赤ちゃんの脳を刺激する!「手・指」を使うおすすめのおもちゃ

赤ちゃんは、目の前のものに手を伸ばし、つかんだり、ひっぱったり、たたいたり、手を使って意欲的に自分自身やまわりの世界を知ろうとします。

手で触れて得た情報が脳に送られることで、赤ちゃんは外界の知識をどんどん増やしていきます。

脳にたくさんの情報を送って脳を活性化するためには、赤ちゃんにはさまざまなものを手に触れさせてあげることが大切です。

今回は、手や指を使う遊びで赤ちゃんの脳を刺激するおすすめのおもちゃを、6ヵ月未満~2歳未満までの発達段階に沿ってご紹介します。

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6ヵ月未満の発達の特徴とおすすめのおもちゃ

6ヵ月未満の発達の特徴

6ヵ月未満児の発達の特徴について、「保育所保育指針解説書」より引用してみます。

子どもはこの時期、身長や体重が増加し、著しい発育・発達が見られます。
まさに一個の生命体として発達の可能性に満ちているといえます。
運動面に目を向けると、生後4か月までに首がすわり、5か月ぐらいからは目の前の物をつかもうとしたり、手を口に持っていったりするなど手足の動きが活発になります。
その後、寝返りできるようになったり、腹ばいにすると胸を反らして顔や肩を上げ、上半身の自由を利かせて遊ぶようになったりするなど、全身の動きが活発になり、自分の意思で体を動かせるようになります。
(保育所保育指針解説書 第2章 子どもの発達(1)おおむね6か月未満【著しい発達】)

生まれたばかりの赤ちゃんの手のひらを触るとぎゅっと握ってきます。
これは「把握反射」という原始反射のひとつで、赤ちゃんが自分の意思で行っているわけではなく、本能的な無意識の反応です。

この時期は、自分から外の世界に働きかけるというより、生まれつき備わっている「原始反射」で外の世界に応じますが、徐々に周りを見て、音に反応し、手でものをつかもうとするようになります。

自分の意思のとおりに手を動かせるようになるための第一歩は、手を前に出すことです。
赤ちゃんの興味を引くおもちゃで、赤ちゃんの手の動きを引き出してあげましょう。

4ヵ月半頃になると両手をからませて遊ぶようになります。
軽いラトル(ガラガラ)を持たせてあげると、握ったり、見つめたり、舐めたり、五感を使って確かめようとします。
こうして少しずつ自分の行動とその作用を理解していきます。

5ヵ月頃には手と目の協応が出来るようになり、目の前のものに反応して自分から手を伸ばすようになります。
この時期には、手や指を使うことによって自分自身や自分の周りの世界を認識していったり、視覚・聴覚・触覚などの感覚を育んでいきます。

6ヵ月未満の赤ちゃんにおすすめの手・指を使うおもちゃ

握るおもちゃ

◆触感のちがう8種の布地で五感を刺激、HABA社「クロースボール・レインボー」

赤ちゃんが握れる、8種類の布地で作られたボールのおもちゃ。
それぞれ色や模様が違うのはもちろん、綿・フェルト・ベロア・メッシュなど触感の違う生地でできています。

ツルツル、ふわふわ、ザラザラなどなど・・・
色や模様(視覚)だけでなく触り心地(触覚)や触った時の音(聴覚)違いを指先で感じることで赤ちゃんの五感を刺激してくれます。


HABA社  クロースボール・レインボー 

◆ 皇室御用達、悠仁さまもご愛用された ネフ社「リングリィリング」

悠仁さまご愛用のお姿がテレビで放映され、出産祝いギフトの定番にもなった人気のおもちゃ。
他メーカーのラトルと比べてとても軽く、赤ちゃんの小さな手でも握りやすいよう細めに作られています。
振るとカラカラとやさしい音が鳴り、持ちやすさと軽やかな音で赤ちゃんが夢中になるおもちゃです。


