【おうち知育のヒント】その他

2歳児さんのドリル・プリント学習って意味あるの!? 目的とメリットは?

小さなお子さんをお持ちの親御さんで「何歳くらいからドリル・プリント学習をさせたらいいの?」という疑問をお持ちの方も多いと思います。

書店などで売られているドリル・プリントには、早いもので「2・3歳向け」からスタートしているものもたくさんありますよね。

しかしながら、まだ文字を書くことはおろか読むこともままならない2歳児さんのうちからのドリル・プリント学習って意味あるの?ということについて考えてみたいと思います。

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私がドリル・プリント学習をおすすめするのは何歳から?

私が教室の生徒さんにおうちでのドリル・プリント学習をおすすめしているのは、鉛筆やクレヨンを持ってきちんと線や丸が書けるようになる3歳頃から。

おすすめするいちばんの目的は、「幼児期のうちに一日5分でも机に向かう、家庭学習の習慣をつけること」

しかしながら、3歳はともかく2歳児さんのうちから「おべんきょう」の習慣づけなんて必要ないのでは!?と思われる方も多いですよね!?

・・・・・ハイ、私もそう思います。

それでは、2歳児さんがおうちでドリル・プリントに取り組む目的とは何なのでしょうか!?

 

2歳児さん向けのドリル・プリントってどんなもの?

書店で売られている、2歳児さん向け(2・3歳対象のものも含め)のドリル・プリントは、主に『せんがき』『めいろ』『切り紙』といった、『おべんきょう』というよりはどちらかというと『作業』系とでも言えそうなものが多いです。

これらのドリル・プリントには

・指先の器用さをやしなう(指先使うことは脳の活性化にもつながる)
・正しい鉛筆やクレヨンの持ち方を身に付ける、筆圧をつける、運筆の練習➡文字書きにつなげる

という明確な目的があります。

こういったドリルやプリントは、遊びの延長線上で子どもが喜んで取り組むものばかりなので、2歳児さんにもむしろどんどんやらせてあげたほうがよいと思っています。

しかしながら、一部にはそのようなものではなく、数や図形、概念(言葉の意味)などをあつかう、いわゆる『ちえ』系のドリルも売られています。

こういったものになると、小さな子どもに無理矢理「おべんきょう」させている、というように、あまり良いイメージを持たれない方もいらっしゃるのではないかと思います。

このような『おべんきょう』系のドリル・プリントに2歳児さんが取り組むことに意味があるのでしょうか?

 

2歳児さんが『ちえ』系ドリル・プリントに取り組む目的とメリットは

2歳児さん向けのいわゆる『ちえ』系ドリル・プリントには、数や図形、概念(言葉)や記憶・処理能力などの領域において、この時期に身につけておきたいこと・できるようになっておきたいことが体系化されまとめられています。

2歳児さんにドリル・プリントをさせること自体ではなく、

この時期に必要な知識や概念とは何か?を、ドリル・プリントをとおして親が体系的に知ることで、それを踏まえて、日頃から生活や遊びをとおして体験させてあげたり教えてあげることができるようになる

このことが、2歳児さんのドリル・プリント学習いちばんのメリットだと思っています。
では、ドリル・プリントの出題内容をどのように遊びや生活に取り入れていけばよいのでしょうか?

実際のドリルで出題されている問題を例にあげてみます。


2~3歳の右脳+左脳ドリル

 

おなじ かたちはどれ

うえの かたちと おなじ かたち・もようを したから さがして 〇を つけましょう。

●この問題のねらい→”同じ”がわかるようになる(対応)。

●こんなふうに身につけよう→メモリーゲームなどを使ったマッチング遊び

※参考記事:メモリーゲームで「マッチング」と「神経衰弱ゲーム」プラスアルファを

 

なじ かずは どれ

うえに りんごが いくつか ありますね。
この りんごの かずと おなじ かずを したから えらんで 〇を つけましょう。

●この問題のねらい→3までの数の理解(正しく数える、”ぜんぶでいくつ”がわかる)

●こんなふうに身につけよう→

・日常生活の中で”数”を意識できるよう会話に取り入れる(「あめを2こあげるね」など)

・おはじきや百玉そろばんなどの具体物を使って、数をあつかう遊びをする

※参考記事:

幼児期のうちに、算数の基礎となる「かず」概念の”基本のき”をおはじきで学ぼう

『百玉そろばん』オススメの使い方

同じ数を見つけよう/どちらが多いかな?~「数の多少の比較」

 

いちばんは どれ

ふたつの えの なかで せの たかい きりんさんは どちらですか。〇を つけましょう。

●この問題のねらい→「高い・低い」の概念、2つの比較

●こんなふうに身につけよう→

日常会話の中で「高い・低い」「大きい・小さい」「長い・短い」などの言葉を意識して取り入れ、対概念として理解させる。(「こっちのケーキのほうが大きいね。こっちのほうが小さいね。」「大きいほうのケーキをあげる。」など)

おなじ形で大きさや長さの違うものがそろったおもちゃを使って遊ぶ。

※参考記事:

「大小の比較」の教え方5つのステップ

赤ちゃんのおもちゃの定番『コップがさね』は、3歳以降も「大小の比較」の教材として使える

「高さ」の比較を学べる木製パズル~ダイワ『3色パズル』

 

・・・これらは一例ですが、このように2歳児さん向けのドリル・プリントを見れば、2歳児さんにどんな概念の理解が必要かがわかります。
そこから、それらを理解するためにはどんな働きかけ、どんな遊びが必要か?を考えて日常生活に取り入れることができるのです。

そして、

おもちゃなどの具体物や生活体験をとおして学ぶ

→ドリル・プリントで、理解できているかどうかを確認する

→理解できていなければ、ふたたび実体験をとおして理解をうながす

→ドリル・プリントで知識を整理したり定着させる

このようなサイクルを作ることでお子さんの理解が深まり、知識として定着していきます。

 

最後に

お子さんが小さいうちは、わざわざ『おべんきょう』というスタイルをとらなくても、遊びの中で自然にいろんな概念を身につけていくもの。

でも、だからといって好きなように遊ばせているだけの場合と、お母さまがお子さんにどんなことを身につけさせたいかを意識したうえで、遊びを提示したり声かけをしてあげるのとでは大きな差があります。

2歳児さん向けのドリル・プリントは、2歳のお子さんがどんなことを身につけるよう意識すれば良いかを教えてくれる、お母さま向けの教科書でもあるのです。

ここであらためて注意しなけれないけないのは、必要な概念をドリル・プリントではじめて子どもに教えるのではなく、あくまでも日常生活や遊びをとおして体験させてあげたり教えてあげるのが先、ということ。

新しいことを教えるのにドリル・プリントを使わない、というのが大事です。

紙の上で学んだ知識としてだけでなく、あくまでも実体験をともなってこその理解なので、そこを飛ばさないよう注意が必要です。

これが2歳児さんに限らず、小学校入学前の幼児さんがドリル・プリント学習に取り組む際の、いちばんのポイントになります。

問題ができないからといってしかるのではなく、「まだ具体物での経験が足りないんだな」ととらえて、さらに日常生活の中で意識して体験する機会を増やすようにしてあげてくださいね。

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