指先は「第二の脳」と言われ、指先を使うことで脳へと刺激が送られ、知的発達やことばの発達につながります。
幼児期には、いろんなおもちゃや知育玩具などで指先を使う遊びをたくさんさせてあげることが大切です。
また「指先+かず」や「指先+かたち」など、さまざまな概念を身につける要素を取り入れてあげることで、さらに知育的効果がアップします。
今回は指先を使って器用さをやしなうだけでなく、幼児期に身に着けておきたいさまざまな概念を学ぶことができる「指先あそびの取組」をご紹介します。
手先を器用にする!おうちでできる指先あそびの取組
折り紙
折り紙は、指先の器用さをやしなうだけでなく図形センスも高めてくれる素晴らしい遊び。
「折り紙」とはいっても「折らない」ところから始めれば、1歳さんからでも以下のようなステップで少しずつレベルアップしていくことができます。
紙を使った遊びから「折り紙」へのステップ
①いろいろな紙に「触る」
②紙を「破る」
③紙を「丸める」
④紙を「ちぎる」
⑤折り紙を「折る」~テキトウに1回折り
⑥折り紙を「折る」~まっすぐ1回折り
⑦折り紙を「折る」~角を合わせて折る
上の7つのステップで、「折り紙」を使って器用さをやしなう方法をこちらの記事↓でご紹介しています。
※関連記事:1歳からできる!はじめての「折り紙」へのステップ
「折り紙」は、実際に手を動かしながらさまざまなかたちに触れることで、指先の巧緻性と図形のセンスが磨かれるすばらしい遊び。 できれば、お子さんが小さいうちから折り紙あそびを取り入れてあげたいものです。 今回は、折り紙を折るのはまだちょ[…]
はさみ
子どもははさみに興味深々でも、危ないから、という理由ではさみを持たせることに躊躇されている方も多いかと思いますが・・・
しっかりとした「おやくそく」と親御さんの指導のもとで「はさみ」を使えば問題なし。
はさみで上手に切れるようになるためのステップを踏まえて、器用さをやしなうとともにお子さんに達成感を持たせてあげましょう。
「はさみ」の練習5つのステップ
①紙を切る前に~はさみの持ち方・使い方の練習
②1回切り
③直線切り
④曲線切り・波線切り
⑤直角切り
この5つのステップで「はさみ」の使い方を教える方法を、こちら↓の記事でご紹介しています。
※関連記事:はさみの使い方、子どもへの教え方は?2歳から始めるはさみの練習5つのステップ
「子どもにはさみを使わせるのは何歳から?」という疑問を持たれる方も多いと思いますが、私の教室では2歳児さんクラスから、レッスンではさみを使う取組を入れています。 はさみで上手に切れるようになるためのトレーニングにはステップがあります![…]
ひもとおし
「ひもとおし」は、幼児さんの巧緻性をやしなう定番の知育あそび。
両手をうまく使って小さい穴に細いひもを通すのは1~2歳のお子さんにはかなり難しくなりますが、使うビーズやボードの大きさを調整するなどしてお子さんの発達段階に合った取組をさせてあげればOK。
ただ好きなように自由にひもを通すだけでも良いですが、色や大きさの順番を意識して行うなど、幼児期に身につけておきたい概念を取り入れて行うことで、さらに知的効果をUPさせることができます。
※関連記事:巧緻性を高める「ひもとおし」は、“系列”も意識して
巧緻性を高め、脳を活性化するあそびとしてポピュラーなものが「ひもとおし」。 ひらすらひもを通して遊ぶだけで、指先の器用さをやしない脳を活性化してくれる「ひもとおし」ですが・・・・ ひもとおしの教材や遊び方を工夫することで、”さまざまなも[…]
シール貼り
「シール貼り」も、手軽にできて、子どもが大好きな知育あそびの定番。
シール自体やシールブックは百円ショップなどで安価に入りますし、シール貼りの台紙として無料のダウンロード素材を提供してくれているサイトもたくさんありますね。
こういったものを利用するのもいいですし、台紙をパソコンで作ったり、手描きしたりも比較的かんたんにできます。
またシールをただ貼るだけでなく、少し意識して行うだけで「シール貼り」の知育的効果がグンと上がります。
※関連記事:2歳からのシール貼り、知育効果を高める5つのステップ
子どもが大好きな「シール」。シール貼りは、指先を使うことで器用さをやしない、脳を活性化することができる遊びです。 台紙からはがして・貼るだけでも知育になる「シール貼り」遊びですが、お子さんの発達段階に合わせて難易度を調整してあげたり、[…]
ピンセット・おはし遊び
