七田式 算数の教え方。七田眞著『読む力、書く力、計算する力を育てる』を参考に。

『読む力、書く力、計算する力を育てる』は、七田式の創始者として有名な故・七田 眞氏が、小学校入学前の子どもにどのような能力を育てればよいかを述べた『「七田式 0歳教育シリーズⅠ』の続編。


読む力、書く力、計算する力を育てる 改訂第6版 (七田式0歳教育シリーズ 2)

子どもの一生を決める資質づくりに関わる重要な0~3歳の時期に「読み、書き、計算、聞く力」を与えることが重要であると述べ、この四つの基礎能力「読み、書き、計算、聞く力」の育て方について、ご家庭で実践できるよう具体的に紹介してくれています。

本書の内容は以下のとおり。

第1章・・・生まれる以前から子育てを考えることの重要性

第2章・・・すぐれた子どもは三歳までの教育でつくられる

第3章・・・幼児が小学校入学前に身につけておくべき読む力、聞く力の育て方

第4章・・・幼児が小学校入学前に身につけておくべき書く力の育て方

第5章・・・幼児が小学校入学前に身につけておくべき計算力、算数の力の育て方

第6章・・・0歳からの早期教育が世界の潮流である

なお、この本が出版されたのは昭和61年ですが、書かれている内容は、私が七田チャイルドアカデミー講師としてレッスンを行っていた時代も含め、現在も七田式教育のベースとなっている考え方です。

今回の記事では、本書の第5章で紹介されている、幼児が小学校入学前に身につけておくべき計算力、算数の力の育て方についてご紹介します。

七田式 算数の教え方

七田式では、算数を以下のとおりに教えていきます。

  1. 数唱あそび
  2. 対応あそび
  3. 数構成あそび
  4. 演算あそび

以下で、それぞれ具体的に説明していきます。

①数唱あそび

「数唱あそび」では、1~10までを順に言えるよう、まずはおうちの方が繰り返し言って聞かせて覚えさせます。

10までが言えるようになったら、50まで、100までと言えるようにしていきます。

りんこ
七田のレッスンでは、百玉そろばんの玉をはじいて見せながら数唱を行うことで、数唱と数量感のインプットを同時に行います。

まずは10までがしっかり言えるようにインプットしていきましょう。

実際のものを10個数えられるほうが、数えられないのに50まで言えるよりも良いと七田眞先生もおっしゃっています。

➁対応あそび(実数をわからせる遊び)

”実数がわかる”とは、たとえば「10個ちょうだい」と言われて、正しく10個を手渡せること。

りんこ
1~10まで数唱ができることと「10がわかる」こととは別。

まずは10までの数を正しく取れる(=10までの実数がわかる)ことを目指します。

そのための具体的な方法は以下のとおり。

合わせる遊び(1)実物と実物

同じ数の絵(実物)同士をマッチングする取り組み。

1~10個の絵が描かれた絵カードを2種類用意します。(例:イチゴの絵1~10とちょうちょの絵1~10など)

 

※写真は、ダイソーの「かずカード」です。

イチゴのカードを1~10まで順に並べ、同じ数のちょうちょのカードをマッチングさせます。

りんこ
はじめは1~3くらいまでの少ない数からスタートしましょう。

10までのカードが正しく合わせられることを目指します。

合わせる遊び(2)数と絵、絵と数

同じ数の絵(実物)と数字をマッチングする取り組み。

1~10までの数字のカードを順番に並べ、同じ数の絵カードをマッチングさせます。

 

順番に並べていかなくても合わせられるようにしていきます。

合わせる遊び(3)数とおはじき

対応あそびの仕上げは、数字と具体物(おはじき)のマッチング

1~10までの数字カードの下に、その数だけおはじきを置かせます。

 