ネフ社naef リングリィリング

◆木のあたたかみがあるナチュラルな木製ラトル プラウンハイマー社「ナチュラルロール」

振ると、木玉が当たるカラコロと優しい音がします。
新生児の頃はあまり大きな音を鳴らすとびっくりしてしまうので、優しい音をたてる木玉のラトルはオススメです。
横にして転がしてあげると、木玉が当たる音が連続して聞こえてきます。
ハイハイを始める頃には、コロコロと転がるラトルに興味津々に。


PWナチュラルロール 木のおもちゃ ベビー ラトル PW203115

◆美しい色と動きが赤ちゃんの視覚・触覚を刺激する ベリ・デザイン社「クーゲルン」

色鮮やかな12個の木の玉を丈夫なゴムでつなげた、インテリアにもなるデザイン性の高いおもちゃ。
手で動かすと形がくにゃくにゃ変化して、丸めたり、広げたり・・・赤ちゃんは手を動かすのが楽しくなります。

木玉のサイズが赤ちゃんの口にぴったりでおしゃぶりしやすく、口に入れても安心な、食用として使える塗料を使用しています。
また木玉はゴムでしっかりつながっているので誤飲の心配もありません。


ベリ・デザイン社 クーゲルン

6ヵ月から1歳3ヵ月未満の発達の特徴とおすすめのおもちゃ

6ヵ月から1歳3ヵ月未満の発達の特徴

6ヵ月から1歳3ヵ月未満児の発達の特徴について、「保育所保育指針解説書」より引用してみます。

子どもはこの時期、特定の大人との信頼関係による情緒の安定を基盤にして、探索活動が活発になります。
特に、座る、立つ、歩くなどの運動面の発達により、自由に手が使えるようになることは、子どもが自ら触ってみたい、関わってみたいという意欲を高めます。
様々な物に手を伸ばし、次第に両手に物を持って打ちつけたり叩き合わせたりすることができるようになります。
また、握り方も掌全体で握る状態から、すべての指で握る状態、さらに親指が他の指から独立して異なる働きをする状態を経て、親指と人差し指でつまむ動作へと変わっていきます。
全身を動かし、手を動かす中で身近な物へ興味や関心を持って関わり、そのことにより更に体を動かし、探索意欲を高めていきます。
(保育所保育指針解説書 第2章 子どもの発達(2)おおむね6か月から1歳3か月未満 【活発な探索活動】)

この時期は手と指の発達がめざましく、親指を外側にしてしっかりと物を握るようになり、少し重いラトル(ガラガラ)も振って遊びます。
また手のひら全体でものをつかむだけでなく、指先で小さなものをつまむこともできるようになります。
お座りが出来るようになる頃には両手に物を持ってカチカチと打ち合わせたりする姿も見られます。

1歳頃には、手首をひねることも出来るようになります。
こうして、1歳3ヵ月頃までには、つまむ・ひっぱる・たたく・振る・転がす・容器の中のものを出し入れするなど、さまざまな手の動きが出来るようになり、探索活動はどんどん盛んになります。
それが相乗効果となって、ますます手の機能が発達していきます。

6ヵ月から1歳3ヵ月未満児におすすめの手・指を使うおもちゃ

振るおもちゃ

◆40年以上人気のネフ社の代表作、ぶどうの房がモチーフのカラフルなラトル「ドリオ」

5色の玉が各2個ずつ丈夫なひもでつながれていて、上下左右に振るとカチャカチャと心地よい音がします。
握る部分が子どもの手にちょうど良い大きさで、柄の先は赤ちゃんの喉にはまりこまない大きさでできています。

最初はおしゃぶりがわりにボールをなめたり口にくわえたり、引っ張ったりしてして遊びますが、腕の力がついてくると自分で振って音を鳴らして遊びます。


ネフ社 ドリオ

ひねるおもちゃ

◆手首の”ひねる”動きをうながすユーモラスなおもちゃ、ネフ社「ジュバ」

直径4cmの12個のパーツが丈夫なゴムで固定されていて、両手でひねるとクネクネと形が変化するユーモラスなおもちゃ。

生後6ヶ月頃から掴んで遊べますが、手首を回転させはじめる1歳頃には、ひねって思い通りのポーズを作る遊びで手首のひねりを促しましょう。
日常生活の中でひねる動きが減っている今、”ひねる”遊びは重要です。


