2歳になると、子どもは運動機能が発達して自分の動きをコントロールできるようになる一方、自我が芽生え、自己主張が強くなり”第一反抗期”にさしかかります。
そんな2歳児さんの発達の特徴をふまえ、この時期にふさわしい遊びとオススメのおもちゃをご紹介します。
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2歳児さんの発達の特徴は
2歳児さんの発達の特徴について、「保育所保育指針解説書」より引用してみます。
歩く、走る、跳ぶなどの基本的な運動機能や、指先の機能が発達する。それに伴い、食事、衣類の着脱など身の回りのことを自分でしようとする。また、排泄の自立のための身体的機能も整ってくる。発声が明瞭になり、語彙も著しく増加し、自分の意思や欲求を言葉で表出できるようになる。行動範囲が広がり探索活動が盛んになる中、自我の育ちの表れとして、強く自己主張する姿が見られる。盛んに模倣し、物事の間の共通性を見いだすことができるようになるとともに、象徴機能の発達により、大人と一緒に簡単なごっこ遊びを楽しむようになる。
( 保育所保育指針解説書 第2章 子どもの発達(4)おおむね2歳【基本的な運動機能】
2歳児さんは、ことばがどんどん増えたり、身体機能が発達して身の回りのことが自分でできるようになったりと、心身ともに大きな成長が見られる時期ですね。
そんな2歳児さんの成長をさらに促す遊びとオススメのおもちゃを以下でご紹介します。
2歳児さんの発達に沿った遊びとオススメのおもちゃ
●2歳児さんの発達に沿った遊び①<指先を使う遊び>
指先の機能の発達によってできることが増え、食事や着替えなど、自分の身の回りのことを自分でしようとする意欲が出てきます。
このような、子どもの”自分で何でもやりたい”という気持ちを満たし、自信につなげられるよう、手や指を使う遊びをたくさんさせてあげましょう。
スプーンやおはしなど生活の道具をうまく使うためには、ひもとおしなどの遊びで”手と目の協応”(目で見たものに瞬時に反応して体を動かすこと)を育むことも大切です。
また、2歳頃になると色や数にも興味を持ちますので、指先を使う遊びの中にもそういった要素を取り入れてあげるとよいですね。
赤・青・黄・緑・白の5色のかわいいくまさんにひもを通してあそぶ、ひもとおしの定番のおもちゃ。
穴にひもをとおして遊ぶことで巧緻性を養うだけでなく、色や数、仲間分けなどの要素を取り入れた、知育あそびの教材としても使えます。
※アンソニーペーター社「くまのひもとおし」を使った、2歳児さんにピッタリの遊び方はコチラ>>>『ひもとおしの定番、アンソニーペーター社「くまのひもとおし」で、巧緻性をやしなうだけでなく基礎概念も学べる!』
アンソニーペーター社の「くまのひもとおし」は、赤・青・黄・緑・白の5色のかわいいくまさんにひもを通してあそぶ、ひもとおし…

大・中・小3つのサイズ×各6色、計108個のくまさんのひもとおし。
指先の巧緻性をやしなうことはもちろん、「色」「数」をはじめ、「大小」の比較や「順序」(〇番目)、「空間認識」(右・左、前・後)などの基礎概念、また並び方の法則性を見つける「系列」などを学べる知育教材です。
※「七田 くまのひもとおし」おすすめの遊び方はこちら>>>七田(しちだ)の超おすすめ教材「くまのひもとおし」2歳さんからの活用方法
幼児さんの定番の知育あそび「ひもとおし」は、指先を使うことで巧緻性を高め、脳を活性化してくれます。 「ひもとおし」の教材…
※「七田 くまのひもとおし」などを使って「系列」を学ぶ遊び方はこちら>>>『巧緻性を高める「ひもとおし」は、“系列”も意識して』
5本の棒に、5色×10個・計50個のリングを通して遊ぶおもちゃ。
リングを指先でつまんで棒に通していく動きが指先の巧緻性を高め集中力をやしなってくれます。
棒に通すだけでなく、付属のひもで「ひもとおし」をしたり、同じく付属のサイコロを使ってゲームをしたり。
想像力を働かせてさまざまな遊びを展開することができる万能おもちゃですが・・・
プラステンの知育的効果はやはり、百玉そろばん等と同様に、”かず”を”量”として捉えることができる点です。
※「プラステン」を使って”かず”の概念を身につける遊び方はコチラ>>>『「プラステン」で”かず”の概念をやしなう遊び方5つ』
プラスチックの円盤に切り込みが入った、歯車のような形のおもちゃ。
切り込みどうしをかみ合わせて、色々な形を作ることができます。
円盤は特大・大・小の3のサイズで、大きさの違うパーツ同士もつなげることが可能。
垂直・水平のみならずさまざまな角度でパーツをつなげられるので、立体的な形を自由自在に作ることができる、創造力をかきたてられるおもちゃです。
※2~3歳児さんクラスのレッスンではこんなふうに使っています>>>『「ロンディ」~創造力をかきたてる立体造形パズル』

キノコのような形のステッキを穴の空いた白いボードに刺して、絵や模様を作って遊ぶおもちゃ。
