右脳教育には欠かせない存在の「ドッツカード」。
七田式ドッツは、七田式の創始者である七田眞氏が、アメリカの人間能力開発研究所でドーマン博士が提唱した「ドッツ方式」に出会い、感銘を受けたことが始まり。
七田眞氏は、人間が本来持っている右脳の潜在能力、特にコンピューターよりも高速に計算できる能力は、赤ちゃんや幼児期であれば自然に使えるようになると気づきました。
そこで七田眞氏はドーマン方式を参考にしながら、独自の改良を加えた『七田式ドッツカード』を開発。
このカードを自身の教室や会員の子どもたちに実際に使い、その効果を実証していきました。
このように七田式のドッツカードは、ドーマンメソッドを基本として独自の改良や工夫が加えられ、家庭でも手軽に取り組める63日プログラム『七田式ドッツセット』として販売されています。
今回の記事では、七田眞氏の著書『新版 ドッツの効果的な教え方』を参考に、七田式ドッツセットのプログラムの進め方についてご紹介します。
七田式ドッツセットとは
七田式ドッツセットの内容
『七田式ドッツセット』の取り組みは、1サイクル63日間のプログラム。
63日分のドッツカードが日にちごとに分けられてセッティングされているので、その日使うカードを取り出して見せるだけ。
スムーズに毎日の取り組みを進めることができます。
七田式ドッツセットの内容
・ドッツカード(A5判)/663枚
・使い方DVD1枚/15分
・説明書
・補助台
七田式ドッツセットのメリット
準備いらずで挫折しにくい
七田式ドッツセット最大のメリットは、何と言っても取り組みやすさ。
63日分が1日ごとにセットされており、その日の分を取り出すだけで準備はOK。
ドッツカードの元祖であるドーマン式では、見せるカードを毎日2枚ずつ入れ替えたり、数式を見せるためにカードをセッティングする必要があるなど、かなり煩雑な準備が必要。
一方の七田式では面倒な準備はまったく必要ないので、挫折することなく続けやすい、というのが一番のポイントです。
フラッシュしやすいカードのサイズ
七田式ドッツセットのサイズはA5判(A4の半分の大きさ)。
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キッズ ベビー 教材☆七田式(しちだ)フラッシュカード教材☆ 白紙カード(小)☆★
七田のフラッシュカードは、おおむねこの大きさで統一されています。
ちなみにドーマン式ドッツカードは280mm×280mmとかなり大きいサイズ。
七田式・ドーマン式いずれも使用した経験のある私の個人的な感覚では、フラッシュのしやすさは段違いに七田式の方が上。
ドーマン式の大きなカードで1枚1秒以下のスピードでフラッシュするには、かなりの熟練が必要になるかと思われます。
子どもの興味をひくイラストで飽きにくい
ドッツカードの取り組みは毎日行うので、同じカードばかりだとどうしても子どもが飽きてしまうことも。
その点、七田式ドッツセットのカードにはさまざまな色・絵柄が使用されており、集中力が続きにくい子でも楽しんで見てくれるよう工夫が凝らされています。
七田式ドッツプログラムの進め方
七田式ドッツカードの9段階
ああ
| 1日に見せる枚数 | 内容 | 見せ方 | ||
| STEP1
1~9日目 |
数の認知 (実際の数) |
10枚 | 1~50まで
※1日目:1~10、2日目:6~15、3日目:11~20・・・のように5枚ずつスライド |
数を読みあげながらドッツカードを見せる |
| STEP2
10~14日目 |
たし算1 | 7~9枚 | 1ケタ+1ケタ(順番) 例:1+1、1+2、1+3・・・1+9 |
数式を読み上げ、答えの数のドッツカードを見せる |
| STEP3
15~19日目 |
たし算2 | 9~10枚 | 1ケタ+1ケタ(バラバラ)
1ケタ+2ケタ 2ケタ+1ケタ 2ケタ+2ケタ |
|
| STEP4
20~24日目 |
ひき算 | 9~10枚 | 2ケタ-1ケタ
2ケタ-2ケタ |
|
| STEP5
