チューターシステムたのしいもじあそび:ひらがなの読みを段階的に学べるおすすめ教材

『チューターシステム』は七田(しちだ)をはじめ、さまざまな幼児教室でも使われている知育教材。
テキストの問題に沿って答えのところにチップを置いていき、全問正解だとキレイな模様ができあがる!という仕組みが子どもの興味を引き、人気のある教材です。

使用するテキストのジャンルは文字・数・図形・処理能力など幅広いですが、その中の「たのしいもじあそび」は、ひらがなの読みを段階的に学ぶのにピッタリです。

チューターシステムとは

チューターシステムのセット内容

チューターシステムで使用するのは、教具キットとテキスト。
通常、教具キットとテキストがセットで販売されています(教具キットのみ・テキストセットのみで販売されている場合もあります)。

※現在は、教具キットのデザインが新しくなっているようです↓

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遊び感覚で学べる知育教材 チューターシステム 教具キット (テキスト別売)249000

テキストと教具のセットは、「チューターシステム1~3」の3種類あります。

チューターシステム1
●教具キット 1つ
●テキスト9冊

たのしいもじあそび(1)~(4)
・たのしいかずあそび(1)~(3)
・たのしいちえあそび(1)・(2)


遊び感覚で学べる知育教材 チューターシステム セット1「文字・数・知恵」


チューターシステム2

●教具キット 1つ
●テキスト8冊
・かずあそび
・なかまさがし
・えあわせ1・2・3
・えさがし1・2
・いろいろなかたち

 


遊び感覚で学べる知育教材 チューターシステム セット2「図形・分類・基礎能力」


チューターシステム3

●教具キット 1つ
●テキスト4冊
・ブッシーの冒険1・2・3・4


遊び感覚で学べる知育教材 チューターシステム セット3「想像力・豊かな情緒」

今回ご紹介する「もじあそび」(1)~(4)は、チューターシステム1のセットに入っています
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チューターシステムの使い方

チューターシステムでは、テキストの問題を見て、教具キットで解答していきます。
例えば、下の問題。

したの えの はじめに くる もじを みつけましょう。

テキストの問題ページの1のところを見ると、「あり」の絵になっています。

右側のページから、答えを見つけます。
答えの「あ」のところに、数字の6と書かれていますので、教具キットの1番のチップを、6のところに置きます。

この手順で、1番から12番までの問題を解いていき、最後に教具キットのふたを閉めてから裏返して開けてみると・・・

このように、テキストの上部にかかれているのと同じ模様ができあがっています。

このシステムは、お子さんが2~3歳と小さいうちや、使い始めでまだ慣れていないうちは一人で正しく使うのが少しむずかしいのですが・・・
慣れてくればお子さんが一人で問題を解いて、答え合わせまでできるという画期的なシステムになっています。

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「たのしいもじあそび」で“ひらがなの読み”を段階的に学ぶステップ

チューターシステム1のセットに入っている「たのしいもじあそび」(1)~(4)は、ひらがなの読みを段階的に学べるように問題が組まれています。

そのため教室では以下のように、3歳児さんから年長さんまでの幅広い年齢でチューターシステム「もじあそび」(1)~(4)を取り入れています。

・3歳さん~年少さん→もじあそび(1)(2)
・年少さん~年中さん→もじあそび(3)
・年中さん~年長さん→もじあそび(4)
レッスンで取り入れている、「もじあそび」(1)~(4)で段階的にひらがなの読みを学ぶステップをご紹介します。

『もじあそび(1)(2)』で、50音の1文字読み→単語読みへ

チューターシステム「もじあそび(1)」「もじあそび(2)」は、

・まだひらがなが読めない
・読める字と読めない字がある
・ひろい読み(1文字読み)しかできない

このような段階のお子さんが、

・ひらがなに親しむ(興味を持つ)
・ひととおりのひらがな(清音)が読めるようになる
・すらすら単語読みができるようになる

という状態を目指すのにピッタリです。

ひらがなの1文字読み

①したの もじで はじまる えを みつけましょう。(もじと もじを あわせる)

(左ページ)

(右ページ)

左ページに書かれている文字を読んで、その文字で始まるものの絵を右のページから探す問題。
右ページの絵のところには文字も書かれているので、文字の形を手掛かりに同じものを見つけることができます。

「この字は、何ていう字かな?」(問題の文字を読ませます。)

「そうだね。”あ”だね。」(まだ読めない場合は読んであげます。)

「“あ”ではじまるものはどれかな?」(その文字で始まるものを、右ページから探します。)

「この字と同じ字をさがしてみよう」(”その文字ではじまるもの”がわからない場合は、文字の形を手掛かりに、同じ文字を探します。)

「”あ”は、ありさんの”あ”だね。」(なかなか同じ文字が見つけられない場合は、絵を手掛かりに見つけられるように声掛けをします。)

最初に、問題となるひらがなを1文字読みするのが目的。まだ読めない場合は、読んで聞かせてあげます。

②したの えの はじめにくる もじを みつけましょう。

(左ページ)

(右ページ)

左ページの絵のはじめの文字を、右のページから探す問題。
左ページの絵には文字も書かれているので、文字の形で同じものを見つけることができます。

「これは、だれかな?(何かな?)」(左ページの問題の絵を見て、名前を言わせます。)

「そうだね。”ありさん”だね。」

「ありさんの”あ”をさがしてみよう。」(”あ”という文字を右ページから探します。)

「この字と同じ字をさがしてみよう」(ひらがなが読めない場合は、絵のところに書かれた文字の形を手掛かりに、同じ文字を探します。)

