四字熟語やことわざ・慣用句などが会話の中で使えるようになると、 表現力も豊かになってきますよね。
教室でも、年長さんクラスのレッスンでは、ことわざや格言・慣用句のカルタを使ってさまざまな表現に触れるきっかけを作っています。
小さい子にはことわざや慣用句の意味を理解するのはむずかしいから、まだ早いのでは!?と思われるかもしれませんが・・・
俳句や百人一首と同様、正しい意味はわからなくとも、ことわざを通して日本語独特の表現やリズムに触れること自体に意味があるのです。
しかしながら、ことわざや慣用句などは勉強して憶えるというよりは、日常会話の中で使われているのを聞くからこそ、その状況と意味が結びつき、生きた言葉として身についていくものです。
とはいえ、大人でも間違った意味でことわざや慣用句を使っている場合がありますので、大人も含め、あらためて正しい意味を知るきっかけとしても、カルタ遊びを取り入れるのは良いと思います。
ちなみに私も、恥ずかしながら『一寸の虫にも五分の魂』ということわざを、”どんな小さな虫にも命があるのだから、むやみに殺したりして命を粗末にしてはいけない。”という意味だと思っていたのですが・・・
正しくは、”どんなに小さく弱いものでも、それなりに考えや意地があるから、ばかにはできないということ。”(小学館国語辞典より)という意味なのですね。
そこであらためて「魂」の意味を辞書で調べてみると・・・
①心のはたらきのもとをするもの。②死んだ人の霊魂。③心。精神。(小学館国語辞典より)
つまり、このことわざの意味するところは”命”ではなく、「意地」や「プライド」のような、”こころ”の問題だったということですね。
このように、思い込みで使っていたけれど、あらためて調べてみると使い方を間違っていた、というものも結構あるかもしれません。
ことわざ・慣用句・四字熟語を題材にしたカルタはいろいろと販売されていますので、いろいろな表現に親しむきっかけとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
カルタをとおしてことわざの意味がわかるようになってきたら、たとえば・・・
『泣きっ面に蜂』→「右腕をけがしているのに、さらに転んで左足をすりむいた。」
のように、ことわざの意味と同じになるような「たとえ話」を作ってみる等、遊びを発展させてみるのも良いですね。
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