りんこ
正しくできた数のところまでが、その子が理解できている実数です。

③数構成あそび

1つの数を2つに分けると、いくつといくつで構成されているか(数の構成)を理解させる遊び。

りんこ
『数の構成』は、たし算や引き算の基礎となる重要な概念です。

おはじきによる遊び

2個のおはじきを並べて、いくつあるかを確かめさせてから、両方の手に何個かずつ隠します。

片方の手を開いて中のおはじきを見せ、反対側の手に何個あるか(=あといくつで全部の数になるか?)を考えさせましょう。

2が正しくわかれば3、4・・・と増やしていき、10までの数構成を理解させます。

タイルカードによる遊び

1~9までのタイルカードを2組用意します。

任意のタイルカード(例:5)を取り、子どもに別のカード(例7:2)を渡して、もう1つどのカードを取れば、合わせて5になるかを考え、残りのカードの中から選ばせます。

りんこ
タイルカードは、台紙にシールを貼って作ることもできます。

フラッシュカードによる遊び

表と裏に書かれた数字が合わせて2~5になるカードを用意します。

「今日は合わせて5になる数のお遊びだよ」などと言い、表の数字を見て裏の数字を瞬時に言わせます。

・2になるカード(2枚) : 2と0、1と1

・3になるカード(2枚) : 3と0、2と1

・4になるカード(3枚) : 4と0、3と1、2と2

・5になるカード(3枚) : 5と0、4と1、3と2

④演算あそび

りんこ
ここまでくれば、もう足し算・引き算を教えることが可能。

数唱あそび

数唱あそび(1)次の数

①おうちの方とお子さんで数唱を交替で言います。

ママ「1」
子ども「2」
ママ「3」
子ども「4」・・・・

「1の次の数は?」「2の次の数は?」などと発問します。

りんこe
この遊びは、足し算の基礎づくりになります。

③順番を飛ばして「3の次の数は何?」「7の次の数は何?」などとバラバラに発問します。

りんこ
次の数=たす1の答えになります。
数唱あそび(2)次の次の数

「3の次の次の数は何?」「7の次の次の数は何?」などと発問します。

りんこ
「次の次の数」=たす2の答えになります。
数唱あそび(3)逆数遊び

1~10の数を逆に唱えさせます(逆唱)。親子で交替で「10、9、8、7・・・」と言っていきましょう。

ママ「10」
子ども「9」
ママ「8」
子ども「7」・・・・

「3の前の数は何?」「7の前の数は何?」などと発問します。

りんこ
前の数=ひく1の答えになります。
数唱あそび(4)2つ前の数

ある数の「前の前の数」を言わせます。

りんこ
前の前の数=ひく2の答えです。

サイコロ遊び

サイコロを振って、出た目の数が言えるよう繰り返し行います。

どの数もひと目で読み取れるようになったら、サイコロ遊びの準備OK。

おはじき取りに取り組んでみましょう。

おはじき取り①

縦横でマス目がそれぞれ10ある台紙(100マス)を用意します。

それぞれが1枚ずつ台紙を持ち、サイコロを振って出た目の数だけ、おはじきを台紙のマス目に置いていきます。

一列並べば10個、二列並べば20個・・・であることを確認します。

先に一列並んだ方が勝ち、などゴールを決めて行います。

りんこ
10ごとのまとまり(十進法)を学びます。
おはじき取り➁

慣れてきたら、サイコロを2個用いて、出た目の合計の数だけおはじきを置く、というルールで行います。

りんこ
2つの数の合計をすばやく言う、「合わせていくつ」(数の合成)の練習にもなります。

数列づくり

①1~100までの数字を書いたカードを用意します。

 

はじめは1から10までを順に並べさせ、うまくできるようなら11~20、21~30・・・と行っていきましょう。

 

➁縦横でマス目がそれぞれ10ある台紙(100マス)を用意します。

 

カードをバラバラに切って重ねて置き、1枚ずつ取って、台紙の該当するマスに置かせます。

例:23の場合

いちばん左端の20と、いちばん上段の3を見つけ、それぞれの段と列が交わることろに置きます。

りんこ
この遊びをとおして数の体系を理解し、十進法を身につけます。

数唱遊び

数唱遊び①

①数を2とび・5とび・10とびで唱えます。

2とび(2、4、6、8、10・・・)
5とび(50、10、15、20、25・・・)
10とび(10、20、30、40、50・・・)
りんこ
七田のレッスンでは、順唱・逆唱と合わせて2とび・5とび・10とびでも、百玉そろばんの玉をはじきながら数唱します。

