「高さ」の比較を学べる木製パズル~ダイワ『3色パズル』

ダイワ『3色パズル』は、まる・さんかく・しかくの枠に、それぞれ形(円柱・三角柱・四角柱)・色(赤・青・黄)・高さのちがう9つの木製のピースをはめていくパズル。


ダイワ 3色パズル〜3種類の高さ、形、色がちがう9ピース入りの木製知育パズルです。

1歳前後から「型はめパズル」のようなかんじで遊びながら指先の器用さを育て知的発達を促しつつ、「いろ」や「かたち」をおぼえるのにもぴったりのおもちゃです。

しかも、こちらの『3色パズル』はピースの高さが3種類あることで、「かたち」や「いろ」だけでなく、幼児期に身につけておきたい「比較」の概念を学ぶツールとして使うことができます。

今回は、3色パズルを使って「高さの比較」を学ぶ5つのステップをご紹介します。

スポンサーリンク

5つのステップに沿って「高さの比較」を学ぼう

「大小の比較」の教え方には5つのステップがありますが関連記事:『「大小の比較」の教え方5つのステップ』「大小の比較」と同じ5つのステップで、「高さの比較」を学ぶことができます。

お子さんが「高い-低い」という”ようすをあらわすことば”を理解できるようなら、以下の5つのステップで「高さの比較」を教えてあげましょう。

①「高さ」の2つの比較

「どっちが高い?」「どっちが低い?」

2つのピースのうち「高いほう」「低いほう」を選ばせます。

②「高さ」の3つの比較

「いちばん高いのはどれ?」「いちばん低いのはどれ?」

2つの比較が出来るようになれば、3つの中で「いちばん高いもの」「いちばん低いもの」を選ばせます。

③「高さ」の系列化

「高い順にならべよう」「低い順にならべよう」

3つ以上のものを、高い順もしくは低い順に並べます。
ダイワ『3色パズル』は選択肢が3つなので比較的簡単ですね。

さらに選択肢が多い場合は、まず選択肢の中でいちばん高いものを選ぶ→残ったものの中でいちばん高いもの(その次に高いもの=“2番目に高い”もの)を選ぶ、という手順を繰り返すことで、高さの順に並べることができます。
この手順を踏んでスムーズに系列化する(順番に並べる)のは意外に難しいものです。

 ④順序数の理解

「〇番目に高いのはどれ?」「〇番目に低いのはどれ?」

3つのうち「2番目に高いのはどれ?」「3番目に低いのはどれ?」などと聞いて選ばせます。
「2番目に高い」という場合の「2」は、順番をあらわす”順序数”で、「アメが2個ある」という場合のような、ものの量をあらわす”集合数”の「2」とは違います。
この”順序数”と”集合数”の違いを理解することが必要になります。

⑤「高さ」の相対的な比較

「〇より高いのはどれ?」「〇より低いのはどれ?」

高さの順に並べたものの中の1つを基準に、「これより高いもの(低いもの)」をすべて選びます。

子どもは、「ゾウは大きい」「アリさんは小さい」のように、「大きい・小さい」や「高い・低い」を絶対的な概念として捉えがちですが、「大きい・小さい」や「高い・低い」は、何と比べるか・何を基準とするかによって変わる相対的な概念です。

3つのもののうち高さが”中くらい”のものは、いちばん高いものと中くらいのものをくらべる場合は「低い」になり、いちばん低いものと比べると、こんどは「高い」になります。

最後に

このように「大きい・小さい」も含め、「高い・低い」「長い・短い」などの”量の比較”の理解についてはさまざまなステップがあります。

これらを学ぶ際に、できれば同じもの・同じ形でそれぞれ大きさや高さ・長さが違うもので比較する方がわかりやすいですが、同じ物で大きさや長さ違いがたくさん揃っているものは意外とあまりないので、「ダイワ 3色パズル」のようなおもちゃはとっても重宝します。

なお、同じく型はめで「高さ」の比較を学べる知育玩具としては、プラントイ社の『幾何学ペグボード』も。
こちらは、ピースの形が4種×高さが4段階になっています。

※こちらの記事もよく読まれています>>>「大小の比較」の教え方5つのステップ

おうちで知育

「大きい」「小さい」は、幼児期に身につけておきたい基礎概念のひとつ。 教室のレッスンでも、2歳児さんクラスから、いろいろ…

data-matched-content-ui-type="image_card_sidebyside"