タオ社の『天神』幼児版は、フラッシュカードが2,352枚、かず・すうじカードが1,196枚入っているなど、右脳トレーニングを学習に取り入れたいと考えているご家庭におすすめな教材。
デジタル教材ならではの特性で、手軽に右脳トレーニングができるのが『天神』幼児版の良いところですが、
・実物のフラッシュカードと比べてどうなのか?
・実際のところ、ちゃんと効果が得られるのか?
・・・と不安に思われている方もいらっしゃると思います。
そこで今回は『天神』幼児版タブレットを無料体験した感想をもとに、
・『天神』のフラッシュカードのメリット・デメリット
・『天神』のフラッシュカードで効果を出す取り組み方
についてお伝えします。
『天神』タブレット幼児版 フラッシュカードのメリットとデメリットは?
『天神』タブレット幼児版 フラッシュカードのメリット
◆3,500枚以上のフラッシュカード・ドッツカードをタブレットで持ち運べる
フラッシュカード
『天神』幼児版には、17分野・2,352枚のフラッシュカードが入っています。(ドッツカードは別)
・水の生き物
・鳥
・野菜/果物
・植物
・身の回り
・食事
・住まい
・社会
・乗り物
・色/形
・人の体
・動き
・感情
・時計
・名画
・天体
このフラッシュカード2,352枚という数は、右脳教育でおなじみ七田式のフラッシュカード教材「かな絵ちゃん」1セット1,200枚・両面で2,400枚分に匹敵する量。
実際のフラッシュカードだとこのように↓↓かなりかさばるため収納も大変になりますが・・・
☆七田式(しちだ)フラッシュカード教材☆かな絵ちゃん日本語セット☆★
『天神』ならタブレット1台にこれだけの量が入っているので収納いらず!
なおかつ『天神』はインターネット接続不要なので、旅先や帰省先など、いつでも・どこでもフラッシュカードの取組をお休みせずに続けられます。
ドッツカード
『天神』幼児版は数量関係のコンテンツもかなり多く、問題数は1,513問。
数量関係のフラッシュカードにあたる「かず・すうじカード」は1,196枚(かずカード230枚・数字カード138枚・数式カード828枚)も入っています。
「かずカード」がいわゆるドッツカードにあたります。
読み上げられる数字とともに1~100までのドッツが表示され、数(数詞)とドッツ(数量)を同時にインプットしていきます。
また「かずカード」には”ランダム”と”整列”の2種類が。
こちらは”ランダム”バージョン。
バラバラに並んだ”ランダム”バージョンは、ドーマン博士のドッツカード↓のよう。
ドーマン博士のドッツカードはサイズがかなり大きく、しかも正方形なのでかなりめくりにくいのですが、『天神』ならば苦労することなくドッツを見せることができます。
また整列バージョンでは、横1列が10個のドッツからなっており、さらに10個が5個と5個に分かれています。
100玉そろばんと同様、10のまとまりや5のまとまりで数を把握しやすい並びになっています。
ちなみに「七田式ドッツセット」は63日分・663枚。
おうちでフラッシュカード・ドッツカード含めてさまざまなバリエーションのカードを見せようと思うと、収納や取り組み時のカードの準備などが本当に大変なので・・・
タブレット1台ですべて可能になる『天神』幼児版タブレットの存在はほんとうに強い味方です!
◆練習いらず!右脳が動き出す1枚1秒以下でフラッシュカードを見せられる
『天神』幼児版では、フラッシュカード・ドッツカードのスピードを以下の4パターンで選ぶことができます。
・おそめ(10枚で9秒程度)
・標準(10枚で6秒程度)
・早め(10枚で6秒弱)
・手動(好きなタイミングでフラッシュできる)
・おそめ(5枚で5~6秒程度)
・標準(5枚で4~5秒程度)
・早め(5枚で3秒弱)
・手動(好きなタイミングでフラッシュできる)
※なお、上記のタイム(秒数)は私調べなので厳密ではありません。またカードの種類によっても違いがあります。悪しからずご了承ください。
フラシュカードは、左脳が処理できないほどのスピードで右脳に働きかけるのがコツ。
『天神』のフラッシュカード・ドッツカードは、「おそめ」「標準」「早め」のいずれもほぼ1秒につき1枚以上のはやさなので、右脳に働きかけるスピードとしては十分といえます。
なお、実際のフラッシュカードを1秒1枚以上のスピードでフラッシュするのは結構むずかしく、スムーズに行うには練習が必要。
「うまくできる自信がない・・・」という親御さんにとっては、自動でフラッシュしてくれる『天神』の存在はありがたい限りですよね!
