幼稚園受験で問われる『ことば』の力を伸ばすには。

幼稚園受験では、個別考査や集団遊び、面接などをとおして言語能力の発達レベルを見られます。

幼稚園受験で問われる『ことば』の力は、基本的には子どもが日々の生活を通して自ずと身につけていくものですが、ただ単に知識として言葉を知っているだけでは対応できないこともあります。

今回は、

・幼稚園受験ではどんな『ことば』の問題が出題されるのか?

・幼稚園受験で必要とされる『ことば』の力を身につけるために意識すべきこととは?

についてお伝えします。

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幼稚園受験で出題される『ことば』の問題

幼稚園受験で出題される『ことば』の問題には、以下のようなものがあります。

 

・ものの名称、用途、特徴などについての知識

◆絵や実物を見て、物の名称や用途、特徴などを言う。

「これは何ですか」「どんな時に使いますか」「どんなところにいますか」「何を食べますか」など

◆複数の絵を見て質問に答える。

「水の中にいるものはどれですか」「空を飛ぶものはどれですか」「何のお仕事をしていますか」「飲む時に使うものはどれですか」「ものを切る時に使うものはどれですか」「雨の日に使うものはどれですか」など

 

・反対語の理解

◆反対の意味をあらわすことばを言う。

「このひもは長いですね。こちらのひもは?」など

 

・関係把握

◆複数のものの共通点を見つけて、「仲間、仲良し」や「仲間はずれ」のものを見つける。

・「お箸となかよしのものはどれですか?」など

・いくつかの選択肢の中から仲間外れを見つけて、その理由を言う。

 

・お話の記憶

◆紙芝居を見たりお話を聞いた後、内容についての質問に答える

 

・絵の状況を読む

「何をしているところですか?」「何のお仕事をしていますか」「どうして泣いていると思いますか」など

 

・単文復唱

◆先生の言った単語や短文を復唱する。

 

・欠所補完

◆絵を見て、足りないところ・おかしなところを言う。

・ウサギの耳が片方ない、車のタイヤがひとつ無いなど

 

・同頭語

◆ある文字ではじまる言葉を言う

・「『あ』のつく言葉を教えてください』など

 

・あいさつのことば

◆ある状況の時に使うあいさつの言葉を言う

・食事をしている絵を見て「何をしていますか」「食べる前に何と言ったと思いますか」「食べ終わったら何と言うと思いますか」など

・「ものを壊した時には何と言いますか?」など

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幼稚園受験で必要な『ことば』の力を身につけるには

幼稚園受験で出題される『ことば』の問題では、「語彙」の豊富さや、モノの属性(用途や特長)などに関する「知識」が問われます。

「語彙」や「知識」を増やすには生活体験を増やすことがいちばんです。

ものの名前や言葉を「知識」として覚えるには、図鑑やカードなどで見ることでも可能ですが、それでは「感覚」がともないません。

りんこ
感動をともなわない「知識」は、時間がたてば忘れてしまいます。

一方、実際に見たり触ったりする体験は、視覚だけでなく手触りやにおいなどの五感を刺激します。

こうした感動をともなうう実体験は子どもの記憶に深く残り、その言葉を聞いたときに、具体的なものや場面をいきいきとイメージできるように。

それには動物園や水族館、また山や海など自然のなかで生き物や植物に実際に触れたり季節感を味わうなどの実体験をたくさんさせてあげることはもちろんですが・・・

りんこ
わわざわざ外に出掛けなければ『ことば』の力を伸ばす実体験ができないという訳ではありません。

おうちの中でも、普段から食事の準備や配膳、洗濯物を干したり、たたんで片付けるなど、家事のお手伝いは子どもの『ことば』の力を伸ばすのに有効です。

お手伝いをすることで、いろいろなものの名前や用途を知ることができるだけでなく、人の話を聞いて内容を理解し、適切に行動する『指示行動』のトレーニングにもなります。

また、指示の中に「かず」の要素を含めることで、数の概念を理解し定着させることができたり、指先を使う作業をすることで巧緻性をやしなうことができる等いいことづくめです。

ぜひ、積極的に子どもにお手伝いをしてもらうようにしましょう。

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最後に

幼稚園受験をする・しないに関わらず、こどもの『ことば』の力を伸ばすために豊かな「体験」を積ませてあげること、同時に、普段から生活のなかで「正しい言葉」にたくさん触れさせてあげることが大事です。

小さい子どもだからと幼児語で話したり、「あれ」「それ」などの指示語を多用するのではなく、できるだけ正しい名称を使うよう意識するだけでも、子どもの『ことば』の力には大きな違いが生まれます。

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