赤ちゃんがはじめて出会う絵本の定番、松谷みよ子さんの『いないいないばあ』。
日本でいちばん売れている絵本だという『いないいないばあ』ですが、このシリーズの絵本をもとにした歌のCDがあるのをご存知でない方は意外と多いみたいですね。
「読み聞かせは苦手・・・」という方でも、このお歌のCDをかければベストセラー絵本がより楽しく効果的に読み聞かせできてしまうのでオススメです。
日本でいちばん売れている絵本、「いないいないばあ」
松谷みよ子さんの『いないいないばあ』は、初めての”赤ちゃん向け絵本”として1967年に発売されて以来、なんと50年以上もずっと、赤ちゃんとママに愛され続けているベストセラー絵本。
2012年には500万部を突破し、日本でいちばん売れている絵本でもあります。
定番の伝承あそびであり、赤ちゃんに知育効果もあるという”いないいないばあ”を題材にした絵本は実はたくさんあるのですが、”いないいないばあ”をはじめて絵本化したのは松谷みよ子さんのこの作品なのです。
とにかく、日本でいちばん愛されている絵本といっても過言ではない、松谷みよ子さんの『いないいないばあ』。シリーズで全9冊の絵本があります。
なお、『あかちゃんのうた』はシリーズの他の絵本とちがい、ストーリー性のあるお話ではなく、見開き2ページに1つ、うた(詞)が載ったもの。
古くから日本でうたわれてきた旋律や手遊びうたを松谷みよ子さんが詞にしたものや、松谷さんオリジナルのもの、計14の詞が載っています。
「うた」ですが、譜面があるわけではありません。しかし、メロディがわからなくても、ふつうの絵本のように読んであげるだけでもいいですし、もちろん、ママのオリジナルで作曲してもOK!
これら9冊が入ったセットもあります。
教室のレッスンでも使用。『いないいないばあ』は2歳児さんにもハマる!
私の教室では、最年少である2歳児さんクラスのレッスンで、この『いないいないばあ』のCDをかけてお歌を歌いながら絵本を見せています。
いない いない ばあ~あかちゃんの言語発育応援CD~松谷みよ子/あかちゃんのためのうたの絵本
こちらのCDには、『あかちゃんのうた』に掲載されている14の詞の中から8曲と、『いないいないばあ』『いいおかお』『のせて のせて』『もうねんね』『あなたはだあれ』の5冊の絵本のおはなしにそのままメロディをつけたもの5曲計13曲が収録されています。(プラス、オリジナルカラオケ13曲の全26曲です。)
つまり、絵本がそのままお歌になっているので、おうたに合わせて絵本のページをめくっていくだけで、効果的に読み聞かせができるのです。
2歳児さんにとって45分のレッスンは長いので、レッスン時間中ずーっと集中した状態が続いているわけではなく、時にはちょっとダレたり、お椅子を離れてウロウロしだしたりするのですが・・・
そんな時にこのCDをかけるとみんな集中して、じっと絵本を見ながらお歌に聞き入ったり、一緒に歌ってくれるのです。
それだけメロディーや歌詞がキャッチーであったり、瀬川康男さんの絵に子どもを引きつける力があるのですね。
年齢が上がって学年がかわるともうレッスンでは歌わなくなるのですが、4歳近くの年少さんになっても「あのおうたは歌わないの?」と催促してくるくらいハマる子もいます。
『いないいないばあ』を絵本とCDセットで読み聞かせすると!?
レッスンでも子どもに大人気の『いないいないばあ』ですが、ご家庭でこのシリーズを読み聞かせする際にも、このCDがあるとさらに効果的に!
まず、単純に曲と歌がとてもいい!
どの曲も、とっても心地よくリラックスできるメロディと歌声で、聞いていると癒されます。
『もうねんね』は、歌っている私のほうが眠くなってきてしまうようなスローテンポ。
『のせて のせて』は、動物さんたちと一緒にドライブしている気分になれるスピード感。
また『のせて のせて』では車のエンジンの音が効果音として入っている等、お話の内容がよりリアルにイメージできるようになっているので、ますます絵本の世界に引き込まれます。
お歌に合わせてページをめくるだけで、効果的に読み聞かせができる。
いないいないばあをする時って、「いないいない」の後ちょっとタメてから「ばー」をしますよね。
「いないいない・・・」で赤ちゃんが「あれ?ママがいなくなっちゃった!?でもきっとまた出てくるぞ~ワクワク」と感じる間をつくってから「ばー」をすることで、赤ちゃんが「自分の期待どおりのことが起こった」嬉しさから笑う、というのが「いないいないばあ」あそびのしくみ(?)です。
この「いないいないばあ」のCDでは、「にゃあにゃがほらほら いない いない」のあと少し間があって「ばー」と歌われています。
このお歌に合わせてタイミングよくページをめくることで、効果的な間をとった「いないいないばあ」をすることができるのです。
また、まこちゃんがいろんな動物を車にのせてドライブする『のせて のせて』では、「あっ、トンネルだ」でページをめくると、次のページで真っ暗なトンネルの中に。
「トンネル トンネル まっくら まっくら」
・・・のあと「でた」のタイミングでページをめくると、
一転、まっくらなトンネルを抜けて明るい外へ。
このように、お歌に合わせてタイミングよくページをめくるだけで、子どもにとってワクワクする読み聞かせができてしまうのです。
最後に
小さな子を魅きつける力があるからこそ、50年以上も愛され続けている『いないいないばあ』シリーズ。
ぜひ、絵本とお歌でより楽しい親子のひとときを過ごしてみてくださいね!