”天才のはじまり”と名づけられた知育玩具GESTAR(ジスター)は、切り込みの入った丸いパーツ同士をつなぎ合わせて立体物を構成していくことで創造力を伸ばすことができるおもちゃ。
さまざまな使い方ができてコスパの良い知育玩具で、2021年には知育玩具部門とブロックおもちゃ部門でグッドトイ2021を受賞しています。
うちの教室では自由に遊べるおもちゃとして待合室に置いてありますが、1~2歳児さんから小学生まで、幅広い年齢のお子さんが夢中になって遊ぶほど人気があります。
もちろん、おままごとの具材にしたり、自由につなげて好きなものを作るだけでも楽しいですが、ジスターの遊び方を意識することでグッと知的効果を上げることができます。
今回は、2歳児さんからできる『ジスター』を使った知育あそび5つをご紹介します。
2歳児さんからできる!『ジスター』を使った知育あそび5つ
ジスターは、切れ込みの入った丸いパーツがなんと500ピースも入っていて、小さい子はもれなく、容器からザーっとぶちまけて喜んでいます。
サイズは直径3.3cmと500円玉より一回り大きい、誤飲しにくい大きさ。
また、赤、ピンク、黄色、ローズ、オレンジ、緑、黄緑、青、水色、茶色、紫、黒、白の13色とカラーバリエーションが豊富なのもジスターの特徴。
以下で、2歳児さんからできる、『ジスター』を使った知育あそびを5つご紹介します。
①棒さし(1~2歳)
”棒さし”は、穴のあいたリングを棒に刺したり抜いたりすることで、指先の巧緻性をやしない脳を活性化する遊び。
ジスターは切れ込みだけでなく、真ん中に穴があいているので棒さしにピッタリ。
そして、なんとジスターには、棒さしあそび専用土台が付いているものも。(↓こちらの商品)
LOTUS LIFE ジスター (GESTAR) 天才のはじまり (混合カラー) 知育玩具 ブロック おもちゃ (2歳~12歳対応 / 男の子 女の子) 480ピース+40枚増量中 / 動画説明書付
棒さしのピンは18本まで立てられるので、13色のピースを全て色分けして刺すことが可能。
指先を使うだけでなく色の弁別も取り入れた遊びができます。
棒さし用の土台がない場合は、100均で手に入る材料を使って手作りしてもOK 。
使うのは、竹ひごと発泡スチロールブロック(200×100×50mmくらい)。
作り方は・・・発泡スチロールブロックに、竹ひごを等間隔でグサグサと刺していくのみ!
竹ぐしがブロックを突き通して出てこないよう、ブロックの裏側をシールやテープで補強します。
➁ひもとおし(2、3歳~)
”ひもとおし”は、棒さしと同じく指先の巧緻性を高め、脳を活性化するあそび。
ひもとおしの教材にはさまざまなものがありますが、ジスターは真ん中に開いている穴が約7mm程と大きく、ビーズなどのように厚みがないのでカンタンにひもを通すことができるため、2歳前後のお子さんが”ひもとおし”に初めて取り組むのにピッタリ。
小さいお子さんでも”穴が小さすぎてうまくひもが通せない”というストレスがないので、両手をうまく使ってひもを持ち替えて通していく作業を行うことができます。
そしてなんと、上でご紹介したジスターの商品には、棒さしあそび専用土台に加え、ひも通し用のひもが13本付属しています!
