幼児の家庭学習を習慣づけるおすすめの方法:3つのポイント

教室の生徒さんのお母さまから良くいただくご相談のひとつが、『家庭での学習を習慣づけるにはどうしたらよいか?』というもの。

就学前に毎日かならず机に向かう「習慣」を定着させるのはなかなか大変なもの。
これは、プリントぎらいで、おうちでやらせようとしても全然乗ってこない子に限った話ではありません。

たとえ「プリントだいすき!!」で、放っておくと何枚でもどんどんやってしまう、というお子さんであっても、気分が乗る時は何枚でもやるけど乗らない日はまったくやらない、というようにムラがある、”やりたい時はやるけど、やりたくない時はやらない”、ということでは「習慣」とは言えません。

一日5分でも、プリント1枚でもいいから毎日かならず机に向かう「習慣」を定着させるためのポイントを3つ、お伝えします。

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幼児の家庭学習を習慣づける方法:3つのポイント

①まず取り組む内容・分量・やる時間を決める

まずは、取り組む内容(どのドリル・プリントをやるか?)を決めます。
家庭学習でどんなものに取り組むかは、どんな能力をつけたいか・どんなことが出来るようにさせたいか、で変わってきますが、あくまでも”毎日必ず机に向かう”という「習慣づけ」が第一の目的なのであれば、いわゆる“お勉強”的なものではなく、めいろや間違いさがし、てんつなぎ等、子どもが進んで楽しく取り組める内容のものでも良いと思います。
子どもが気に入るものを、本屋さんで一緒に選んでもいいですね。

これを“1日1枚”など、やるボリュームもお子さんと相談して決めます。
昨日は気分が乗ってたから5枚やったけど、今日は疲れてるからやらない・・・というのではなく、毎日少しでもいいから、決まった分量を必ず行うようにします。
分量は「ちょっと物足りないな。」「もうちょっとやりたいな。」くらいで止めておくのが、毎日継続的に行うコツです。

また、一方的に「これを毎日○枚やりなさい」と押し付けるのではなく、最終的に「じゃあ、毎日○枚ずつ出来そう?」と問いかけて、「できる!やる!」とお子さんに言わせるのがポイントです。

可能であれば、毎日どの時間にやるかも決めておきましょう。
“時間ができたときにやる”のではなく、例えば、朝ごはんを食べ終わってから幼稚園に行くまでの時間や、夕ご飯を食べる前の時間など、各ご家庭の事情に合った時間帯を選んで、毎日の生活のルーチンに組み込んでしまいましょう

②”ごほうび”を決める

家庭での学習に取り組むきっかけとして、”ごほうび”は重要です。
”ごほうび”とはいっても、必ずしもおもちゃを買ってあげるなど、”モノ”でなくても良いです。
一定期間、決めたとおりに頑張れたら、家族でどこか行きたいところにおでかけする等でもいいですし、決めたとおりにできた日はカレンダーにシールを貼ったりハンコを押すなど、ちょっとしたことでもモチベーションにつながります。

”ごほうび”と聞くと、「モノでつるってどうなのかな?」とネガティブな印象をお持ちになる方もいらっしゃるかと思います。
しかしながら、たとえ最初は”ごほうび”が目当てであっても、毎日続けているうちに面白くなってきたり、がんばってやり遂げた!という達成感や自信を得られます。
そして徐々に、”ごほうび”のためではなく、”自分がやりたいからやる”という「内発的動機付け」に変わっていきます。そうなればこっちのもの!

そもそも、ドリルやプリントをやりたがらない理由は「うまくできないから」「わからないから」やりたくない、という場合がほとんどだと思います。
それが、”ごほうび目当て”で毎日取り組んでいるうちに、だんだんできるように・うまく書けるようになってくると・・・自分から「やりたーい!」になってくるものです。

そんなわけで、何かに取り組む時の最初の“きっかけづくり”としては、ちょっとしたごほうびは有効です。

③最終的には「毎日やる」と自分で決めて、”おやくそく”させる

一方的に「これをやりなさい」と押し付けるのではなく、取り組む内容や1日にやる分量なども含め、
最終的に「毎日必ずやる!」とお子さん自身に言わせるようにします。

「ママに言われたからやる」のではなく、「自分で“やる”と決めたからがんばる」という意識を持たせることがポイントです。
そして、「やる」とお約束したからには、何があっても必ずやらせるようにします。

「ママに言われて仕方なくやっている」状態だったら、「今日はやりたくな~い」という時にムリにやらせるのは単なる押しつけになってしまいますが、自分で「やる」と決めて宣言した以上は守らなくてはなりません。

その代わり、難易度やボリュームに関しては、無理のない範囲で出来るよう、最初の段階でうまく調整して決めていたただくことが必要です。
後は”習慣”として定着するまで、がんばって続けるのみ!

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家庭学習を習慣づける2つのポイントをアドバイスした年少さん男子の例

以前、「そろそろ家でも毎日机に向かう習慣をつけさせたいんですが、かたくなにプリントをやろうとしないんです・・・」というご相談を受けた年少さんの男の子のお母さまに、上記3つのポイントをアドバイスさせていただきました。

お母さまは実際にお子さんと一緒にプリントを買いに行き、”ごほうび”にその子のリクエストでバスのおもちゃを買ってあげる約束をして、取り組んだ結果・・・

その子は有言実行で、約束どおり毎日ちゃんと頑張って取り組むように。しかも「今日はご飯を食べる前にプリントをやってぇ~」などと自ら計画を立てて、1日の生活の中にプリントをやる時間を組み込むようにまで。

そして、当初の約束では1ヶ月毎日プリントを続けたらおもちゃを買ってもらえる、という約束になっていたそうなのですが・・・
当の本人は、1ヵ月がたってもおもちゃの約束のことなどすっかり忘れた様子で、そんなこととは関係ナシで毎日プリントを続けるように。
どうやら、1ヶ月ですっかり「習慣化」に成功したようです。

最初は「ムズカシイからやりたくないけど、おもちゃのためにがんばってやってみようかな」という、”ごほうび”目当て(外発的動機づけ)だったのが・・・

⇒続けていくうちに、
「やってみたら、意外とオモシロイなあ!」「だんだん、うまくできるようになってきた!」
・・・などと、面白さや達成感、自信を感じるようになり、

「自分がやりたいからやる」(内発的動機付け)へ。

⇒さらに、「毎日やるのがあたりまえ。」「やらないと、なんだか落ち着かない」(習慣化)へ。

・・・という、まさに「正のスパイラル」が生まれたワケですね。

最後に

小学生になっていきなり「毎日勉強しなさい」と言われても、子どもも戸惑ってしまいます。
就学後に毎日「勉強しなさい!」と言い続ける苦労をしないためにも、ドリルやプリントに”遊び感覚”で取り組める幼児期のうちに、「毎日必ず机に向かう」ことを習慣づけておくことをおすすめします。

*「幼児さんの家庭学習を習慣づけるために、どんな教材がオススメ?」を知りたい方はこちらの記事をどうぞ

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