ネフ社 ジュバ

おおむね1歳3ヵ月から2歳未満の発達の特徴とおすすめのおもちゃ

おおむね1歳3ヵ月から2歳未満の発達の特徴

1歳3ヵ月から2歳未満児の発達の特徴について、「保育所保育指針解説書」より引用してみます。

この時期の子どもの発達の大きな特徴の一つは歩行の開始です。
歩けるようになることは子どもにとって大きな喜びであり、子どもは一歩一歩踏み出しながら行動範囲を広げ、自ら環境に関わろうとする意欲を高めていきます。
歩行の獲得は、自分の意志で自分の体を動かすことができるようになることであり、子どもは、「自分でしたい」という欲求を生活のあらゆる場面において発揮していくことにつながります。
一人歩きを繰り返す中で、脚力やバランス力が身に付くとともに、歩くことが安定すると、自由に手を使えるようになり、その機能も発達します。様々な物を手に取り、指先を使いながらつまんだり、拾ったり、引っ張ったり、物の出し入れや操作を何度も繰り返します。
また、絵本をめくったり、クレヨンなどでなぐり描きを楽しみます。その中で、物を媒介としたやり取りが子どもと大人の間で広がり、子どもの好奇心や遊びへの意欲が培われていきます。

(保育所保育指針解説書 第2章 子どもの発達(3)おおむね1歳3か月から2歳未満 【行動範囲の拡大】)

1歳後半になると手首のコントロールができるようになり、ドアのノブを回したり、ふたをねじって開けたりするなど、様々な動きができるようになります。
スプーンやフォークなど、生活に必要な道具を使うことができるようにもなります。
この時期には「こうしたい」という目的を持って遊ぶようになり、自分の思い通りにできたときには手をたたいて喜びます。
遊びを通して満足感や達成感を味わい、周りの大人と喜びを共感することで、意欲や自信が生まれてきます。

おおむね1歳3ヵ月から2歳未満におすすめの手・指をつかうおもちゃ

道具をつかうおもちゃ

◆自分の力がすぐに確認できるから子どもが夢中に!ミッキィ社「ノックアウトボール」

セットされた木の玉をハンマーで叩くとゴトンと落ち、見えない部分でゴロゴロ転がって、手前の穴からひょっこり出てきます。
繰り返し夢中になって遊べる楽しい木のおもちゃです。

最初はハンマーを上手に握れなかったり、うまく玉を叩けなかったりしますが、手首のコントロールができるようになる1歳〜1歳半頃には上手に遊びこなせるように!
ねらったところを正確に叩く遊びで「手と目の協調性」が育ちます。


ミッキィ社 ノックアウトボール

ひもとおし

◆ファースト積み木として、ひも通しとして。飽きずに長く遊べる ネフ社「シグナ」

大きな穴のあいた5cmの立方体と、その穴にすっぽりはまる円柱各4個、両端に棒が取り付けられたひも1本のセット。

小さいうちは積み木として、1歳頃からはひも通しとして遊べるおもちゃです。
ひもに付いている棒が太く、小さい子でもカンタンにひも通しが出来るため、達成感を得られやすいですが、どの穴に通すかで、難易度を上げていくことも出来ます。
同じ5cm基尺の積み木と組み合わせて遊べるのも嬉しいポイント。


naef :ネフ シグナ

最後に

赤ちゃんは手や指を使って、せいいっぱい周りの世界に働きかけようとします。
その気持ちに応えてあげられる環境を用意することは、子どもの発達にはとても大切。
ぜひ赤ちゃんの時期だけでなく乳幼児期全般をとおして、手や指をたくさん使う遊びを意識して取り入れてあげてくださいね。

なお、

「発達に合わせておもちゃを選んでも、子どもが興味を持ってくれない・・・」

「おもちゃを買ったのに、子どもがすぐに飽きてしまった・・・」

ということがありますよね。

「子どものおもちゃって意外と高価だから、買う前にお試しできたらいいのに・・・」という方は多いのではないでしょうか?

そういう方には、お子さんの月齢や発達段階に合わせて、プロが厳選した知育玩具をレンタルできるサービスもおすすめです。


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