数を唱えるだけでなく、おはじき等の具体物をこの数え方で数える練習も行いましょう。

数唱遊び➁

数唱遊びが十分できるようになったら、いよいよ鉛筆を使った取り組みを行います。

・1~10までの数字を書かせる。

・1~10までが楽に書けるようになったら、1~10までの数字を所々抜いて書き、そこに入る数字を子どもに書かせる。

・10~1までの順に数字を所々抜いて書き、そこに入る数字を子どもに書かせる。

おはじき遊び

①数える遊び

おはじきを一にぎり掴み出して、子どもに数を数えさせます。

はじめのうちは少ない数から始めましょう。

おはじきに一つ一つさわって正確に数えられるようなら、次はおはじきに触らないで、目で見て数えるようにしてみましょう。

りんこ
10くらいまでは、手で触らないで数えられるようにしたいものです
➁半分に分ける遊び

偶数個のおはじきを取り出して、半分に分けさせます。

むずかしいようなら、実際に2枚のお皿を使って分けてみましょう。

慣れれば、数を見ただけで「3個ずつ」「4個ずつ」などが言えるようになります。

たし算の九九を教える

1桁同士の足し算は、その後の算数の基礎となり、ここをあやふやにしておくと先々でつまずいてしまいます。

まず、1の段のたし算を表に書いて壁に貼ります。

りんこ
七田の「たしざん九九チャート」も販売されています。


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これを見せながら、まず親御さんが言って聞かせ、子どもに復唱させます。

1日に2~3回繰り返せば子どもはすぐ1の段のたし算九九を覚えてしまいます。

そうしたら、次はたし算の答えの部分を隠して、この表を見ながら唱えさせます。

りんこ
七田から「たしざん九九のうた」CDも発売されているので、これをかけ流すのもいいですね。


キッズ かず 数 計算 歌☆七田式(しちだ)CD教材☆ しちだっく たしざん九九のうた☆★

次の段階では、カードの表に式、裏に答えを書いたものを用います。

順序をバラバラにして式の方を見せ、答えを言わせます。

引き算も同時に教える

たし算の取り組みで用いたカードを用いて、逆にカードの裏を見せて表の式を言わせると、たし算とひき算が同時に仕上がります。

例:1の段

カードの裏が6の場合、表の式「5+1」を思い出して「5と1」と言わせる。

すべてのカードの裏を見せ、瞬時に表の式が言えるまで練習を行います。

次の段階では、「1は分かっている数だから、1を引いた残りの数を言いましょう」と言って、裏の数から1を取った数を言わせます。

 

りんこ
「ひく1」のひき算のトレーニングになります。

例:1の段

カードの裏が8の場合、表の「7+1=」の7だけを言う。

1の段のどのカードも正しく言えるようになったら、2の段、3の段・・・と行いましょう。

こうして1の段から9の段までのたし算の九九が仕上がり、ひき算も瞬時にできるようになっていれば、百ます計算で仕上げを行いましょう。


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<教育技術MOOK>陰山メソッド 徹底反復「百ます計算」

最後に

誕生から60年以上の実績を持ち、現在、日本国内はもとより世界17の国と地域で子子どもたちが学ぶ「七田式教育」。

教室に通わなくても、ご家庭で取り入れられることもたくさんありますので、脳が急速に発達する幼児期にお子さんの才能を伸ばしてあげたい親御さんはぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

なお、こちらの記事『七田(しちだ)のレッスンを再現しよう!おうちで右脳を鍛える取組まとめ』では、過去に七田チャイルドアカデミー講師を6年務めた私が、講師時代のレッスンの流れを踏まえて、おうちでの右脳トレーニングの方法をご紹介した記事をまとめています。

「右脳教育に興味はあるけど、教室に通うのは金銭的にも時間的にもちょっと難しい・・・」
「教室のレッスンと同じように、右脳の力を伸ばす取組をおうちで実践したい!」

・・・という方はいちどチェックしてみてくださいね!

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