「はさみ」を使う取組は、手先の器用さをやしない脳を活性化したり、集中力をつけるのに効果的。
教室でも、レッスンで「はさみ」を使う取り組みをしています。
その際に、はさみで切る素材として取り入れているのが『ぐんぐん脳が育つ知育ドリル もっとチョキチョキきろう!』です。
こちらのドリルは、「頭がいい子を育てる 8つのあそびと5つの習慣」などの著書を出版し、通信教育の教材「幼児ポピー」の監修もしている脳科学の篠原菊紀教授の監修。
篠原教授いわく、脳の中でいちばん大切な場所であり”頭のよさ”と大きく関係している「前頭前野」が、「切り紙」などの手先を使う作業、特に工作などの目的のある手作業をしているときによく活性化することがわかったそうです。
『ぐんぐん脳が育つ知育ドリル もっとチョキチョキきろう!』とは。
もっとチョキチョキきろう! 3・4・5歳 (ぐんぐん脳が育つ知育ドリル)
『ぐんぐん脳が育つ知育ドリル もっとチョキチョキきろう!』は、こちらの記事でご紹介した”「はさみ」の練習5ステップ”のうち、
④曲線切り・波線切り(丸や波線など、曲がった線を切る)
⑤ジグザグ切り・直角切り(まっすぐ切ったあと、直角に角度を変えて切る)
に加え、はさみを使って上手に切れるようになってからのステップとしている
に、順を追ってステップアップしながら取り組めるようになっているドリルです。
なお、はじめて「はさみ」を使う場合は、このドリルに取り組む前に
②1回切り(1回でチョキンと切れる幅(1~2cm)に細長く切ったテープ状の紙を使って、チョキン、チョキンと切り落とす)
「はさみ」の練習5ステップ”のうち、まずはこの2つを練習してからドリルに取り組むとスムーズです。
「子どもにはさみを使わせるのは何歳から?」という疑問を持たれる方も多いと思いますが、私の教室では2歳児さんクラスから、レッスンではさみを使う取組を入れています。 はさみで上手に切れるようになるためのトレーニングにはステップがあります![…]
『ぐんぐん脳が育つ知育ドリル もっとチョキチョキきろう!』の中身をご紹介
『ぐんぐん脳が育つ知育ドリル もっとチョキチョキきろう!』は、上で述べた通り、直線切り、曲線切り・波線切り、ジグザグ切り・直角切り、折ってから切る(線対称の図形)に取り組める内容になっています。
また、いずれの切り紙でも、切ってから紙を折ると絵が変化したり、切った紙をパズルにして遊ぶことができる等、切った後に遊ぶ楽しみもプラスされています。
直線切り
はさみを閉じたり開いたり(グー・パー)を繰り返して、まっすぐに切る「直線切り」では、切る長さが短いものから、紙の端から端までの長い距離を切るものまで。
切った後に点線のところで折ると、カエルさんが水に飛び込みます。
線のところで切って裏返すと、お顔が変わります。
ページの端まで切ってできた細長い絵を一列に並べて、ながーい電車をつくろう!
縦・横に切ってできた4枚の正方形を組み合わせると、カマキリのできあがり!
曲線切り・波線切り
線に沿って、はさみの向きを変えながら曲線を切っていきます。
円や渦巻を切る時は、はさみの向きはまっすぐなまま紙を動かして切れるようになると、素晴らしいですね。
波線で切ってから点線のところに合わせると、道がつながってネコの親子が出会えます。
波線で切ってから、紙を裏返して組み合わせると・・・大きな口のワニに!
ナポリタンスパゲッティを切ったら・・・
まるく切ったお皿にのせて、いただきます!
ジグザグ切り・直角切り
まっすぐ切ったあと、直角に角度を変えて切ります。
曲線切り・波線切りと同様、はさみではなく紙のほうを動かして切れるようにしていきましょう。
ジグザグの線に沿って切ったあと絵を裏返すと、王冠を被った王様に。
真ん中の部分をましかくに切り抜いて、絵を合わせると動物のお顔がピッタリ合います。
線対称の図形(折ってから切る)
1回折りから2回折り、3回折りまで。折ってから切って、広げた時に出来る線対称の図形を楽しむことが出来ます。
1回折りの場合はできあがりがどうなるかイメージしやすいですが、2回折り、3回折り・・・と増やしていっても、出来あがりがイメージできるようになることを目指します。
クリスマスツリー(たて1回折り)
らっこ(ななめ1回折り)
土星(2回折り)
チューリップ(3回折り)
最後に
子どもたちが大好きな「はさみ」の取り組み。ますます楽しく取り組めるよう、切る素材を工夫してみてくださいね。
「子どもにはさみを使わせるのは何歳から?」という疑問を持たれる方も多いと思いますが、私の教室では2歳児さんクラスから、レッスンではさみを使う取組を入れています。 はさみで上手に切れるようになるためのトレーニングにはステップがあります![…]
スポンサーリンク