お子さんの小学校入学前に、家庭学習の習慣をつけておきたいという親御さんは多いと思います。
そのために取り組む教材は「せっかくなら知育的な効果の高いものを・・・」という方のために、5・6歳(年中~年長)さんクラスで取り入れているおススメのドリル・プリント教材をご紹介します。
5・6歳さんにおすすめのドリル【もじ・ことば】
5・6・7歳 パズルでおけいこ①もじパズル
5・6・7歳パズルでおけいこ〈1〉もじパズル (5・6・7歳パズルでおけいこ 1)
このドリルのおすすめポイント
・ひらがなの文字書きを練習しながら語彙を増やせる
・ひたすら書いて覚えるのではなくクイズ・パズル形式で楽しく取り組める
・まだひらがなが読めない子も、イラストを手掛かりに考えられる
『5・6・7歳 パズルでおけいこ①もじパズル』は、日常的に使われる言葉を中心としたクロスワードパズルやクイズが出題されているドリル。
ひらがな(一部カタカナ)の文字書き練習と同時に、たくさんの言葉を覚え語彙を増やすことができます。
いわゆる「ひらがなドリル」のような、「あ」から順に一文字ずつ練習していくタイプのもの(「あ」を何回か書く→「あ」のつくことばを書く、という流れ)ではありません。
ばらばらにした文字を並べ替えてできる言葉を絵の中から選んだり、たくさん並んだ文字の中から動物の名前を見つけたり、書かれている言葉をクロスワードパズルに当てはめていく等のクイズやパズル形式なので、子どもも楽しく取り組めます。
クロスワードパズルと言っても、いわゆる大人向けのもののように、ヒントを読んであてはまるものを考える問題は後半に少し出てくるのみ。
なので、ひらがなが読めない子も、おうちの方と一緒に絵の中から”〇のつくことば”を探したりしながら、ひらがなに興味を持ったり語彙を増やしていくことができます。
5・6・7歳 パズルでまなぼう①もじ・ことば
このドリルのおすすめポイント
・ひらがなの文字書きの練習だけでなく語彙を増やせる
・ひたすら書いて覚えるタイプではなくクイズ・パズル形式で楽しく取り組める
・まだひらがなが読めない子も、イラストを手掛かりに考えられる
『5・6・7歳 パズルでまなぼう①もじ・ことば』は、上でご紹介した『5・6・7歳 パズルでおけいこ①もじパズル』と同じく、ひらがな(一部カタカナ)を読んだり書いたりすることで文字の読み書きができるようになるのと同時に、イラストを見て言葉を考えることで語彙を増やすことを目的としたドリル。
問題も『5・6・7歳 パズルでおけいこ①もじパズル』と同じような内容になっています。
※最初のほうに数問ずつ、『5・6・7歳 パズルでおけいこ①もじパズル』にはない問題も出題されています。
一部が隠された文字をあてる問題や、
一部が欠けている文字を直して正しい文字にする問題などです。
クロスワードパズルは2文字から始まり、3文字、4文字と増えていきます。
ほとんどの問題が、絵を見てそのものの名前をあてはめて書くようになっているのも『5・6・7歳 パズルでおけいこ①もじパズル』と同じです。
その他、1文字だけ変えて違う言葉に変身させる問題や、
文字を並べかえて別の言葉にする問題、
たくさん並んだ文字の中から、絵の動物の名前を見つける問題など・・・
問題の内容は、『5・6・7歳 パズルでおけいこ①もじパズル』と本当によく似ていますね。
最後は、このレベルまでいきます。
このように、内容やお値段もほぼ『5・6・7歳 パズルでおけいこ①もじパズル』と同じなので、あとはイラストの好みでどちらにするか決めていただければよいと思います。
くもん ぶんのおけいこ
このドリルのおすすめポイント
・助詞の使い方や、基本的な文の形を学べる
・同じ文を違うパターンで繰り返すことで定着させられる
・ページ1枚ごとに「できたねシール」あり
