ジオボード~巧緻性を高めながら「図形」や「位置」を理解するおもちゃ

「ジオボード」は、ボード上のピン(突起)に輪ゴムをかけて形をつくるおもちゃ。


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子どもはみんな輪ゴムで遊ぶのが大好きなので、2~3歳児さんのレッスンでもみんなが集中して取り組んでくれる人気の教材ですが、両手の指先を使うことで巧緻性を高めると同時に、図形認識力や”位置”を捉える力を高めてくれる優秀な知育玩具でもあるのです。
この「ジオボード」を使ってさまざまな力を伸ばす遊び方をご紹介します。

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さまざまな力を伸ばす「ジオボード」の遊び方

 

①まっすぐにかけよう

両手の指先を使って「巧緻性」を高める

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2〜3歳児さん位のお子さんは、まずは輪ゴムをまっすぐにかけることから。
両手の指先を使って輪ゴムをひっぱって伸ばしたり、外れないように押さえたりすることで、指先の器用さを高めます。
このボードは突起が浅い(3mm位?)なので、しっかりとかけないとすぐに輪ゴムがはずれてしまいます。
ただ単にまっすぐにかけるだけでもひと苦労です。

②かたちをつくろう

見本と同じ図形を作って「図形認識力」を高める

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輪ゴムをかけるのが上手に出来るようになったら、次はいろいろな形を作ってみましょう。
ジオボードは、表面は5×5の25ピン、裏面はサークル(円)状の24ピンの両面式になっています。
表面で三角や四角、裏面を使って丸、半円、扇形・・・
さまざまな図形の名前や、特徴を知ることにもつながります。

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③いろんなものをつくろう

見本と同じ位置に作って「位置を捉える力」を高める

次は形を組み合わせて、いろいろなものを作ってみましょう。
あらかじめ別のボードに見本を作っておき、見本を見ながら同じものを作ります。

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「さんかく」と「さんかく」で、リボン。

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「さんかく」と「ましかく」で、おうち。

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「さんかく」3つで、おさかな。などなど・・・

どんな「形」を作ればいいのか?また、ボード上のどの「位置」に作ればいいのか?
「同じ形」を作るだけでなく、5×5=25の座標上の位置を正しく捉えて「同じ位置」を見つけなければいけません。

1年生の算数で求められる、「位置」を言い表す力とは

小学校学習指導要領の1年生「算数」の章には

<各学年の目標及び内容>第1学年

2 内容
C 図形

(1)身の回りにあるものの形についての観察や構成などの活動を通して,図形についての理解の基礎となる経験を豊かにする。

ア ものの形を認めたり,形の特徴をとらえたりすること。
イ 前後,左右,上下など方向や位置に関する言葉を正しく用いて,ものの位置を言い表すこと。

・・・とあります。

『前後,左右,上下など方向や位置に関する言葉を正しく用いて,ものの位置を言い表すこと。』

つまり、指示された位置がどこかがわかるだけではなくて、相手に伝わるように言い表す(=客観的な表現で位置を伝える)ことが求められます。

そのためには「上下」「左右」「前後」などの空間認識に関する概念や、「○番目」という順序数座標軸(あるものの位置を縦軸と横軸との交点で表す)の理解が必要になります。

その前段階として、まずは「位置」を主観的に理解できるようになることが大切。
ジオボードは、5×5の座標を使って、”同じ位置”が「ここかな??」と、ぱっと感覚的にわかるようになることを目的にした遊びが出来ます。

最後に

指先の巧緻性をやしなうだけでなく、図形や空間認識といった「さんすう」的な力も伸ばすことができる「ジオボード」は、2歳児さんから小学生まで幅広く使える優秀な教材です。
上記の遊び方を、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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