【おうち知育のヒント】その他

小学校入学準備でドリルをする前に。小学生で勉強につまずかないため幼児期にしておくべきこととは?

小学校入学前の幼児期に、学習面でどこまでの入学準備をしておくべきかと悩まれる方は多くいらっしゃると思います。

「入学準備ドリル」といった類いのものもたくさん売られていますので、そういったものを利用してお勉強に取り組まれているご家庭も多いことでしょう。

小学校入学前にどこまでの「おべんきょう」ができるようになっておくべきか、もちろんさまざまな意見があり、どこまでを求めるのかはご家庭の方針によっても違ってくるかと思いますが・・・

私がレッスンでいろいろなお子さんを見ていて感じる「小学校入学前に身につけておくべきこと」について、お話してみたいと思います。

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私が考える、学習面での入学準備に必要なこととは

学習面での入学準備に必要なのは、小学校で習う事柄を先取りして前倒しで教えるということではなく、この先の学習の基礎になるさまざまな概念を、紙の上の知識としてだけではなく、実際のもので具体的に体験して理解する、ということ。

たとえば算数なら、足し算や引き算ができるようになることよりも、まずは抽象的な“数字“というものをあつかう前に、”5”という「数字」を”●●●●●”という「量」と結びつけられることが大事です。

そのためには、ドリルやプリントなど、紙の上で数字の操作をする前に、おはじきや百だまそろばんなどの具体物をあつかう体験をとおして数の量感をつかみ、頭のなかで数を扱うイメージのもとになるものを作っておくことが大切になります。

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教室に来る子どもたちを見て感じる、幼児教育をしている子としていない子の違い

私の幼児教室に体験レッスン等で来てくださる子どもたちを見ていて、それまで別の幼児教室に通われていたり、おうちでお母さまが知育をされていたり等、何かしら幼児教育の経験があるお子さんと、それまでまったく幼児教育をしてこなかったお子さんの違いを感じることがあります。

教室には2歳児さん~小学校3年生までのクラスがありますが、特に年長さん~小学校1年生くらいのお子さんの体験レッスンや、入室された直後のレッスンの様子を見ていて感じることが多いです。
具体的には、以下のような点になります。

 

図形感覚

体験レッスンなどで、パズルを使った平面図形の合成、たとえば下のような、

直角二等辺三角形四枚を使って“おうち“のかたちをつくるなどの図形的な課題を出すと、ぱっぱっとできてしまう子と、まったく手が出ない子に分かれます。
それまでにパズルや積み木などで遊んだ経験の有無が如実にあらわれるのです。

こういった図形を認識する力は、何もしなくても6歳くらいになれば自然にできるようになる、というものでもありません。
入室したばかりの小学生が、平面に描かれた図を見て積み木を数える問題で、見えないところにも積み木があることがイメージできないなどはよくあります。
“実際に見たことがないものはイメージできない“のです。

 

数の感覚

数が100まで言えたり、足し算・引き算の計算はできる子が、例えば「10-8=2」がわかっても「8はあといくつで10になる?」や「10と8のちがいはいくつ?」など、違う角度から聞かれるとまったくわからなかったりする場合があります。

計算の答えを覚えてしまっているため答えは言えても、数を“量“としてとらえられていなかったり(たとえば5+2は5の次の次の数、というように、数を数直線上でとらえている)、“数の構成“(ある数を、他の数の組み合わせとして見る)が理解できていなかったりするのです。

これは、実際のもので数をあつかった経験(数えたり、合わせたり、分けたりしてみる)が乏しいせいではないかと思います。

また、計算はできるけれど文章題になるとわからない、というのは、実際の場面に応じた具体的な数のやりとりがイメージできてないせいでもあるのかな、と感じます。

 

「自分の頭で考える」習慣

上記のような「数」や「図形」の分野に限らず、少しむずかしい課題や初めて見る課題が出されると、なにも考えないうちから「わからない」「できない」という子がいます。
また、「これはまだ習ってないからわからない」というのもよく聞かれるセリフです。