◆年齢・発達に合わせてフラッシュカードの見せ方を効果的に変えられる
『天神』ではフラッシュカードのスピードを選べるだけでなく、見せ方も以下の8パターンから選ぶことができます。
『天神』幼児版 フラッシュカードの見せ方8パターン
①<音声>日本語ー<カード>絵のみ
②<音声>日本語ー<カード>絵と文字(ひらがな・カタカナ)
③<音声>日本語ー<カード>絵と文字(漢字)
④<音声>なしー<カード>絵のみ
⑤<音声>なしー<カード>絵と文字(ひらがな・カタカナ)
⑥<音声>なしー<カード>絵と文字(漢字)
⑦<音声>英語ー<カード>絵のみ
⑧<音声>英語ー<カード>絵と文字(英語)
このようにフラッシュカードの見せ方が選べることで、お子さんの年齢や発達段階に合ったフラッシュの仕方ができるのが『天神』のメリット。
というのも、3~4歳以降くらいで左脳が優位に働き出したお子さんにとっては、フラッシュカードのインプットのみ(見せるだけ)では面白くなく、飽きてしまって見るのをイヤがったりすることもあります。
ですのでインプットだけでなくアウトトプット(言わせる・書かせる・選ばせる)ことが大事になってきます。
また徐々にインプットのみ→アウトプットをさせていくことで、インプットした内容を知識として効果的に定着させていくことが可能に。
『天神』なら、今のお子さんに最適なフラッシュカードの見せ方を選ぶことができます。
◆見たものを『どっちあそび』でアウトプットして、知識として定着させられる
上の項目でお伝えしたように、お子さんの年齢や発達段階によって、またインプットした情報を知識として定着させるためにはアウトプット(言わせる・書かせる・選ばせる)ことが大事になってきます。
その点『天神』幼児版にはフラッシュカードでインプットした知識をアウトプットするのにぴったりの「どっちあそび」という項目が!
2枚のカード(絵と絵、文字と文字)のうち、問題の音声に合うカードを選ばせる、という取組です。
ちなみに七田のレッスンでも、フラッシュカードを見せた後に2枚のカードから「犬はどっち?」などと選ばせる”どっちあそび”をします。
また『天神』では、数量カテゴリーでもフラッシュカードと同様「どっちあそび」があります。
ランダムバージョンと整列バージョンのそれぞれで、読み上げられた数字が2枚のカードのうちどちらか?を選ぶ問題です。
ランダムバージョンの場合は「え?そんなのわかるの?」と感じられるかと思いますが・・・
大体の量感をつかむ、というか、理屈抜きで「こっちかな?」と選ぶかんじなので、より右脳的な取組となります。
整列バージョンのほうは端数を見ればどっちかがわかるので、「10のまとまりといくつ」という考え方がわかっているかどうかの確認にもなり、どちらかというと左脳的な取組となります。
なお、『天神』の”学習もくじ内容一覧”には
どっちあそび」は、問題を解く機会を与えているだけで、決してこれまでの成果を確かめることが目的ではないということを強く意識してください。
と記載されています。
「間違えたらダメ」「正解するまでやる」というスタンスではなく、あくまでゲーム感覚で楽しんで行うことがポイントです。
『天神』タブレット幼児版 フラッシュカードのデメリット
◆1セットの枚数がフラッシュカード10枚、ドッツカード5枚と少な目
『天神』幼児版のフラッシュカードは、各カテゴリーとも1セットの枚数が10枚と少な目。
1セットにかかる時間は6~10秒以下です。
またかずカードに至っては1セット5枚なので、5秒程度で終わってしまいます。
はっきり言って、あっという間です。
1セットを見た後、次のカードを見ようと思ったら、以下の手順を踏まなくてはなりません。
①1セット見た後に表示されるクリア画面でOKボタンを押す(毎回「クリアだよ。よくがんばったね。」とほめてくれるのですが、その分ボタンを押すまで時間がかかる)
→②「きょうのもくじ」画面で「フラッシュカード」の項目を選ぶ
もしくは 【フリー学習】→【知識】→フラッシュカードの選択画面で見たいカテゴリーを選ぶ
→③スタート画面でスタートボタンを押す
