くもん『わごむパターンボード』で、「巧緻性」「図形感覚」から、手作り台紙で「座標上の位置」まで

くもんの『わごむパターンボード』は、ボードのピンに輪ゴムをかけ模様をつくって遊ぶおもちゃ。
2013年の日本おもちゃ大賞エデュケーショナル・トイ部門 「大賞」受賞、また「グッド・トイ2013」にも選ばれている定番の知育玩具です。

指先の巧緻性を高めながら「図形感覚」もやしなうことができる『わごむパターンボード』を使った、2歳児さん~年少さん・年中さんクラスの取組をご紹介します。

スポンサーリンク

くもん『わごむパターンボード』とは


くもん出版 わごむパターンボード RB-12 知育玩具 おもちゃ 3歳以上 KUMON

「わごむパターンボード」には、以下のものがセットで入っています。

・ボード2種類:19ピン、81ピン
・お手本カード:それぞれのボード用に各15枚・裏表両面で30パターン(全30枚・60パターン)
・カラーの輪ゴム

お手本カードをボードに差し込んで、お手本の上に同じ色の輪ゴムをかけて模様を作って遊びます。
ボードの種類やお手本によって難易度が調整でき、幅広い年齢で使えるのが特徴。

教室でも、2~3歳児さんクラスから年中さんクラスまでのレッスンで、それぞれの学年に合わせたレベルの取組をしています。

輪ゴムを片手でピンから外れないように押さえながら、もう片方の手でひっぱって伸ばしたり、ゴムをはずす時にも、片手で押さえながらはずさないとゴムが飛んでしまう等・・・

両手をうまく連動させ指先を複合的に使って遊ぶことで、指先の巧緻性を高め脳を活性化しながら「図形感覚」も養ってくれます。

くもん「わごむパターンボード」を使った年齢別の取組

「わごむパターンボード」2~3歳児さんクラスの取組

2~3歳児さんクラスでは19ピンのボードを使用します。指先を使って脳を活性化し巧緻性をやしなうこと、また「さんかく」や「しかく」などさまざまな形を作りながら「図形」に親しむことが目的です。

取組は、以下のようにステップアップしていきます。

①輪ゴムをまっすぐかける

まずは、輪ゴムをまっすぐにかけることから。
輪ゴムがピンからはずれないように片手で押さえながら、もう片方の手で「びよーん」とひっぱって伸ばしたり、ひっかけるには、ひっかけたいピンよりも先まで伸ばしてから力をゆるめないといけなかったり・・・

ただ単純に輪ゴムをかけるだけですが、かなり指先を使います。
慣れてきたら、まっすぐ(直線)を組み合わせて「さんかく」や「しかく」を作ります。

②1本の輪ゴムで「かたち」をつくる

直線を作るのに慣れてきたら、次は1本の輪ゴムで「さんかく」や「しかく」など、いろいろな「かたち」を作ります。
まず最初にどこに輪ゴムをかければいいのか?そこからどうやってかたちにすればよいのか?意外と難しいです。

③かたちを組み合わせる

1本の輪ゴムでつくるかたちをいくつか組み合わせて、いろんなものを作ります。
かたちが重なる部分があると、難易度が高くなります。

「わごむパターンボード」年少さん~年中さんクラスの取組

年少~年中さんクラスでは、81ピンのボードと、手作りの見本カードを使用します。
この学年では、巧緻性や図形認識力を高めること以外に、「座標上の位置」(縦の列と横の段の交点)を理解することが大きな目的になります。

作成したお手本はこのような感じで・・・

ボードのピンに対応する箇所を黒のドットであらわしています。
これを見ながら、ボード上の同じ位置に輪ゴムをかけて、同じ模様を作ります。

お手本を見ながら同じ形をボードに作ることで、「座標上の位置」を意識しながら、輪ゴムをかける位置を考えることになります。
(「赤いゴムを、上から2段目の、左から3番目~7番目のピンにかけて・・・」みたいな感じ)

81ピン(9列×ヨコ9列)もあってかなり複雑なので、縦軸に「あ」~「け」・横軸に①~⑨の番号をふって、わかりやすくしています。(ボードにも、同様の番号をふったシールを貼っています)

レッスンでは空間認識力に関わる力として、まずは「上・下」「左・右」などの概念を理解するところからはじまり、次に「上から2番目」「右から3番目」などの理解、そして「一番上の段の左から2番目」など「座標上の位置」を理解できるようにしていきます。

最終的には、座標上のある場所をあらわすのに「ここ」と指さすのではなく、座標軸上の位置を言語化できるようになること、つまり“客観的な表現(誰が聞いても正確に伝わる)で位置を伝えられる”ようになることを目指していきます。

そのための取組のひとつとして、こちらの『わごむパターンボード』と手作りのお手本カードを使っているのです。

実際、タテ9列×ヨコ9列の座標上の位置を考えながら形を作るのはかなり難易度が高いのですが・・・
子どもたちはみんな輪ゴムを使った取組が大好きなので、「やりたーい!」と進んで取り組んでくれます。

なお、この手作り見本カードはパソコンで、エクセルの図形描画を使って作成していますが、パソコンが苦手な方は、方眼紙に手描きで描いても良さそうですね。

※お手本を手作りしなくてもOK!な、お手本カード30枚つきの『木製ジオボード』は、こちらの記事で紹介しています>>>『木製ジオボード』は久々に即買いした知育玩具。くもん「わごむパターンボード」には無いものがついている!

関連記事

くもんの「わごむパターンボード」は、ボードのピンに輪ゴムをかけ、模様をつくって遊ぶ定番の知育玩具。 指先の巧緻性を高めながら「図形感覚」もやしなうことができるので、教室では2歳児さん~年少さん・年中さんクラスまで幅広く取り入れています。 […]

『わごむボード』より小さい子向けのおもちゃ、『ジオボード』

『わごむパターンボード』と同様、ボードの突起(ピン)に輪ゴムをかけて遊ぶおもちゃに『ジオボード』があります。

 


ジオボードセット 86167166

こちらはピンの数が25(5×5)と『わごむボード』より少ないので、2~3歳児さんクラスのレッスンで主に使用しています。
よろしければ、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

ジオボード~巧緻性を高めながら「図形」や「位置」を理解するおもちゃ

おうちで知育

「ジオボード」は、ボード上のピン(突起)に輪ゴムをかけて形をつくるおもちゃ。 ジオボードセット 86167166 子ども…

最後に

くもんの『わごむパターンボード』は対象年齢は3歳~となっていますが、指先のトレーニングや図形に親しむのが主な目的なら2歳児さんからじゅうぶん活用でき、その後も長く使えます。

楽しみながらさまざまな力がやしなえる、コストパフォーマンスの高い知育玩具だと思います。

※関連記事:【木製ジオボード】は久々に即買いした知育玩具。くもん「わごむパターンボード」には無いものがついている!

おうちで知育

くもんの「わごむパターンボード」は、ボードのピンに輪ゴムをかけ、模様をつくって遊ぶ定番の知育玩具。 指先の巧緻性を高めな…

data-matched-content-ui-type="image_card_sidebyside"