小学校3年生で習う「わり算」ですが、使って実際のものを“分ける”遊びが、わり算の意味の理解につながります。
今回は、わり算の基礎となる2つの考え方について、おはじきを使って実際に分けてみることで理解する遊び方をご紹介します。
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割り算の基礎となる考え方2つを「おはじき」で学ぶ方法
①同じに分ける~等分除
おはじきを、けんかしないように分けましょう。
まずは、お母さまとお子さんの2人で同じ数ずつになるよう、分けてみましょう。
1人何個ずつ、もらえるかな?
お皿を2枚用意するとわかりやすいです。
最初は、おはじきを目分量で同じくらいになるようにざっくり分けて、「あれ?ママのほうが多いな」などと調整する、というやり方をするのではないでしょうか?
今度は「パパの分もいれて3人で分けてみよう」と、分ける人数を増やしてみましょう。
何回かやっていくうちに、順番に1個ずつ「ママのぶん」「パパのぶん」「わたしのぶん」と、お皿に入れていけばよいことに気づくでしょうか?
何巡かしたところで、おはじきがなくなったら、お皿の中身を確かめてみましょう。
どのお皿も、同じ数だけおはじきが入っていますか?
あまりが出る場合は、少しむずかしいですね。
「あまり」というものの存在を知ることが、重要です。
10個÷5人=2個(「全体量」÷「いくつ分」=「1あたり量」)
これが「等分除」のわり算です。
②”〇個ずつ”に分ける~包含徐
わり算のもう1つの考え方は「包含除」です。
例:10個のおはじきを1人2個ずつ配ると、何人にあげられるか。
10個÷2個=5人(「全体量」÷「1あたり量」=「いくつ分」)
「おはじき10個を、お友だちに1人2個ずつ分けると、何人のお友だちに分けてあげられますか?」
おはじきとお皿を使って、やってみましょう。
お皿に、おはじきがなくなるまで2個ずつ入れていけばいいですね。
おはじきがなくなったら、何枚のお皿に入れられたか数えてみましょう。
お皿が5枚なら、「5人分」に分けられたことになりますね。
等分除の場合と違って、はじめから1人に2個ずつ配れば良いと分かっているから、分けるのは簡単ですが、「何人分に分けられたか」の意味が分からないことが多いです。
おはじき全部の数を答えてしまうことが多いのですが、お皿があれば、お皿に入っているおはじきが1かたまり(=1人分)とイメージしやすいですね。
最後に
このように、実際にものを“分ける”ことが、「割り算」の学習につながる重要な体験となります。
小学校受験でも出題される「割り算」の基礎ですが、ペーパーで解く前段階として、具体物を使って実際に分けてみることが大事です。
普段から意識して、色んなものを「分ける」機会をたくさん作ってあげられると良いですね。
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