・・・と、カードを見る時間の短さに対して次のカードまでにかかる間が長く、その間に子どもの集中が集中が途切れてしまう可能性があります。
ちなみに七田チャイルドアカデミーの講師時代、レッスンで見せるかな絵ちゃんカードは1セット30枚(両面見せると×2で60枚分)でした。
『天神』でフラッシュカードやドッツカードを見せる時にはそのあたりのテンポ感が少し心配です。
◆フラッシュカードで語彙・知識を得るには網羅性が低い
『天神』のフラッシュカードは1つのカテゴリーにつき10枚ですが、「厳選した10枚がなぜこれなのか?」が疑問なものもあります。
たとえば「乗り物」カテゴリーのカードは熱気球、飛行船、ヘリコプター、ロケット、オイルタンカー、船、モーターボート、ヨット、ケーブルカー、新幹線の10枚となっており、10枚のうち船のなかまが4つ。
オイルタンカー
船
モーターボート
ヨット
しかも、「船」と他の3つ(オイルタンカー、モーターボート、ヨット)は概念の階層が違います。
(オイルタンカー、モーターボート、ヨットは船の種類で、船はオイルタンカー、モーターボート、ヨットの上位概念)。
このように、階層の違う概念が混在しているのも少し気になりました。
いずれにしても、各カテゴリーに対して10枚でそのカテゴリーが網羅されるはずもないので、各ジャンルの語彙・知識をインプットする目的としては不十分となってしまいます。
また「時計」カテゴリーのカードは「ジャスト(ちょうどの時間)」「10分」「5分」「ジャスト→1時30分→1時35分→1時45分~14時・・・の5分刻みで進む」の4パターンがあるのですが、いずれも他のカテゴリーと同じく10枚セットになっているため、「1時」から始まり「10時」で終わるという中途半端なかんじになっています。
このように、各ジャンルの知識を得ようとする場合、知識の網羅性という点ではすこし物足りなさを感じてしまうという面があります。
『天神』タブレット幼児版のフラッシュカードで効果を出すコツ
①年齢・発達に合わせてフラッシュカードの見せ方を最適化する
『天神』ではフラッシュカードの見せ方を8パターンから選ぶことができるので、お子さんの年齢や発達段階に合わせて見せ方を変えることで、フラッシュカードの効果をより大きくすることができます。
フラッシュカードの効果的なやり方には以下の4つのステップがあります。
フラッシュカードの効果的なやり方:4つのステップ
●STEP1(0~2歳位)
絵のみを見せてフラッシュ。絵を見せながら、絵の名前を読み上げる(インプット)。
●STEP2(2~3歳位)
絵と文字を見せてフラッシュ(絵→文字)しながら文字を読み上げる(インプット)。
●STEP3(3~4歳位)
絵と文字を見せてフラッシュ(絵→文字)。
カードをフラッシュしながら、フラッシュする人が文字を読み上げ(インプット)、それを子どもが復唱する(アウトプット)。
●STEP4(4歳位~)
フラッシュしたカードを見ながら、子どもに自分で言葉を言わせる(アウトプット)。
これを『天神』幼児版フラッシュカードの見せ方パターンに対応させてみると・・・
●STEP1では・・・
*パターン①<音声>日本語ー<カード>絵のみ
または
*パターン⑦<音声>英語ー<カード>絵のみ
●STEP②③では・・・
*パターン②<音声>日本語ー<カード>絵と文字(ひらがな・カタカナ)
または
*パターン③<音声>日本語ー<カード>絵と文字(漢字)
または
*パターン⑧<音声>英語ー<カード>絵と文字(英語)
●STEP④では・・・
*パターン⑤<音声>なしー<カード>絵と文字(ひらがな・カタカナ)
または
*パターン⑥<音声>なしー<カード>絵と文字(漢字)
・・・というように、各STEPに合わせてパターンを変えることでフラッシュカードの効果アップが期待できます。
『天神』は0歳~6歳すべての学習内容が網羅されており、長いあいだ学習することを前提としています。
この時期のお子さんは成長著しいですから、年齢や発達段階に応じて最適な見せ方を選ぶことで効果がより大きくなります。
※関連記事:フラッシュカードの効果的なやり方と注意点を、七田もと講師の私がお伝えします!
