穴のあいたものを棒やひもに”通す”作業は、指先の器用さや集中力ををやしなう遊びのひとつ。
特に、固定された棒にリングを通していく「棒さし」遊びは、リングのサイズが大きいもので少ない数から始めれば、1歳児さんから遊べます。
だんだんサイズを小さく・数も増やしていくことで難易度を上げ、「かず」の基礎概念を身につける等さまざまな遊びを展開していくこともできます。
「棒さし」あそびの定番の知育玩具に『プラステン』がありますが、
そこそこお値段もするので、2歳児さんクラスのレッスン用で似たようなものが手作りできないか・・・と、100均で手に入る材料を使って、作ってみました。
使うのは、
・竹ひご
・大きめのビーズなど穴のあいてるもの(リングのかわりになるもの)
・発泡スチロールブロック(200×100×50mm)
↓発砲スチロールブロックとは、こういうのです。※私は100均(ダイソー)で購入しましたが、参考までに載せておきます。
発泡スチロールブロック
作り方は・・・
発泡スチロールブロックに、竹ひごを等間隔でグサグサと刺していくのみ!
竹ぐしがブロックを突き通して出てこないよう、ブロックの裏側をシールやテープで補強します。
私はこのおもちゃを、2歳児さんクラスで指先の巧緻性の強化と「1から5までの数の理解」を促すツールにしたかったので、5本の竹ぐしを刺し、1から5までのシールを貼りました。
遊び方は、それぞれのシールと同じ色の穴のあいたおはじきをシールと同じ数だけ通していきます。(完全に同じ色のシールが無かったため、かろうじて同系色で・・・)
あらかじめ、数字と同じ数だけおはじきを用意しておいてあげてもいいですし、たくさんあるおはじきの中からその数だけ取り出すようにすれば、さらに難易度が上がります。
棒に通す時は、しっかり「いち、に、さん・・・」と声に出して数えながら通します。
1つのものに1つの数詞をあてはめて数える、正しい計数の練習です。
また通し終わったら「ぜんぶでいくつ?」と問いかけ、基数性の理解(”全部でいくつ”がわかる)が出来ているかを確かめます。
通し終わったものを見ると、1から5まで、おはじきの高さがだんだん高くなっていきますね。
1よりも2、2よりも3が多い、というように、数字と量の関係を認識できます。
なお棒にとおすものは、竹ぐしが通る大きさの穴があいているものなら何でもOK!です。
こちらは、「七田 くまのひもとおし」のいちばん小さいくまを使っています。
「ロンディ」の、いちばん小さいサイズを使ってもいいですね。
ただ、ロンディは厚みがないので、「かず」を「量(高さ)」として捉えるのには不向きとなります。
ひたすら棒に通していって指先を鍛えるのにはいいですね。
なお、竹ぐしは取り扱い方によっては危険になりますので、遊ぶときはくれぐれも気を付けて、目を離さないようにしてあげてくださいね。
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