『ペントミノ』で図形センスをやしなう取り組み

「ペントミノ」とは、正方形を5個つなげてできる形のことで、ぜんぶで12種類しかありません。
この12種類の形「ペントミノ」を使って図形センスをやしなう取り組みをご紹介します。

「ペントミノ」12種類はこの形

上で述べたとおり、「ペントミノ」とは、正方形を5個つなげてできる形のこと。

※ちなみに、正方形2つでできる形は「ドミノ」、3つは「トリオミノ」、4つだと「テトロミノ」です。

「ペントミノ」12種類は、以下の形になります。

「ペントミノ」のパズル、『カタミノ』で遊ぼう!

「ペントミノ」、すなわち5つの正方形を組み合わせてできた12種類のピースを使った有名なパズルが『カタミノ』。
付属の問題集のとおりに、指定されたピースをボードにピッタリおさめていくことで、空間認識力をやしなうことができます。

使うピースは3個~12個まで、ピースが増えるごとに難易度がアップしていきます。


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カタミノのすごいところは、問題の数が500問・解答のパターンは36,057通りもあること。
難易度のレベルも幅広いため、対象年齢は3歳~99歳まで!
遊び方を工夫すれば、3歳以下のお子さんでも図形感覚をやしなうことができます。

積み木あそび

カタミノのピースを、好きなように積んで遊びます。
なるべく高く積むにはどうしたらいい?などと工夫して遊ぶことで、立体感覚や空間認識力がやしなわれます。

型はめあそび

パズルを1ピースだけ残して完成させておき、残り1ピースをはめさせます。
最初は、使うピースを選んで渡してあげましょう。
ピースをくるくる回転させたり、裏返すことで形が変わることを理解することにつながります。

慣れてくれば、合うピースを自分で見つけるようにしましょう。
空いているところにピッタリ合うのはどれ?と考えることで形の特徴を捉える練習になります。

なお『カタミノ』は、AERA with Kids(アエラウィズキッズ)2019年夏号の記事『算数教育のプロ4人が試した 思考系算数教材 最強!アイテム』で、“幼児算数のプロ”、大迫ちあき先生もおすすめしていました。
実に懐の深いパズルです。


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「ペントミノ」を作ってみよう!

次にご紹介するのは、『カタミノ』のように「ペントミノ」を組み合わせて遊ぶパズルではなく、”「ペントミノ」を作ってみよう!です。

正方形を5つ組み合わせて、「ペントミノ」を作ってみましょう。
12種類ぜんぶ作ることができるかな?

もちろん、見本は何も見ないで作ります。
使用する正方形は、立体でも平面でもどちらでも構いません。
立方体の積み木や、パターンブロックに入っている正方形のピースがあれば使えますし、無ければ、折り紙を切ったものを使っても良いと思います。

何種類かはパパッと作れても、だんだん煮詰まってくると思いますが・・・
わからない時にぱったり手を止めてしまうのではなく、わからないながらもとにかく手を動かして「あーでもない、こーでもない」と試行錯誤できるかどうかがとても大事です。

最後に

”『ペントミノ』を作ってみよう!”のように、答えが一つではなくいくつもあるような課題に取り組む時に、次々にいろんなパターンが思い浮かぶ子と、ひとつの考えに囚われてしまって、なかなか他の考えが浮かんでこない子がいます。

こと図形の分野に関しては“理屈”よりも、いかにたくさんパズルや積み木などの図形的刺激に触れたか、という経験値がモノをいいますので、幼児期には特に“頭で考える前に、まず手を動かす”ことが大事です。

パズルや積み木にたくさん触れて、たくさん手を動かしているうちに、徐々に図形的な感覚が養われてきます。
そうなれば、”やみくもに”、ではなく確信を持って手を動かすことができるようにもなってきます。

“頭で考える前に、まず手を動かす”クセを幼児期のうちに身につけておくよう、ぜひお子さんに「あーでもない、こーでもない」と試行錯誤する経験をたくさんさせてあげてくださいね。