七田式などの幼児教室で使われているフラッシュカード。 おうちでの知育にフラッシュカードを取り入れられているご家庭も多いと思いますが、正しいやり方で見せなければ、せっかくの効果が得られなくなってしまいます。 りんこ 七田[…]
②フラッシュカードを続けて見せる時は、集中力が切れないように工夫する
『天神』幼児版のフラッシュカードは1セット10枚、かずカードは1セット5枚と少な目。
1回の学習である程度の枚数を見せたい場合は、何セットも続けて見せなければなりません。
なお、家庭学習においてフラッシュカードを1日に何枚見せるのがよいかは特に決まっていませんが、七田では30枚~100枚が目安とされています。
もし『天神』でフラッシュカードを30枚見せるなら、10枚×3セット。100枚見せるなら、10枚×10セット。
たくさん見せたい場合は、その分だけ間のタブレット操作が必要になってきます。
そうなると、いかにスムーズに操作してつなぎの時間を短くし、子どもの集中力を切らさないようにするかが大事になってきます。
操作に手間取ったり、どれを見ようかな?と迷ったりしていると、せっかく高まった右脳モードが切り替わってしまいます。
幼児さんだけでも学習を進められるのがタブレットの良いところではありますが・・・
フラッシュカードの取組だけは、端末の操作などを親御さんが主導し、できるだけテンポよく進めることをオススメします。
③フラッシュカードでは右脳の活性化をメインに、知識は他でおぎなう
『天神』のフラッシュカードは17分野・計2352枚と、カテゴリー数やトータルの枚数が多いので、フラッシュカード全体で得られる語彙や知識は大きいもの。
しかし、それぞれのカテゴリーに対する語彙や知識を取り入れようと思うと、網羅性は低くなってしまいます。
とはいえ上で述べたように、『天神』のフラッシュカードは1枚1秒以下と右脳に働きかけるスピードはOKなので、そのジャンルの語彙や知識を得ることがメインの目的ではなく、あくまでも右脳に刺激を与えて活性化したり記憶力をやしなう目的が第一と考えるべき。
また幅広い分野の中で、お子さんが特に興味を持つジャンルがあれば、他のカード教材などで知識を補強するのがオススメです。
なお、各ジャンルに対する知識を増やすことを目的とする場合は、くもんのカードシリーズがおすすめ。
くだものやさいカード(1集)第2版 (くもんの生活図鑑カード)
『くもん』のカードのラインナップは、以下のとおりバリエーションが豊富。
1セット31枚。表面にリアルな絵、裏面にそのものの説明が書かれています。
形状や紙質からフラッシュには向きませんが、子どもにゆっくり絵を見せながら、それがどんなものかを教えてあげる、といった絵本や図鑑的な使い方ができる教材です。
『天神』タブレット幼児版 フラッシュカードのメリット・デメリットと、効果を出すコツまとめ
『天神』タブレット幼児版を無料体験してみてわかった、『天神』幼児版フラッシュカードのメリット・デメリットと効果を出すコツは以下のとおり。
『天神』幼児版のフラッシュカードのメリット
◆3,500枚以上のフラッシュカード・ドッツカードをタブレットで持ち運べる
◆練習いらず!右脳が動き出す1枚1秒以下でフラッシュカードを見せられる
◆年齢・発達段階に合わせてフラッシュカードの見せ方を効果的に変えられる
◆見たものを『どっちあそび』でアウトプットして、知識として定着させられる
『天神』幼児版のフラッシュカードのデメリット
◆1セットの枚数がフラッシュカード10枚、ドッツカード5枚と少な目
◆フラッシュカードで語彙・知識を得るには網羅性が低い
『天神』幼児版のフラッシュカードで効果を出すコツ
①年齢・発達段階に合わせてフラッシュカードの見せ方を最適化する
②フラッシュカードを続けて見せる時は、集中力が切れないように工夫する
③フラッシュカードでは右脳の活性化をメインに、知識は他でおぎなう
フラッシュカードだけでなく、視覚記憶や聴覚記憶などの右脳トレーニングができる他にはない教材としてオススメな『天神』幼児版。
本来おうちでしようと思うとかなりの手間がかかる右脳トレーニングに、デジタル教材ならではの手軽さで取り組むことができます。
『天神』幼児版には、今回ご紹介したフラッシュカード・ドッツカード以外にも、右脳に働きかける取組が豊富にあるので、気になる方はぜひ4日間の無料体験で取り組みやすさや内容の豊富さを実際に確かめてみてくださいね!
*関連記事:タオ社の教材『天神』が、右脳トレーニングを家庭学習に取り入れたい人におすすめな3つの理由。
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