25~34日目 |
かけ算 | 6~10枚 | 2の段~10の段(順番、バラバラ) | |
| STEP6
35~39日目 |
わり算 | 9~12枚 | 1ケタ÷1ケタ
2ケタ÷1ケタ |
|
| STEP7
40~54日目 |
三項式など | 9~10枚 | 四則混合 | |
| STEP8
55~58日目 |
数字 | 15枚 | ドッツと数字の対応
※1日目:1~15、2日目:16~30・・・ |
1~50までのドッツと数カードを交互に見せる |
| STEP9
59~63日目 |
数式 | 7~10枚 | 四則混合 | 数式カードを見せながら式を読み上げ、1枚めくって答えとなる数のドッツカードを見せる。 |
ステップ1:数の認知
七田式ドッツカードのプログラムは、まずは子どもが実際の「数」を認知できるように教えることからスタート。
数(数詞)を読み上げながら同じ量のドッツを見せます。
1日目は1~10まで、2日目は6~15、3日目は11~20・・・のように、1日5枚ずつスライドして見せます。
このペースで進めると、9日間で50まで進みます。
ステップ2:たし算①
50までの数量を見せたら、たし算を教え始めます。
ステップ2では、1ケタ+1ケタのたし算を順番に見せていきます。
1+1、1+2、1+3・・・1+9までを行い、翌日は2+2~2+8まで、次の日は3+2~3+8まで・・・のように1日7~9枚ずつ見せます。
ステップ3 たし算➁
13日目からは、バラバラにたし算の式を見せていきます。
8+2、8+3、4+5・・・のように、計算式を見せる順序に法則は何もありません。
19日まで続け、20日目からはひき算に入りましょう。
ステップ4 ひき算
20日目からはひき算に入ります。
「10ひく1は9」から「10ひく9は1」まで進みます。
21日目には「20ひく1は19」から「20ひく19は1」まで、22日目には「30ひく1は29」から「30ひく29」まで行います。
23日目以降は、順不同のひき算を行います。
ステップ5 かけ算
25日目からは、かけ算に入ります。
25日目は2の段、26日目は3の段・・・というように、34日目まで順に1段ずつ進めます。
途中で見なくなったら、すぐにわり算に入ってかまいません。
ステップ6 わり算
35日目からは、わり算に入ります。
「6わる2は3」のように数式を言い、答えを言う時に3のドッツカードを見せます。
時折、ステップ1の数の認知(実際の数)をドッツカードで見せたり、どっち遊びを取り入れてもOK。
ステップ7 三項式など
40日目から、三項式などの複雑な数式に入ります。
「三項式をしますよ」などと言って、楽しい雰囲気で行いましょう。
例:3+2-1=4 「3たす2ひく1は」と数式を言って、「4」と答えを言うとき4、のドッツカードを見せる
例:(7+13)×3=60 「かっこ7たす13かっこ かける3は」と数式を言って、「60」と答えを言うとき、60のドッツカードを見せる
ステップ8 数字
55日目から数字を教えます。
ドッツという「量」と、それを表す記号である「数字」を対応させるのが目的です。
ドッツと数字を続けて見せ、数詞を読み上げることで、両者が同じものを表していることを理解させます。
初日は1~15まで、翌日は16~30まで・・・のように1日15枚ずつ見せていきます。
ステップ9 数式に移行
数式カードを見せて表の式を読み、1枚めくって、答えとなる数のドッツカードを見せます。
ここまで来た子には、少数・分数・2乗・3乗・方程式など、どんどん先に進めていってもかまいません。
1回目のプログラムが終わったら、休みを1~3ヶ月ほど入れ、大体1年くらいかけて3回繰り返します。
休みを入れることで子どもはまた新鮮な気持ちで見ることができ、ドッツを右脳に完全入力することが可能になります。
アウトプットのやり方
右脳に入った能力を確認するための取り組みに「どっち遊び」があります。
63日プログラムの2回目くらいから取り入れていきます。
「どっち遊び」のやり方
