ドイツ・リンゴプレイ社の「言葉を育てるゲーム」シリーズ『さかさまペア』は、同じものが描かれたペアのカード15組と、黒猫(ジョーカー)1枚の計31枚がセットになったカードゲームです。
さかさまペア カードゲーム LINGO PLAY社 言葉を育てるゲーム
ペアのカードに描かれているのは、同じものだけれど逆の意味の絵。
例えば・・・
多い⇔少ない
長い⇔短い
明るい⇔暗い
等々・・・。
これらの絵は、対になる「はんたいことば」で表すことができます。
教室では2~3歳児さんクラスのレッスンで、この『さかさまペア』を使った取組をしています。
バラバラに並べたたくさんのカードの中からペアになる絵を見つけて、それらのものがどんな様子か?を言葉で表現してもらいます。
2~3歳児さんクラスでは、もののようすをあらわす”ようすことば”の語彙を増やして、言語の表現力を高めることを目指しています。
そのため、ようすをあらわすことばを「はんたいことば」として対となる言葉とセットで憶えることで、その言葉の意味や使い方をより深く知ることができるような遊びを取り入れています。
上記のような、多い⇔少ない、長い⇔短い、明るい⇔暗い などの「はんたいことば」で表すことができるものは比較的わかりやすいですが・・・
こちらのようなものになると、言い表すのが結構むずかしくなります。
そんな時は、
「どんなネコ?」→「首の長いネコ」「首の短いネコ」
「どんなジュース?」→「いっぱいのジュース」「からっぽのジュース」
など、「どんな〇〇?」と聞くことで、答えやすくなります。
また同じ絵を見ても、様子をあらわす表現は1つではなく、いろいろとあります。
「どんなたてもの?」→「傾いているたてもの」でもいいですし、「ナナメのたてもの」でもいいですね。
「どんなズボン?」→「汚れたズボン」でも「ドロドロのズボン」でもいいですし、
「どんな男の子?」→「笑ってる男の子」でも「ニコニコしてる男の子」でも。
このように「ドロドロ」「ニコニコ」などの擬態語も、ようすを表すことばとしてたくさん知っているといいですね。
なおこちらの『さかさまペア』では、ペアのカードを見つける「神経衰弱」ゲームや、黒猫(ジョーカー)のカードを含めて「ババぬき」で遊ぶことも出来ます。
いずれの遊び方の場合でも、「ペアのカードが見つかった時には、カードの意味を言葉で伝えましょう」、と説明書にも書かれています。
遊びをとおして、あるものの様子をあらわす言葉をたくさん言うことで表現力を高めていけるゲームです。
さかさまペア カードゲーム LINGO PLAY社 言葉を育てるゲーム
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