ステッキは色(4色)・大きさ(大・中・小)のバリエーションがあるので、お絵描きするように、好きな色を使って自由に模様を作って遊ぶことができます。
ただひたすらボードに「ぷすっ、ぷすっ」と刺したり抜いたりするだけでも楽しめ、且つ指先の巧緻性をやしなうことができます。
LENA モザイクステッキ
※2~3歳児さんクラスのレッスンではこんなふうに使ってます>>>『LENA『モザイクステッキ』~つまんで・刺して・抜いて・創ってあそぶおもちゃ』
レナ社の「モザイクステッキ」は、キノコのような形のステッキを穴の空いた白いボードに刺して、絵や模様を作って遊ぶおもちゃ。…
●2歳児さんの発達に沿った遊び②<ゲーム
>
2歳後半になると、簡単なルールのあるゲームができるようになります。
遊びをとおしてルールや決まりを理解することで、日常生活の中にある決まりにも気づくようになります。
ただし、この時期はまだ自分を客観的に見ることができず、強く自己主張する時期ですので、勝敗のあるゲームは適していません。
簡単なルールを理解し、順番を守ることが遊びの主なテーマになります。
関連記事: 『2歳からできる!「ルールのある遊び」で身につく力』
12ペア・24枚のクマさんの絵柄のカード。サイズが大きく、紙製のカードも厚みがあって丈夫な造り。何より、
クマさんの絵柄がとっても可愛い♪
1~2歳では同じカードを見つける「マッチング」あそびで注意力や観察力を、2歳半~3歳くらいからは「神経衰弱ゲームで記憶力をやしないましょう。
※教室ではこんな「メモリーゲーム」を使っています>>>『メモリーゲームで「マッチング」と「神経衰弱ゲーム」プラスアルファを』
「マッチング」は、複数のものの中から同じ色や絵などを見つける取組。 私の教室でも、2歳児さんクラスからさまざまな教材をつ…
カードには、6種類に色分けされたへびの頭・胴体・しっぽが描かれています。
伏せたカードの山から1枚ずつめくり、出ているカードのへびと同じ色が出たらつなげていきます。
自分の引いたカードでへびが完成したらそのへびをもらうことができます。
たくさんのカードを集めた人が勝ち!
ルールがシンプルで子どもにもわかりやすく、また勝ち負けは運で決まるので年齢に関係なく楽しめます。
※「虹色のヘビ」と同じドミノゲームにはこんなのもあります>>>『「ブルーナドミノ』で、思考の柔軟性と「あきらめない心」をやしなう』
ラベンスバーガー社の『ブルーナドミノ』は、あのディックブルーナのイラストがかわいいドミノゲーム。 1枚のカードに2つの絵…
●2歳児さんの発達に沿った遊び③<積み木>
指先の調整機能が発達し、積み木を高く積み上げることができるようになります。
また、積み木を積んでできたものを何かに見立てて遊ぶようになります。
この時期には、基尺が4~5cmの大きくて安定感のある積みやすい積み木がおすすめです。
また、基本の積み木に特徴のある積み木をプラスすることで、子どもの遊びが広がります。
積みやすい大きめの5cm基尺ですが、手に取ってみるとびっくりする軽さ。
軽くて柔らかなドイツのパイン材を使用しているので、落としたりしても安全です。
美しい色合いはイメージが広がりやすく、積み木あそびへの意欲を高めてくれます。
どれも同じ凹凸のかたちで出来ていて、どんなふうに積んでも安定感があるので小さな子でも楽しめます。
パズルのようにはめ込んだり積み上げたりしながら、平面的にも、立体的にも、一般的な積み木では作れないいろいろなかたちを作って遊べます。
子どもの創造力を育ててくれる積み木です。
●2歳児さんの発達に沿った遊び④<ごっこ遊び>
目の前にないものをイメージすることができ、記憶しているものを再現できる”象徴機能”が発達し、お人形あそびやおままごとなどの”ごっこ遊び”が盛んになります。
遊びの中でお母さんや先生などの身近な存在や、さまざまな生き物などになりきって遊びます。
ごっこ遊びを通して、言葉をやり取りする楽しさを感じることで言葉が育まれます。
包丁で切っておままごと遊びができる木のおもちゃ。9種の食材とまな板・包丁2種のセットです。
強力なマジックテープでくっついているので、切る時の「ざくっ」というリアルな手ごたえもポイント。
木のトレーが付いているので、切った食材を盛りつけたり、お片づけにも便利です。
ままごといっぱいセット
最後に
自分でできることがどんどん増えていき、日々成長を感じさせてくれる2歳児さん。
子どもの発達に沿ったおもちゃを選ぶことで、さらなる成長を促してあげたいものですね。
なお、
「発達に合わせておもちゃを選んでも、子どもが興味を持ってくれない・・・」
「おもちゃを買ったのに、子どもがすぐに飽きてしまった・・・」
ということがありますよね。
「子どものおもちゃって意外と高価だから、買う前にお試しできたらいいのに・・・」という方は多いのではないでしょうか?
そういう方には、お子さんの月齢や発達段階に合わせて、プロが厳選した知育玩具をレンタルできるサービスもおすすめです。
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