くもん『ぶんの おけいこ』は、これまで もののなまえ(名詞)やうごきことば(動詞)、ようすことば(形容詞)の語彙を増やしてきたお子さんが、助詞(くっつきことば)の使い方や基本的な文の形を学んで、正しい文が書けるようになることが目的のドリル。
学べる内容は以下のとおりです。
・くっつきことば(と、の、が、を、は、へ)の使い方
・「お」と「を」、「は」と「わ」、「え」と「へ」などの書き分け
・基本の文の形「何がどうする」「何はどんなだ」「何は何だ」の読み書き
このドリルの特徴は、徹底的にくりかえして文の「型」を定着させられるように作られていること。
例えば、「えきへ いきます」という文を「なぞる」「書く」「選ぶ」という3パターンのやり方で繰り返すことで、「え」と「へ」の使い分けや文の型を自然に身に着けていくことができます。
全頁フルカラーでイラストもふんだんに使われていて可愛いですし、1ページごとに「できたねシール」を貼ったり、全部終わったら「ひょうしょうじょう」に大きなシールを貼るなど、モチベーションをあげる工夫もされています。
5・6歳さんにおすすめのドリル【かず】
算数大すきドリル
算数大すきドリル ((たしざん・ひきざん)100玉そろばん)
このドリルのおすすめポイント
・百玉そろばんの活用方法がわかる
・数量感をともないながら1年生の算数の内容を学べる
・数概念の基礎から繰り上がり・繰り下がりまで幅広く学べる
「4歳におすすめのドリル」の記事でもご紹介している『算数大すきドリル』。
学べる内容が、数概念の基礎から小学1年の算数の内容までと幅広いので、年少さん~年長さんまで広くおススメということでこちらの記事でもご紹介させていただきます。
小学校に入学してから算数につまずいているお子さんは、数の量感がイメージできないまま数字だけを操作していることが多いです。
就学前の幼児さんのうちに、百玉そろばんなどを用いて数量感を身につけておくことが重要になりますが・・・
このドリルは、「1~100までの数の理解」や「数の分解・合成」、繰り上がり・繰り下がりを含めた「足し算・引き算」などを、百玉そろばんを用いて数量感をともないながら理解できるのが特徴。
具体的な内容は以下のとおり。
・10までのかず(集合数、数字とのマッチング、数の多少、数系列)
・数の合成・分解(5~10)
・足し算(あわせていくつ)※繰り上がりなし、繰り上がりあり・引き算(残りはいくつ、違いはいくつ)※繰り下がりあり、繰り下がりなし
・20までのかず(10といくつ)
・100までのかず(10のまとまり)
なお、こちらのドリルは通常のドリルと比較するとお値段がお高めですが、就学前から小学校低学年まで長く活用できると考えると、むしろコスパがよいと思います。
天才脳ドリル 数量感覚 初級
天才脳ドリル 数量感覚 初級 /5歳〜小学低学年向け 思考力トレーニング (受験研究社)
このドリルのおすすめポイント
・数量感覚(数を量としてイメージする感覚)をやしなうことができる
・頭の中で数量をイメージしながら計算ができるようになる
数の概念を学ぶ際には、目に見えない”数”という抽象的なものを、具体的に目に見えるものと結びつけることが重要。
そのために、レッスンでは百玉そろばんやおはじきなどの具体物を用いて数量感をやしなう取り組みを行っているのですが・・・
そろばんやおはじきなどの具体的から、数字という抽象的なものに移行する間の橋渡しとして、実物ではなく紙にかかれたブロックをとおして数量感覚をやしなうことができるのがこちらのドリル。
頭の中で、イメージを使ってさまざまな計算を行うことができるようにするのが目的です。
このドリルには初級編・中級編・上級編の3つのレベルがありますが、今回ご紹介している初級編では以下の内容を学ぶことができます。
●数量の認識:1~5まで、1~10まで、1~100まで
●数の合成・分解:足し算・引き算(10~100まで)、5のまとまり、10のまとまり、数の差(どちらがどれだけ多い)
●分数感覚
●量感計算:足し算(1桁+1桁、2桁+1桁)、引き算の数式(1桁-1桁、2桁-1桁)
