2歳からできる!「ルールのある遊び」で身につく力

社会にはさまざまな「ルール」があります。
子どもたちも日常生活をとおして「ルール」があることに気づき、「ルール」を守ることの大切さを徐々に理解していきます。

普段の遊びの中にも「ルールのある遊び」を取り入れることで、ルールの大切さや、ルールを守ることでより楽しく遊べることに気づくだけでなく、さまざまな力を身につけることができます。


「ルールのある遊び」をとおして身につく力

 

社会性がやしなわれる

ルールのある遊びをする時に、ルール自体は理解できていたとしても、“わかってても、やりたくない!やりたいようにしたい!”という自分の気持ちを優先してしまい、ルールが守れないことがあります。

しかし、そのことが原因でお友だちとけんかになってしまったり、自己主張ばかりしていてはお友達と楽しく遊べないことに気がつき、“やりたい”という気持ちを抑えて我慢することを覚えたり、きまりの大切さに気づき、それを守ろうとする気持ちが芽生えてきます。

「負ける」ことを経験する

勝ち負けのあるゲームでは、当然ですが勝つときもあれば負ける時もあります。
ゲームをとおして、勝ったときの嬉しさとともに負けたときの悔しさを味わうことは大切な経験です。

悔しいと思う気持ちを乗り越えて気持ちを建て直し、もう一度チャレンジする前向きな気持ちに繋げていくことで、精神的なたくましさを身に身につけていきます。

また、負けた相手の悔しい気持ちがわかるようにもなり、他人の気持ちを慮る思いやりの心を育むことにもつながります。

集中力がやしなわれる

授業中じっと座れない、先生の話が聞けない等の「小1プロブレム」では、集中力が十分に育っていない子どもの姿が指摘されています。

幼児期のうちに、大人が無理やり我慢を強いて根気や集中力を身につけさせるのではなく、遊びの中で子どもたちが自らそれらの力を培っていく機会を作ってあげる必要があります。

勝ち負けのあるゲームでは真剣になって集中して取り組み、負けても何回もチャレンジすることで根気も育まれます。

思考力・記憶力・言葉の力・数の力・瞬発力などのさまざまな力が育つ

ルールのある遊びでは、ゲームのルールそのものを理解し、展開を読んでゲームをすすめる力はもちろんのこと、たとえば「神経衰弱」なら記憶力、「しりとり」なら語彙力や拡散的思考力、「トランプ」や「すごろく」なら数の力、「かるた」なら文字の読みや語彙力、瞬発力など、ゲームによってさまざまな力が養われます。
お子さんの伸ばしてあげたい力に応じた遊びを、生活の中に取り入れてあげましょう。

ルールのある遊びをする時に心がけたいこと

お子さんの発達段階によっては、ルールを守らなくてはならないとわかっていても、「頭でわかっていること」と「実際にできること」とのギャップがあるため、自分の欲求が優先してきまりを守れなかったり、負けるのがイヤで途中で投げ出してしまったりすることもあります。

しかし、徐々に自分の感情をコントロールできるようになり、また、きまりを守って遊ぶことの楽しさに気づくことができるようになります。
まずはお子さんの気持ちに寄り添い、気長に見守ってあげることが大切です。

おうちでできる「ルールのある遊び」

「ルールのある遊び」には、鬼ごっこやかくれんぼなど、屋外で、且つ大人数で行う遊びもたくさんありますが、おうちで、お母さまとお子さん二人で、またはご家族みんなでできるものも数多くあります。

いずれも、使うおもちゃ・教材やルールを工夫すれば、2歳くらいからできるものばかりです。
おうちでの取り組み方については、以下の記事を参考にしてみてくださいね。

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