2枚のドッツカードを見せて「どっちが〇〇?」と聞く
例:17と15のカードを示し「どっちが17?」
まだおしゃべりできない赤ちゃんでも、選ぶ(手を伸ばしたり視線を向ける)ことで「どっち遊び」をすることができます。
なお「どっち遊び」で大切なのは、子どもが間違ってもがっかりしてはいけないということ。
正しいほうを選べば大よろこびして見せ、違うほうを選んだときは「こっちが17」「これは15」などとさらっと言うだけにします。
ドッツカードでアウトプットを求めるときのポイント
・無理にアウトプット求めない(答えることを強制しない)。子どもが答えたい時だけにする。
・正解・不正解にこだわらない(結果を求めない)。
・あくまでも遊び感覚で楽しく行う。
ステップ10 正解を口で言え、答えを鉛筆で書く
「どっち遊び」だけでは、ドッツが実用的な力にはなりません。
数式を見て、口で答えが言え、鉛筆で答えが書けるようにしていきます。
それには、子どもの左脳の成長を待たなくてはいけません。
左脳を訓練して数が口で言え、鉛筆で数字が書けるようになると、自然と、右脳を使った計算が口でも言え、鉛筆でも書けるようになります。
なお、上でご紹介した63日間のプログラム『七田式ドッツセットPro』とは別に、30日間×3回の90日間プログラムがセットになった『計算力と右脳力を育てる 七田式ドッツセット』という商品があります。
・ドッツカード(A5判)/669枚
・カードケース/43種
・七田式ドッツセット たしかめシート/15枚説明書付
・たしかめプリント/本文63P ※問題60P、解答3P
・クリアファイル
・説明書/36P
上記のとおり、『計算力と右脳力を育てる 七田式ドッツセット』には、1~20までのドッツが記載されたドッツカード669枚のほかに、「七田式ドッツセット たしかめシート」15枚と「たしかめプリント」本文63P(問題60P、解答3P)が付随しています。
「七田式ドッツセット たしかめシート」は、上でご紹介した「どっち遊び」ができるシート。
3と8のドッツを見て「8どっち?」など、数を数えずにパッと見て、指を指して答えさせます。
30日間プログラムの2周目で、カードフラッシュの後「たしかめシート」の問題に1日3問取り組みます。
パッと見て選ぶのが難しい時には、カウントダウンをしたり、2〜3秒程度見せてから手で隠したりしながら、楽しい遊びのようにして取り組みます。
また30日間プログラムの3周目では、カードフラッシュの後に「たしかめプリント」に1日2枚、取り組みます。
「たしかめシート」と同様、カードフラッシュで身につけた数の力を、アウトプットさせて確かめること、またプリントには丸や数字を書いて、学んだ内容を脳に定着させるのが目的です。
もしも、ドッツカードのインプットのみならずアウトプットの取組も重視したいという場合は、『計算力と右脳力を育てる 七田式ドッツセット』のほうを検討してみるのもアリかもしれません。
七田式ドッツセットはこんな人におすすめ
七田式ドッツセット最大のメリットは、何と言っても取り組みやすさ。
63日分が1日ごとにセットされており、その日の分を取り出すだけで準備はOKです。
またカードにはさまざまな色・絵柄が使用されており、集中力が続きにくい子でも楽しんで見てくれるよう工夫が凝らされていますので、子どもの興味を引きやすく飽きずに続けられるという意味でも、挫折しにくいというのが七田式ドッツセットの最大の特徴です。
一方、カードの絵柄によっては背景に目が行くあまり、肝心のドッツが目に入りにくくなってしまう可能性もありますが、「とにかくドッツの取組を挫折しないで続けたい!」という方にはオススメです。
七田式ドッツカードをおススメしたい人
・ドッツカードの取り組み準備に時間や手間がかけられない・かけたくない人
・とにかくドッツの取組を挫折せず継続させたい人
・2歳児より上のお子さんに取り組みをしたい人
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