「ウチの子、集中力が無いんですが・・・大丈夫でしょうか??」と、生徒さんのお母さまからご相談をいただくことがよくあります。
逆に「ウチの子は集中力がすごくあるんです!」と言われることってほとんどありません。
今回の記事では、子どもの集中力を高める遊びについてご紹介します。
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子どもが集中できる時間は何分くらい?
そもそも、幼児さんの集中力の持続時間は「年齢+1分」などと言われています。
2歳児さんなら2+1で3分、3歳児さんなら3+1で4分、ということですね。
この「年齢+1」というのにどんな根拠があるのか調べてみましたが、残念ながら研究結果やデータなどは見つけられず。
したがって真偽のほどは確かではありませんが・・・
私が10年以上、2歳児さんから小学生までの子どもたちと日々レッスンで接している実感値として、あながち大げさな数字ではないな、と感じます。
この数字を見れば、「ウチの子は集中力がない!」と悩んでいたお母さまも、「3分くらいなら集中できているかしら!?」と認識が変わってくるのではないでしょうか?
大前提として、子どもとは集中力が無いのが当たり前の存在なのです。
子どもの集中力を高める方法とは?
とはいえ、どんなお子さんでも集中して何かに取り組んでいる時が必ずあると思います。
それはどんな時かというと・・・「好きなことをやっているとき」ですね。
子どもに限らず大人でも、自分の好きなことをやっているときは時間を忘れて集中します。
もしかしたら、お子さんが他のおもちゃには見向きもせず、お気に入りの一つのおもちゃで遊び続けている姿を見て、「ちょっと”こだわり”があり過ぎなんじゃないかしら・・・」と逆に心配したり、「おもちゃは他にもたくさんあるんだから、もっといろんなおもちゃで遊んでほしいのに・・・」と思ってしまうこともあるかもしれませんね。
しかし、お子さんが好きなことに集中しているときは遊びを中断させたりせず、思う存分集中させてあげてくださいね。
好きなことに集中できているということは、他のことにも集中できるポテンシャルがあるということです。
一つのことに集中して取り組む経験を積み重ねることで、集中できる時間が少しずつ長くなっていきます。
小さい頃から、何かに没頭して取り組む経験をたくさんさせてあげてください。
その経験が、何事にも集中力をもって取り組む力の基礎となります。
2~3歳児さんのレッスンでも取り入れている、集中力を高める遊びとは!?
上に述べたように、子どもの集中力を高めるには”好きな遊びに夢中で取り組む”経験が大事ですが、特に2~3歳児さんが集中して取り組めるものとして「指先を使う遊び」があります。
このくらいの年齢になると、指先の機能が発達して出来ることが増え、小さなものをつまんだり、穴にとおしたりして遊ぶ「ペグさし」「棒さし」「ひもとおし」などの遊びに根気よく集中して取り組んでいる姿がよく見られます。
指先を使うことで脳が活性化することがわかっているので、教室の2~3歳児さんクラスでも、これらの指先を使う取組をレッスンにたくさん取り入れています。
この頃の子どもは、やりたいこととやりたくないことがはっきりしているため、レッスンでもちょっと苦手な取組になると逃亡(!)しがちなのですが、だいたい、どの子も指先を使う取組には集中して取り組んでいます。
理屈抜きに、自分の手を使って何かを作り上げる・やり遂げるという達成感が得られるから、なのかもしれません。
教室に体験レッスンに来てくださった2~3歳児さんが、初めてひもとおしなどに取り組んでいる姿を見て、「こんなに集中しているところを見たのは初めてです!」と驚かれるお母さまもいらっしゃいます。
このような、指先を使う取組を普段の遊びに取り入れてあげることは集中力アップに役立ちます。
レッスンでも取り入れている「ペグさし」「棒さし」「ひもとおし」については、以下の記事でも紹介していますので参考にしてみてくださいね。
※「棒さし」についての記事はこちら>>>
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最後に
まず大前提として、”子どもは集中力がないのがあたりまえ!”です。
「ウチの子、集中力がないかも・・・」と必要以上に心配することはありませんが、ぜひ、小さいうちに集中力の土台づくりとして、好きなこと・楽しいことで遊びこむ経験をたくさんさせてあげてください!
おうちでできる「指先をつかう遊び」やおもちゃについては、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
※ゆびさきを使う遊びやおもちゃについての記事はこちら>>>
※こちらの記事もよく読まれています>>>2歳児さんのドリル・プリント学習って意味あるの!? 目的とメリットは?
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