おそらく、課題に対して自分の頭でじっくり考ええてみるという経験があまりないのでしょう。
また「勉強とは誰かに解き方を教えてもらうものである」と思い込んでいる、というのもあるかもしれません。

また、これは幼児教育の経験がまったくない子に限った話ではありませんが、それまであまりむずかしい課題に直面したことがなく、いつも直感的にぱっぱっと答えられていた場合、初見ですぐにわからない問題に出会うとじっくり考えてみることをせず、すぐにあきらめてしまったり思考停止状態になってしまう子もいます。

 

このように、それまでの経験の有無によってお子さんの数や図形の理解度、また課題に対する取り組み姿勢には違いが生まれます。

とはいえ、これらはあくまでも能力の差ではなく経験の差によるものが大きいので、レッスンを重ねていくことで徐々に差がうまっていくものですが、年齢が上がれば上がるほど、その差をちぢめるのに時間とパワーがかかるなぁというのが、レッスンをしていて感じる実感です。

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小学校で勉強につまずかないために入学前にしておくべきこと

上記のような私の経験を踏まえて、小学校で勉強につまずかないために、就学前の幼児期のうちにぜひしておいてほしいと思うことをあげてみます。

 

パズルや積み木でたくさん遊ぶ

先に述べたとおり、図形的なセンス・スキルについては理屈で理解するよりも経験がモノを言います。
平面に描かれた図形を見て実際の図形(立体)をイメージできる、展開図を見てサイコロを組み立られるかどうかがわかる、積み木を後ろからや真上からなどいろんな方向から見たときの見え方がわかる等・・・

頭のなかで自由に図形を思い描いたり、頭のなかで図形を動かすイメージができるようにするためには、幼児期にいかにたくさんパズルや積み木で遊び、図形的刺激に触れたかどうかが大切になってきます。

 

数の量感をつかむ

生活のなかで実際のものを数えたり、家族で同じ数ずつ分ける、またおはじきや百だまそろばんを使って数えるなどの経験をとおして、数の量感をつかんだり数を扱うのに慣れることが大切です。

また、“○個ずつに分ける“の「ずつ」の意味や、“数の差はいくつ“の「差」の意味など、数にかかわりのあることばの意味がわからないことがつまずきの原因になってしまうこともあるので、これらの言葉の意味も、実際の経験をとおして理解できるようにしておきましょう。

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じっくり考える経験をたくさんする

小学校低学年の学習は、ひらがなの読み書きや計算ドリルの反復練習などにかたよりがちで、“じっくり時間をかけて考える“という機会はなかなかありません。

上述のとおり、小学生から教室に入室してくる子の中には、「まだ習ってないからできない」「やったことないからわからない」という発言が出てくることがよくあります。

やり方は誰かが教えてくれるもの、というのではなく、どうやって解いたら良いのか?自分で考えて答えを導きだす喜びや達成感をたくさん味わい自信をつけていくことで、どんな課題に対しても「どうやって考えたらいいんだろう」と考える姿勢を身に付けることが大切です。

 

毎日机に向かう学習習慣をつける

小中学生・高校生で勉強ができる子には、自らすすんで勉強をする「家庭学習の習慣化」ができているという共通点があります。
小学校1~2年生の低学年のうちに家庭学習を習慣化できるかどうかが後々までかかわってきます。

小学校入学前に、一日5分でも、毎日に机に向かう習慣ができていれば、小学校に入学してから「勉強しなさい」「宿題はやったの?」などと言い続けるストレスを感じなくてすみますね。

関連記事:幼児の家庭学習を習慣づけるおすすめの方法:3つのポイント

 

最後に

教室に来る子どもたちを見ていて日頃感じることを踏まえて、私が考える「小学校入学前にしておくべきこと」について書かせていただきました。

実際におもちゃや知育玩具を使って数の基礎概念を理解したり図形認識力をやしなう方法、また幼児期に家庭学習を習慣づける方法など、「小学校入学準備」に関する記事については、以下も参考にしてみてくださいね。

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