タブレット学習やオンライン学習があたりまえになっている昨今ですが・・・
これから学習の基礎を習得していく過程の幼児さんについては「やっぱり紙とエンピツでしょ」と・・・
小さいうちからのタブレット学習にやや否定的な思いを持っていらっしゃる方もいるのではないかと思います。
しかしながら、最近のタブレット教材の充実ぶりにより、実は幼児さんにこそ、紙のドリルよりもタブレット学習ならではのメリットがあります。
今回の記事では、幼児さんにこそタブレット学習をオススメしたい5つの理由をお伝えします。
「幼児さんにこそタブレット学習がおすすめ!」な5つの理由
理由①親御さんがつきっきりでなくても、ひらがなの正しい形や書き順を習得できる。
これからひらがなをおぼえるお子さんにとって、正しい書き順の習得はとっても大切。
というのも、一度間違った書き順がクセづいてしまうと、後から修正するのは大変だからです。
かといって、お子さんがドリルなどでひらがなの練習をしている間、親御さんがずっと側について書き順をチェックするのもそれはそれで大変です。
その点タブレット学習なら、お子さん一人でも、書き順も含めて正しいひらがなを習得することが可能!
動きのあるお手本で正しい書き順を教えてくれた上で、何度も繰り返し練習することができるので、自然に正しい書き順や字体をマスターすることができます。
「とめ・はね・はらい」などのポイントも含めて正しく書けているかを判定してくれるので、ひらがなを間違えたまま覚えてしまうことなく、一人でも正しい文字を習得することができます。
理由その2:小学校入学前に身につけておきたい「聞く力」のトレーニングができる。
小学校1年生のお子さんを持つママさんが「入学までに身につけておけばよかったと思うこと」に、『人の話を最後まで聞ける』をあげる人が多かった、という調査結果があります。(関連記事:小学校入学後に後悔しないために、今から始めておきたい入学準備とは。)
話を「聞く」という動作はふだん何気なく行っているものですが、聞いた内容をしっかり理解して記憶したり、指示どおり的確に行動するためには、漫然と聞いているだけではダメ。
集中して耳(=意識)を傾け「聞く態勢」を作れること、そして最後までその態勢を保ち続ける集中力、すなわち『聞く力』が必要になります。
タブレット学習では問題を音声で読み上げてくれるので、まだ文字がすらすら読めないお子さんでもスムーズに取り組めるのに加え、問題を耳で聞く力をつけることにもつながります。
紙のドリルではできない、タブレット学習ならではの『問題を耳で聞いて答える』プロセスが、小学校入学後に必須の『聞く力』のトレーニングになります。
理由③実際に手を動かしながら「かずの基礎概念」を学べる。
かずの基礎概念の理解とは、数詞(いち、に、さん・・・)と数字(1,2,3・・・)と数量(●、●●、●●●・・・)が結びつくこと。
すなわち 「いち、に、さん・・・」と唱えながら、ひとつのものにひとつの数詞をあてはめて数え、「ぜんぶでいくつ」がわかるようになることです。
例えば、おはじきを5個渡して「いくつあるか数えてごらん」と聞くと、ちゃんと「いち、に、さん、し、ご」と数えて「5こあった」と答えられる子でも、たくさんのおはじきの中から5個だけを取り出すというのができなかったりすることがあります。
「数える」という動作に、おはじきを「取り出す」という動作が加わると、とたんに混乱が生じてしまうためです。
このような操作は、ドリルやプリントなど紙の教材のみでは体験できません。
いっぽう幼児さん向けのタブレット教材では、『かごに りんごを5こ いれよう』など、あるものを指定された数だけ指で動かしながら数える、という問題が出題されます。
これは「たくさんのおはじきの中から5個だけ取り出す」というのと同じこと。
つまり「数える」という行為に「指で動かす」という動作が加わっているのです。
また数を数えるだけでなく、「ケーキを おなじ かずずつ おさらに わけよう」のような、足し算・引き算や割り算の基礎につながる問題も出題されます。
これらの概念の習得には、数字のみで抽象化された問題を紙の上で解く前に、おはじきなどの具体物を実際に分けてみる体験が大事になります。
タブレット上で指を使って動かしてこのような操作をしてみることは、具体物→抽象化への間をつなぐ体験になります。
もちろん大前提として、「きょうだいでおやつを半分ずつ分ける」など、生活のなかで数をあつかう体験をさせてあげることが大事なのですが・・・
「普段いそがしくてあまり意識できていない・・・」という方は特に、実際に手を動かして数をあつかう体験をタブレット上でさせてあげられるといいですね。
理由④図形センスをやしなうのに必須の、図形を実際に動かしてみることができる。
図形センスをやしなうには、幼少期のうちに積み木やパズルなどの図形的刺激にいかに触れたかがモノを言います。
平面図形を分解・合成したり回転させる、また立体図形を自分以外の視点から見た時の見え方をイメージできるようになるには、実際のものをいろんな方向から見てみる経験が必要です。
紙の上でこういった図形問題を解く場合でも、頭の中だけでイメージできない時には実際に積み木を積んでみるなどして具体物→抽象化を繰り返すことがポイントになりますが、タブレットの場合は画面上でそれが可能です。
もちろんタブレット上だけではなく、実際にパズルや積み木などを自分の手で触れて体験することに勝るものはありませんが・・・
身近になかったり動かせなかったりして、実際にいろんな方向から見てみることが難しいものを見ることができるのもタブレットならではの強みです。
理由⑤無学年でどんどん先取りできる
通信教育の教材の多くは、お子さんの年齢・学年に合った内容が毎月決まった時期に届くスタイル。
なので、お子さんによっては「むずかしすぎる」、逆に「簡単すぎる」「すぐに終わってしまう」など、現在の習熟度に合わせた学習内容で学ぶのが難しくなってしまう可能性があります。
その点、昨今のタブレット教材では学年ごとの学習内容に加え、計算や漢字など学習の基礎となる部分で、学年の枠を超えてどんどん先に進められる”無学年制”の内容を取り入れています。
(じゃんぷタッチ「AI国語算数トレーニング」、すまいるぜみ「コアトレ」)
ただやみくもに先に進めるのではなく、お子さんのレベルや間違いに合わせて最適な問題が出題されるので、無理なく、学年の幅を超えてお子さんの学力を伸ばすことが可能です。
最後に
就学前の幼児さんには、ドリルなど紙の上で学ぶ前に、具体物を使って実際に手を動かし、いろんな概念を理解し身につけるプロセスが必要になります。
またその段階を経て、紙の上での学習による理解の確認や定着の段階に進んだ場合でも、まだ理解がじゅうぶんでない場合には前の段階に戻り、具体物を使って再び理解を促すことが必要になります。
親御さんがずっとそばに付いて学習をフォローできる場合はそれが可能ですが、家事やお仕事、ごきょうだいの都合などでずっと寄り添ってあげることが難しい場合、タブレットが親御さんのかわりにお子さんの具体物→抽象化へのプロセスを補ってくれます。
タブレット学習には、まだ文字を読めないお子さんでも大丈夫な問題読み上げ機能や自動丸つけ機能など、お子さんが一人でも学習できるための工夫が随所になされていますが・・・
何よりも紙のドリルではできない「具体物」と「抽象化」とのはざまを補完してくれるという点が、幼児さんが紙の教材ではなくタブレットで学習するいちばんのメリットではないかと思います。