幼稚園受験の問題で問われる『数』の力とは。

幼稚園受験の問題では、子どもの現在の知的能力の発達レベルや社会性などを見られます。
問われるのは特別なことではなく、月齢に見合ったことがしっかりとできるかどうかですが、かといって何もしないで放っておいても自然にできるようになるわけではありません。
特に『かず』に関しては、意識して教えてあげなければ理解できない概念です。

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幼稚園受験で出題される「数」の問題

幼稚園受験で出題される『数』の問題には、以下のようなものがあります。

●あるものの数を数える(おはじきなどの具体物や、絵にかかれたもの等)

➡計数(あるものの数を数える)、集合数の理解(”ぜんぶでいくつ”がわかる)

●たくさんの中から、指定されたものを、指定の数だけ取る

➡指示行動(指示をしっかり聞く、内容を記憶する)、数の認識(指示された数だけ取れる)、色や形、ものの名前の認識(指定されたものがわかる)

●2つのお皿に、おなじ数ずつ分ける

➡等分(同じ数ずつ分ける)

●多い・少ないを判断する(「どちらが多いですか」「どれがいちばん多いですか」)

➡多少判断(「多い・少ない」がわかる)

●絵本や紙芝居を見たあと、出てきたものの数を答える

➡集中して見る・聞く、記憶力

以上のようなものがあります。
数の問題として直接聞かなくても、おままごとやボール遊びの中などでさりげなく「先生にりんごを2つください」などと確認されることがあります。

幼稚園受験で問われる『数』の力

 

幼稚園受験にはいくつまでの数の理解が必要か

幼稚園受験の場合、3年保育では1~5、2年保育では3~10程度の数の理解が必要になりますが、数唱(数を唱えられる)ができれば、その数を理解できているというわけではありません。

たとえば5までの数が理解できているというのは、「いち、にー、さん、しー、ご」と唱えることができるだけでなく、5個のものを正しく数えて(計数)「ぜんぶで5こ」ということがわかる(集合数の理解)、また、たくさんあるものの中から5個だけを取り出すことができる、ということです。

「数」の問題でも「数の理解」だけではダメ

また、数の認識を問われる問題でも、数を理解しているだけではダメな場合があります。
たとえば「赤いボールを3つください」や「さんかくの積み木を2つください」のように、色と数、もしくは形と数など、2つ以上の要素の組み合わせで指示が出される場合があります。
それぞれ、指示された色や形が認識できていることが必要になります。
また、指示が複数になるということはそれだけ1回で指示を聞き取って覚えるという集中力や記憶力も問われることになります。

「数」の問題なのに「ことば」の理解がポイントになることも

5までの数を理解できていても、「3つください」がわからない場合があります。「3個ください」ならわかっても、「みっつ」がわからないのです。
また、「いち、に、さん、し」の「し」と、「4個」の「よん」が同じだとわかっていないこともよくあります。
「いち、に、さん、し、ご・・・」の他にも「ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、いつつ・・・」「1個、2個、3個、4個、5個・・・」など、いろんなパターンの数え方に慣れておく必要があります。

また、「みんなに2個ずつくばりましょう」と言われ、一人に2個配って終わりにしていることがよくあります。「2個ずつ」の「ずつ」の意味がわかっていないのですね。

このように、「数」の問題にもかかわらず「言葉」が理解できていないために問題が正しく解けないことがあります。
日常生活のなかで数をあつかう場面をたくさん作り、そのなかで数に関わるいろんな表現にも慣れるようにしていきましょう。

最後に

幼稚園受験に必要な『数』の認識は、日常生活の中で数を数えたり、ものを分けるなど、『数』に触れる機会をたくさん作ることが大切です。
まずは会話の中で「ひとつ取って」や「2つどうぞ」など、意識的に数を入れ込んでいきましょう。

また、おままごと遊びの中や(「トマトを2個ください」など)、おやつを分けたりおかずの盛り付けをお手伝いさせる(家族全員に同じ数ずつクッキーを分ける)など、数を意識するチャンスは工夫しだいでいくらでも作ることができます。

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