数量の認識:1~5まで、1~10まで、1~100まで
数の合成・分解:足し算・引き算(10~100まで)、5のまとまり、10のまとまり、数の差(どちらがどれだけ多い)
分数感覚
量感計算(足し算 1桁+1桁、2桁+1桁)、引き算の数式(1桁-1桁、2桁-1桁)
5・6歳さんにおすすめのドリル【ちえ】
パズルでおけいこ すいりパズル
5・6・7歳パズルでおけいこ〈6〉すいりパズル (5・6・7歳パズルでおけいこ 6)
このドリルのおすすめポイント
・複数の情報(条件)からひとつの結論を導き出す論理的思考力が身につく
・たくさんの選択肢の中から正解を見つけ出す観察力・注意力が身につく
『5・6・7さい パズルでおけいこ6 すいりパズル』は、与えられたいくつかの条件を手がかりに、イラストの中から犯人やさがしものなどを見つけていくパズル。
● 推理パズル(いくつかの条件をすべて満たすものを見つける問題)
・条件が「ことば、文章」で示されているもの
・条件が「絵・イラスト」で示されているもの
●絵合わせパズル・絵さがしパズル(絵の合成、影絵)
イラストで示された条件すべてを満たしているものを探す問題や、バラバラになった絵をもとどおりに組み合わせて全体像を考える問題、シルエットで同じものを見つける問題などは「間違いさがし」や「絵さがし」に近く、細かな違いを見分ける注意力や観察力が必要になります。
一方で、言葉や文章で示されている条件(2~6個)をもとに、すべてに当てはまるものを絞り込んでいく問題は、文章の内容をしっかり読み取って正しく理解する”読解力”とともに、複数の情報(条件)からひとつの結論を導き出す論理的思考力を身につけることができます。
教室の年長さんクラスで取り入れているのが『5・6・7さい パズルでおけいこ6 すいりパズル』。 筋道立てて答えを導きだす「論理的思考力」をやしなっていきたい5~6歳児さんにピッタリのドリルです。 『パズルでおけいこ すいりパズル』のおも[…]
もっと!パズルでまなぼう すいりパズル
このドリルのおすすめポイント
・かたち、かず、ことばの3分野がバランスよく伸ばせる
・複数の情報(条件)からひとつの結論を導き出す論理的思考力が身につく
・たくさんの選択肢の中から正解を見つけ出す観察力・注意力が身につく
『もっと!パズルでまなぼう すいりパズル』は、知能の3領域である『図形』(かたち)・『記号』(かず)・『概念』(ことば)それぞれの要素をバランスよく取り入れた以下のような内容になっています。
・ 絵さがし(注意力、観察力、集中力)
・ 推理(読解力、集中的思考力、観察力)
・ 回転図形(頭の中で図形を動かす)
・ 前後関係の判断(観察力、論理的思考力)
・ 地図上の左右(他人からの視点でものを見る)
・ 立方体展開図(平面から立体を組み立てるイメージ)
・ 間違いさがし(対称図形)
・絵さがし(対称図形)
・シーソーの重さくらべ(論理的思考力)
・ 位置をあらわす表現の理解
・ パズル的思考
以上のとおり、問題のバリエーションが豊富で、図形的な認識力や論理的思考力、指示を理解する読解力など、さまざまな力をきたえることができるのがこのドリルの特徴。
裏を返せば、同種の問題が1~2問だけ、というものもあり、同じ分野の問題を繰り返し解くことできないのが難点ですが、一通り取り組んでみてお子さんの得意・不得意をあぶり出すというのもおススメの使い方です。
私が年少~年長クラスで使っているドリル 『パズルでまなぼう』シリーズ(知能研究所 所長 市川希さん監修)に、新しく『もっと!パズルでまなぼう』 シリーズが出ているのを書店で発見。 旧シリーズは『もじ・ことば』『てんつなぎ』『めいろ』『[…]
5・6歳さんにおすすめのドリル【めいろ】
5・6・7歳 パズルでまなぼう③ めいろ
パズルでまなぼう3めいろ (5・6・7歳 子どもの力をぐんぐん伸ばす!)
