「暗唱」で記憶力を高める取組についてのよくある質問にお答えします。

私の教室では、2歳児さん~小学生までの各学年で「暗唱」の課題に取り組んでいます。
記憶力を高めるために取り組んでいる「暗唱」ですが、生徒さんの保護者さまから必ず聞かれる“よくある質問”があります。
おうちで「暗唱」に取り組みたいとお考えの方の中にも同じ疑問をお持ちの方がいらっしゃると思いますので、ここでまとめてお答えします。

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2歳児さん~小学生の「暗唱」のやり方は

暗唱とは、文章を記憶して何も見ないでそらんじること。
教室では、2歳児~年少さんは俳句、年中さん・年長さんは百人一首、小学生は日本文学を暗唱の課題としています。

2歳児~年長さんくらいまでは、暗唱課題をお母さまからお子さんに読んで聞かせてあげていただき、お子さんが一人で言えるようになったら教室で発表してもらっています。
ポイントは、無理におぼえて言わせようとするのではなく、ただ読んで聞かせてあげること。
お母さまが読んで聞かせてあげているだけで子どもは自然におぼえてしまい、そのうち勝手に口に出してそらんじ始めます。

小学生の場合は、自分で課題を何度も読んでおぼえます。
ポイントは、見ないで言う前にまずはスラスラ音読できるようにすること。
スラスラ音読できないものをスラスラ暗唱することはできないので、まずは見ながら上手に読めるように何度も練習することが大事です。

暗唱に取り組んでいくうちに、最初はなかなか憶えられなかった子も、だんだん、おぼえられるようになるまでの時間が短くなってきます。
つまり「記憶力」が鍛えられてきているということです。
計算力など、学習に関する他の能力と同様「記憶力」もトレーニングで鍛えることができるのです。

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「暗唱」に関するよくあるご質問にお答えします。

 

「俳句や百人一首をおぼえて何か意味あるの?」

確かにカルタ大会に出場するのでもない限り、百人一首を全部暗記することに意味があるようには思えませんが・・・

「暗唱」は、「俳句」や「百人一首」をおぼえることが目的ではありません。
暗唱課題に取り組むことで、記憶の容量を大きく、また記憶するスピードをはやくしていく「記憶力」のトレーニングなのです。

ですので、暗唱の題材は何でもOKです。お子さんがどうしても俳句や百人一首になじめないのなら、詩や絵本など、お子さんが楽しく取り組めそうなものを探してみてくださいね。

 

「暗唱の取組を、子どもがイヤがります。」

教室では、毎月の暗唱課題をきっちり発表してくれるお子さんがいる一方で、まったく発表しないお子さんもいます。
特に幼児さんの場合、お子さんが自分で読めないのでお母さまに読んで聞かせていただくのですが、「子どもが暗唱を嫌がって、家でやろうとすると逃げてしまいます。」ということも。
そういった場合、お母さまがお子さんに無理矢理言わせようとしていることが多いものです。

だいたいの子どもは「やらされ感」を嫌います。お母さまが読んで聞かせたあと、おぼえたかどうかを試すために言わせたりすると、とたんにヤル気がなくなってしまいます。
あくまでも、子どもに言わせようとするのではなく、ただ読んで聞かせてあげることがポイントです。

暗唱の課題を目につくところに貼っておき、気がついた時に読んで聞かせてあげましょう。
その際に「さあ聞きなさい」と言わんばかりに言うのではなく、あくまでも「ママが読みたいから読んでいる」というスタンスが大切。
それでも、何度も聞いているうちに子どもは自然におぼえてしまいます。そうなれば言いたくなるのが子どもの常で、自分からすすんで言い出すように。

 

「句や文の意味を教えてあげた方がいいの?」

暗唱は、意味の理解を求めずそのままおぼえる右脳の記憶です。
ですので、意味はわからなくとも聞いた音をそのまま記憶し、そのまま言う」でOKです。

上述したとおり、暗唱はおぼえる内容に意味があるのではなく、続けることで記憶力を高めること、すなわち、おぼえることそのものに意味があるのです。
意味の理解を求めてしまうと記憶の質が変わってきてしまいます。

ただ、お子さまのほうから「これってどういう意味?」と聞いてきた場合は、教えてあげたら良いと思います。
俳句や百人一首などをとおして言葉に興味を持ったり語彙が増えるのも、すばらしいことです!

 

「以前おぼえた句をすっかり忘れてしまっているんですが・・・」

これもよくあるご質問で、「一度おぼえたものを、しばらくするとすっかり忘れてしまっているのですが・・・それでいいんでしょうか?」というもの。
一度はおぼえられたとしても、どんどん忘れていってしまうのでは意味がないのではないか!?という疑問もごもっともですね。

しかしながら、そのような場合も決して記憶から消えてなくなってしまっている訳ではなく、少しヒントというか、きっかけを与えるとちゃんと出てくることが多いです。

また、一度記憶したことも、何もしなければ忘れてしまうのは人間の摂理。テストのための暗記のように記憶を定着させるには反復が必要ですが、暗唱の取組は、何度も言うように課題の内容をおぼえることが目的ではないので、定着させる必要はないのです。

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暗唱の取組におすすめの教材は?

「暗唱」は記憶することそのものに意味があるため、課題とするものは何でも良いのですが、五音・七音からなる俳句や短歌は日本人の耳に親しみやすく、リズムにのせておぼえやすいので暗唱課題に適しています。

レッスンでは、くもんの俳句カード、百人一首カードを使用しています。


俳句カード 春


百人一首カード 上巻

また、小学生クラスで課題としているのは「脳を鍛える大人の音読ドリル」。
こちらは夏目漱石の「坊っちゃん」や「吾輩は猫である」、宮沢賢治の「風の又三郎」「注文の多い料理店」、新見南吉の「ごん狐」など、誰もが子どもの頃にいちどは読んだことのある作品を含む日本名作文学が60作品掲載されています。


脳を鍛える大人の音読ドリル―名作音読・漢字書き取り60日

このドリルを課題として使用している理由は、こちらの記事に書かせていただいています>>>

小学生の家庭学習ガイド

小学校の国語の宿題の定番、「音読」。 私が子どもの頃(〇十年前)にはそのような宿題はなかったと記憶しているのですが・・・…

最後に

「暗唱」は記憶力をそだてることはもちろんですが、俳句や百人一首、日本文学などを題材にすることで、日本語独特の美しい響きや表現に触れることができるすばらしい取組だと思います。
ぜひ、おうちでの知育の取組のひとつに加えてみてくださいね!

※おうちでの右脳トレーニングの取り組み方を以下の記事にまとめています。よろしければご参考になさってくださいね!>>>

おうちで知育

七田(しちだ)式などの幼児教室で実践されている右脳教育。 左脳にはない優れた力があると言われる右脳の力を伸ばすことを目的…

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