ひもはピースのカラーに対応した13色になっているので、たくさんのピースの中からひもと同じ色のピースだけを選んでひもを通すことで、色のマッチングあそびにもなります。
LOTUS LIFE ジスター (GESTAR) 天才のはじまり (混合カラー) 知育玩具 ブロック おもちゃ (2歳~12歳対応 / 男の子 女の子) 480ピース+40枚増量中 / 動画説明書付
ひもを通すことに慣れてきたら、ただ好きなように通すだけではなく、きまりにしたがってひもを通す「系列」あそびに発展させてみましょう。
あらかじめ『赤・青、赤・青・・・・』(2色の繰り返し)や『赤・青・黄、赤・青・黄・・・・』(3色の繰り返し)など、規則的な色のくり返しのパターンで見本を作っておき、見本と同じ順番でひもとおしをしていくことで、自然と色の”繰り返し”を意識します。
”さまざまなものの中から「法則」(パターン)を発見し、その「法則」を他の場合に応用してさまざまな課題を解決していく力”につながる遊びです。
できあがったものを見て、繰り返しのパターンの美しさ・面白さを感じることも大切です。
お子さんの年齢に合わせて『赤・赤・青・青、赤・赤・青、青・・・』や『赤・青・赤、赤・青・赤・・・』など、難易度の高いパターンに挑戦してみても良いですね。
③つなげる(3歳くらい~)
ジスターは本来、パーツをつなぎ合わせて遊ぶおもちゃですが、2つのピースを平行に合わせてもはまらず、手首をひねって、2つが90度になるように合わせる必要があります。
さらに、同じ形態の知育玩具「ロンディ」と比較して、切れ込み同士をかみ合わせるのに結構な力を必要とするため、2歳児さんくらいだと切れ込みの奥までかっちりとはめ込めず、すぐにぽろっと外れてしまうことが多くなります。
※ジスターの商品ページに、
プラスチック製の玩具を柔らかくするために使用される「可塑剤(環境ホルモン)」も不使用。
との記載があります。
まずは、たくさんの色のピースの中から同じ色のものをさがし出してはめるという、「同じ色あわせ」の要素も入れて取り組んでみましょう。
また上でお伝えした「ひもとおし」と同様、あらかじめ『赤・青、赤・青・・・・』(2色の繰り返し)や『赤・青・黄、赤・青・黄・・・・』(3色の繰り返し)など、規則的な色のくり返しのパターンで、まっすぐにつなげた見本を作っておき、見本と同じ順番でつなげていく「系列あそび」にも発展させてみましょう。
まっすぐにつなげるだけでなく、中心のピースに色が交互に並ぶようにくっつけていってもOK。
色の”繰り返し”のパターンを意識することで、あるものの並びの中に法則(規則性)を発見し、その続きがどうなるかを予測する力をやしなう遊びになります。
④見本と同じかたちを作る(3歳くらい~)
できあがった実物の見本を見て、同じものを作ります。
見本をよーく見て、パーツのどの切り込みにはめればいいのか??を確かめないと、角度がおかしくなってしまいます。
形や位置を認識する力をやしなう取り組みです。
➄数の概念を学ぶ(2歳~)
子どもが「かず」を理解するには、実際のものを使って数を操作する体験が必須。
生活の中でおやつを分けたり数えたりするなど、数をあつかう場面を意識して作ってあげるのと並行して、おはじきなどを使い数の概念を学ぶことも大事です。
「かず」の概念を教えるときには、おはじきやジスターのように、扱いやすいサイズで数がたくさん揃っているものが便利。
さらにジスターは、色ごとに数の多少を比較したり、数の差(ちがい)を理解する際にとても便利です。
実際におはじき等を使って数概念の基礎から足し算・引き算、かけ算・割り算の考え方を教える方法については、以下の記事をご参照くださいね。
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まとめ
①棒さし(1~2歳)
ジスターを棒に刺したり抜いたりすることで、指先の巧緻性をやしない脳を活性化します。
➁ひもとおし(2、3歳~)
ジスターの穴にひもを通す遊びを通して、棒さしと同じく指先の巧緻性を高め、脳を活性化します。
また、規則的な色のくり返しのパターンでひもとおしをしていくことで、法則を発見する力につながる遊びに発展します。
③つなげる(3歳くらい~)
つなげて遊ぶことで、指先の巧緻性をやしなうことができます。
また規則的な色のくり返しのパターンでつなげることで、法則を発見し、その続きがどうなるかを予測する力をやしないます。
④見本と同じかたちを作る(3歳くらい~)
できあがった実物の見本を見て同じものを作ることで、形や位置を認識する力をやしないます。
➄数の概念を学ぶ(2歳~)
ジスターという具体物を用いて、数の基本概念から算数の基礎までを理解します。