、開いてみると・・・三角が4つできています。
つまり・・・正方形を対角線で分けると2つの直角二等辺三角形ができる。正方形は4つの直角二等辺三角形にも分けられる。・・・そういった図形感覚が自然に身につくというわけです。
また「はんぶん(2分の1)」や「4分の1」などの理解にもつながります。
こんな素晴らしい知育玩具「折り紙」、ぜひ小さいうちからたくさん遊ばせてあげたいところですが・・・2歳児さんくらいですと、まだまだむずかしいものは折れないので、作るものが限られてしまいますよね。
そんな時、参考になるのがこちらの『1・2・3歳のおりがみあそび』(世界文化社)です。
【2019.1追記】現在、こちらの『1・2・3歳のおりがみあそび』(世界文化社)は定価では販売されておらず、中古品が高額で出回っているのみの状態です。
同じ1・2・3歳さん対象の折り紙の本で、『 入園までにあそぶ力がつく 1・2・3才のおりがみ (主婦の友αブックス)』を以下の記事で紹介しています。
よろしければ参考にしてみてくださいね!
1・2・3歳のおりがみあそび 折って貼って楽しくお話!
親子でお話をしながら楽しくあそぶ、子どもが初めて出会う「おりがみあそび」です。
おりがみを半分に折るだけで、親子の会話が広がります。
・・・と本のカバーに記載されている通り、こちらの本には折り紙を数回折っただけでできる作品例30パターンすべてに対して、子どもへの【言葉かけ例】と【遊び方】のヒントが書かれています。
折り紙を1回折っただけの”さんかく”が、ちょっとクレヨンで描き加えるだけで「おはなのおやま」や「りんごのおやま」になったり、もうひと折りして「おにぎり」になったり。
また、1回折りの”ながしかく”が、「電車」になったり、
おうちのをドアに見立てて、ピンポ~ン!「こんにちは!」「いらっしゃい!」等々・・・
シンプルな”さんかく”や”しかく”が、アイデアしだいでいろいろなものに変身!遊びがどんどん広がっていきます。
「自分ではなかなかイメージがわかなくて・・・」というお母さまも、この本を参考にして、どんどん遊びを展開させることができますね。
教室でも、指先の巧緻性と図形センスをやしなうために2~3歳児さんクラスで「折り紙」を取り入れているのですが・・・
指定されたものを作るだけでなく、折り紙を渡して「なんでも好きなもの作っていいよ」と言うと、「新幹線できた!」「恐竜できた!」などと、自由な発想でいろいろなものを作ってくれます。
「これのどのへんが恐竜・・・???」と思うようなことが殆どですが、作った本人にとってはりっぱな恐竜だったり、新幹線なのですよね。
折り紙はこのように巧緻性や図形センスだけでなく、発想力・創造力も育んでくれる素晴らしい遊びです。
おうちでも、いつでも折り紙で遊べるよう身近なところに常備しておいてあげたいものですね。
なお、レッスンでは100均の折り紙を使っているのですが、「教育おりがみ」などの厚みがあってしっかりしたものよりも、薄手のもののほうが子どもには扱いやすいのでオススメです。
枚数も100円で110枚などたくさん入っていて気兼ねなく使えるので、ぜひ、たくさん使ってたくさん「折り紙」遊びを楽しんでくださいね!
※同じ1・2・3歳さん対象の折り紙の本に関する記事はこちら>>>
折り紙の本なのに”折らない”遊び方がたくさん。『入園までにあそぶ力がつく 1・2・3才のおりがみ』
折り紙は、紙を『折る』ことでさまざまな力が身につく遊びですが・・・ 『入園までにあそぶ力がつく 1・2・3才のおりがみ』…
◆こちらの記事もよく読まれています>>>
2歳児さんのドリル・プリント学習って意味あるの!? 目的とメリットは?
小さなお子さんの親御さんで「何歳くらいからドリル・プリント学習をさせたらいいの?」という疑問をお持ちの方も多いと思います…
3歳からの”ちょうどいい”レベルが見つかる折り紙の本『入学までにおぼえたい 3・4・5才のおりがみ』
「折り紙」は、実際に手を動かしながら三角や四角などさまざまな形に触れ、形の変化を体感することで自然に図形のセンスが磨かれ…
はさみの使い方、子どもへの教え方は?2歳から始めるはさみの練習5つのステップ
「子どもにはさみを使わせるのは何歳から?」という疑問を持たれる方も多いと思いますが、私の教室では2歳児さんクラスから、レ…