たくさんの中から目当ての文字を探す取り組み。1文字ずつ読むよりもむずかしくなります。

ひらがなの単語読み

③ことばに あう えを みつけましょう。

(左ページ)

(右ページ)

左ページに書かれた言葉を読んで、合う絵を右ページから見つける問題です。

「なんて書いてあるかな?」(問題の言葉を読ませます。)

「そうだね。”あり”だね。」(まだ読めない場合は読んであげます。)

「この中から“あり”をさがしてみよう。」(言葉に合う絵を、右ページから探します。)

問題となる言葉を読む(単語読み)のが目的。読めれば、絵の中から見つけるのは簡単です。
すでにひらがなが読めるお子さんは自分で読み、まだ読めないお子さんは一緒に読んであげましょう。

⑤えに あう ことばを みつけましょう。

(左ページ)

(右ページ)

左ページの絵を見て、そのものの名前を右ページから見つける問題。

「これは、だれかな?(何かな?)」(左ページの問題の絵を見て、名前を言わせます。)

「そうだね。”あり”だね。」
「この中から“あり”をさがしてみよう。」(絵に合う言葉を、右ページから探します。)

右ページには文字のみで絵の手掛かりがないため、ひらがながスラスラ単語読みできる段階でないと、一人で目当ての言葉を見つけるのは大変。
全部が読めない場合は、知っている文字を手掛かりに探します。
「いちばん上の段にあるよ」などとヒントを出してあげましょう。
上記の流れで、「もじあそび1」では『あ~た行』、「もじあそび2」では『な~わ行』が学べるようになっています。
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『もじあそび(3)』で、50音(清音)の読みを確実に。

チューターシステム「もじあそび(3)」では、

・ひととおりのひらがな(清音)が読める
・単語読みができる

このような段階のお子さんが、「50音(清音)の読み」をより確実にし、「ことばの理解」という段階へ進んでいきます。
具体的に学べる内容は、以下のようになっています。

・「あ」と「お」、「き」と「さ」など、まぎらわしい文字を区別する
・言葉を読んで、そのものをイメージする
・言葉の意味を考えて、仲間や仲間はずれ、反対ことばを見つける

 

似ている文字を見分ける

・おなじ もじは どれでしょう?

左端の文字と同じ文字を、右の3つの中から見つける問題。
「あ」と「め」「お」、「き」と「さ」「ち」など、間違えやすい似たような文字を見分けます。

 

・えにあう ことばは どれでしょう?

左端の絵を見て、そのものの名前を3つの選択肢の中から見つけます。
3つのうち2つは、紛らわしい似た文字が使われています。
似ている文字を見分けて正しいものを選ぶ問題に「単語読み」の要素が入っています。

絵に合うことば(単語読み)

・ことばに あう えは どれでしょう?

左端の言葉を読んで合う絵を3つの中から選ぶ、単語読みの問題。

足りない文字

・たりない もじは どれでしょう?

左端の絵を見て、〇の中に入る文字を右の4つの中から選ぶ問題。

同じ仲間

・おなじ なかまは どれでしょう?

左端の言葉を読んで、右の4つの言葉の中から”同じ仲間”を選ぶ問題。

仲間はずれ

・なかまはずれは どれでしょう?

左端の言葉を読んで、右の4つの言葉の中から”仲間はずれ”を選ぶ問題。

反対ことば

・はんたいの ことばを みつけましょう。

左のページの言葉を読んで、反対の意味の言葉を右のページの中から選ぶ問題。

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『もじあそび(4)』で濁音・半濁音、促音・拗音・長音などの特別な表記を学ぶ。

チューターシステム「もじあそび(4)」では、

・ひととおりのひらがな(清音)が読め、単語読みができる
・単語読み→短文読みへ

このような段階のお子さんが、特別な表記であらわす文字について学び、短い文を読んで意味を理解するところまで進みます。
具体的に学べる内容は、以下のようになっています。

・てんてんのつく文字(濁音)
・まるのつく文字(半濁音)
・小さい「つ」(促音)
・小さい「やゆよ」(拗音)
・伸ばす文字(長音)
・うごきことば(動詞)
・文に合う絵(短文読み)

てんてんのつく文字(濁音)の表記

・てんてんのつく もじは どれでしょう?

どの文字に「てんてん」をつければ正しい言葉になるかを考える問題。

まるのつく文字(半濁音)の表記

・まるのつく もじは どれでしょう?

どの文字に「まる」をつければ正しい言葉になるかを考える問題。

小さい「っ」(促音)、小さい「ゃゅょ」の表記

・ちいさい「っ」を どこに いれたら よいでしょう?

詰まる音(促音)について、小さい「っ」をどこに入れれば正しい言葉になるかを考える問題。


・どちらを いれたら よいでしょう?

詰まる音(促音)や曲がる音(拗音)について、大きい「つ」と小さい「っ」、また大きい「や」と小さい「ゃ」、大きい「よ」と小さい「ょ、」どちらが正しいかを考える問題。

伸ばす音(長音)の表記

・どちらを いれたら よいでしょう?

伸ばす音について、「お」と「う」、もしくは「い」と「え」、どちらが正しいかを考える問題。

・えにあう ことばを みつけましょう。

左ページの絵を見て「何をしているところか」を考え、それに合う「うごきことば(動詞)」を右ページから選ぶ問題。

・ぶんに あうのは どれでしょう?

左端に描かれている文を読んで、合う絵を右の3つの中から選びます。

最後に

上でご紹介したとおり、チューターシステム「もじあそび」は、お子さんの発達段階や習得の状況に合わせて段階的に「ひらがなの読み」を学ぶことができるツールです。
慣れればお子さん一人で取り組むことができるところも、大きな魅力ですね。

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