知育系ボードゲーム『クイップス』は、2歳さんの数の理解にオススメ

ラべンスバーガー社のボードゲーム『クイップス』は、これから”かず”の概念をどんどん理解していきたい2歳児さんにおススメのボードゲーム。

付属のサイコロを用いて1から3までの数をあつかうゲームですが、手持ちのサイコロを使うことで、あつかう数を増やすこともできます。

 


【クイップス】ラベンスバーガー社(ドイツ)

使うものは・・・

絵柄の違う4枚のボード

木製のカラーチップ

色サイコロと数字サイコロ(目の数は1~3まで)

遊び方は・・・

4枚のボードをプレイヤー1人に1枚ずつ分け、カラーチップはすべてお皿などに入れて置いておきます。

順番に色サイコロと数字サイコロを同時に振り、出た色のチップを、出た目の数だけ取って自分のボードの同じ色の穴に入れていきます。

先に自分のボードの穴をぜんぶ埋めた人が勝ちとなります。

つまり・・・

・サイコロの目の数を数える→数詞とモノを1つずつ結びつけて正しく数える(計数)

・出た目の数と同じチップを取る→「ぜんぶでいくつ」がわかる(基数性の理解)

という、かずの概念の基礎を学べる要素が入ったゲームなのです。

ちなみに、数をおぼえはじめの2歳児さんも、1~3までの数に関しては、1つ1つ数えてみなくても感覚的にぱっとわかることが多いと思います。

りんこ
逆に「4」の理解の壁は大きく、なかなか越えられなかったりします・・・

この『クイップス』では目の数が1~3までのサイコロを使うので、目の数を数えることに関しては問題なく出来ても、目の数と同じだけのチップをお皿から取る、というのが難しかったりします。

3つあるものを数えて「ぜんぶで3」が分かっても、「たくさんある中から3つを取り出す」は出来ないことがあるのです。

りんこ
「いーち、にー、さん、しー、ごー・・・」とエンドレスでチップを取り出し続けてしまいます。

かずを数えること(計数)に”チップを取りだす”という作業を伴うと、「あれ、いくつまで数えたっけ?」と分からなくなったり、そもそも「いくつまで数えればいいんだっけ?」と忘れちゃったりするのですね。

それでも、遊びながら何度も繰り返し「たくさんの中からある数だけ取り出す」うちに、上手にできるようになってきます。

1から3までの数がばっちりわかるようになれば、こんどは目が6まであるサイコロをつかった遊びで、さらに大きいかずに親しんでいきましょう。

※サイコロを使って「かず」の力をやしなう遊びでは、「すごろく」がおすすめです。

関連記事:『かず』の力をやしなう遊び~「すごろく」

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『クイップス』のようなボードゲームやすごろくで遊ぶことは、ルールを理解する力や、ルールを守って遊ぶ社会性をやしなうことにもつながります。

とはいえ、2歳児さんで上記のルールどおりに遊ぶことがまだむずかしい場合もあります。

その場合はサイコロは使わず、チップを同じ色の穴に入れていくことで「色のマッチング」&「指先の巧緻性をやしなう遊びをしながら、機が熟すのを待ちましょう。

いずれにしても、数の概念を身につけるためには日常生活の中で具体的なモノを数えたり、比べたり、分けたり・・・といった「かず」に触れる場面をたくさん作ってあげるとともに、ボードゲームやすごろくなど、遊びにも「かず」をうまく取り入れてあげられると良いですね。

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