このドリルのおすすめポイント
・立体めいろ、条件めいろの他にも、しりとりめいろや足し算めいろなど、難しいものも多い
・お手頃な価格でコスパよし
・ノートタイプでページが開きやすく取り組みやすい
迷路は、文字書きに必要な運筆力をつけるのはもちろん、全体を見渡して、「こっちに行ったらどうなるかな?」と先を読む力や、集中力、最後まであきらめない粘り強さもやしなわれます。
『パズルでまなぼう③ めいろ』は、シンプルな迷路だけでなく、ゴールまでの道筋に色をぬると絵が出てくる「色ぬり迷路」、平面を立体として捉え、階段や交差する道、トンネルなどを進んでいく「立体迷路」、決められた場所を通ってゴールまで行くなど「条件つき迷路」など、いろんな迷路が載っているドリル。
こちらの『パズルでまなぼう③ めいろ』のほうが、さらにさまざまな条件が加わった、難易度の高いめいろのバリエーションが豊富。
同じ文字や絵にワープして進む迷路や、
しりとりの順に進む迷路、
”じゃんけんで勝つか、あいこの方にのみ進める”じゃんけんめいろ
”晴れ・くもり・雨・雪の順にすすむ”お天気めいろ”、
あみだくじの要領でゴールまで進んでいく”サークルめいろ”、
たしざんの答えを選んで進む”たしざんめいろ”
などなど・・・条件が難しいものが多いため、5~6歳におすすめとしてこちらにご紹介しています。
シンプルな迷路はこれぐらいのレベルからスタートして、
最後のほうは、こんな感じです。
5・6歳さんにおすすめのドリル【全分野】
がんばる舎 すてっぷ
このドリルのおすすめポイント
・月950円で、数・言葉・記憶・図形・常識(知識)・作業の6分野をカバー
・通信教材ながら、今のお子さんにちょうどいいレベルからスタートできる
・保護者向けの解説が充実、声かけや遊びの提案のヒントがもらえる
がんばる舎のプリント教材『すてっぷ』は、上でご紹介してきた市販のドリルとは違い、毎月1回、決まった時期に、1か月分のプリントが届くスタイルの通信教材ですが、月950円というリーズナブルなお値段なので、市販のドリルと合わせて検討するのにおすすめ。
レベルは2歳児相当の『すてっぷ1』から、6歳相当の『すてっぷ6』まで、お子さんの年齢に関係なく習熟度に合わせてどのレベルからでもスタートが可能です。
各すてっぷの難易度は、事前に公式サイトで教材サンプルを見て確かめることができますし、申し込んでから途中でコース変更することもできます。
※『がんばる舎』公式サイトで教材サンプルを見てみたい方はこちら
また『すてっぷ』は「文字」「数」「図形」に加えて「記憶」「常識」「作業」の分野が網羅されているのもオススメのポイント。
幼児さん向けのドリル・プリントの多くは「もじ」「かず」や「切り紙」「線がき」などの作業系など、それぞれの分野で分かれています。
また「記憶」系の問題が含まれているドリル・プリントはあまりありません。
実際の教材の内容は公式サイトで確かめることができるので、興味ある方はぜひ一度見てみてくださいね。
※がんばる舎『すてっぷ』公式サイト>>>能力を伸ばす幼児知育教材♪月々950円で1ヶ月からお試しOK!
スポンサーリンク