ピンセットを親指・人差し指・中指の3本でつかむ持ち方は、正しいえんぴつの持ち方につながります。
まずはピンセットで、ビーズや大豆などの小さいものをお皿からお皿へあけ移す遊びをしてみましょう。
ピンセットで上手にできるようなら、おはしを使って同様にやってみましょう。
おはしでつかんだものを崩れないように積み上げるなど、ゲーム的要素を取り入れたおはし練習用のおもちゃもありますので、取り入れてみるのも良いですね。
※関連記事:はしの持ち方の練習は~レッスンで使っている「おはし」と練習用のおもちゃ
お子さんが2~3歳くらいになると、そろそろ「おはし」が正しく使えるようになったほうがいいのでは・・・と気になってくるお母さまも多いのではないでしょうか。 今回は、おはしの練習の前に取り入れたい「ピンセットあそび」と、レッスンで使用して[…]
指先あそびで手先を器用にするオススメのおもちゃ・知育玩具
ロンディ
ロンディは、プラスチックの円盤に切り込みが入った歯車のような形のおもちゃ。
ピースの切り込み同士を合わせてぎゅっとはめ込むのに指先の微調整が必要ですし、けっこう力もいります。
垂直・水平のみならずさまざまな角度でパーツをつなげられるので、立体的な形を自由自在に作ることができ、創造力をかきたててくれます。
『ロンディ』は、プラスチックの円盤に切り込みが入った、歯車のような形のおもちゃ。 切り込みどうしをかみ合わせて、色々な形を作ることが出来ます。 今回は教室の2~3歳児さんクラスのレッスンで行っている、『ロンディ』を使った取り組みをご[…]
ジスター
”天才のはじまり”と名づけられた知育玩具GESTAR(ジスター)は、上で紹介したロンディと同様、切り込みの入った丸いパーツ同士をつなぎ合わせて立体物を構成するおもちゃ。
ロンディとの違いは、サイズ感やカラーバリエーションの豊富さに加え、1パッケージに500ピースも入っているというコスパの良さ。
こちらの記事↓でロンディとの比較についてくわしく説明しています。
※関連記事:”天才のはじまり”GESTAR(ジスター)はコスパ良!いろいろ使えて長く楽しめる知育玩具。
”天才のはじまり”と名づけられた知育玩具GESTAR(ジスター)は、切り込みの入った丸いパーツ同士をつなぎ合わせて立体物を構成していくことで創造力を伸ばすことができるおもちゃ。 さまざまな使い方ができてコスパの良い知育玩具です。 今[…]
モザイクステッキ
レナ社の「モザイクステッキ」は、キノコのような形のステッキを穴の空いた白いボードに刺して、絵や模様を作って遊ぶおもちゃ。
ステッキのサイズが大・中・小の3種類あり、年齢に合わせて大きさを選べます。
ボードに自由に差したり抜いたりするだけでも指先の取組になりますし、自由に絵や模様を造って遊ぶこともできます。
レナ社の「モザイクステッキ」は、キノコのような形のステッキを穴の空いた白いボードに刺して、絵や模様を作って遊ぶおもちゃ。 教室ではこのモザイクステッキを、2歳児さん~年長さんまでのクラスのレッスンに使用しています。 幅広い年齢で[…]
くまのひもとおし
七田(しちだ)の「くまのひもとおし」は、6色(赤、青、黄、緑、紫、オレンジ)×3サイズ(大、中、小)、計108個のかわいいくまさんと、ひも4本が付属。
ひもをとおすくまが大・中・小の3サイズあるので、大きさによって難易度徐々に上げていけるのも、幅広い年齢で活用できるポイント。
また、大きさと色のバリエーションを生かして、幼児期に身につけておきたい「色、形、大小、数、量、空間認識、 比較、順序」の概念も学ぶこともできるのが特徴です。
七田の「くまのひもとおし」は、指先の巧緻性を高めて脳を活性化するだけでなく、さまざまな知育に活用することができる超おすすめの教材。 教室でも2歳児さんから年長さんまで、レッスンのあらゆる場面で活用しています。 今回は七田の「くまのひ[…]
わごむパターンボード
くもんの「わごむパターンボード」は、ボード(19ピン、81ピン)にお手本カードを差し込み、お手本の上に同じ色の輪ゴムをかけて模様を作って遊ぶ知育玩具。
ボードの種類やお手本によって難易度が調整でき、幅広い年齢で使えるのが特徴です。
輪ゴムをピンにかけるのは2歳くらいの子どもにはかなりむずかしく、輪ゴムを片手でピンから外れないように押さえながら、もう片方の手でひっぱって伸ばして・・・というように両手をうまく連動させ指先を複合的に使って遊ぶことで、指先の巧緻性を高めてくれます。
同時に、お手本通りの形をつくることで「図形感覚」もやしなえる優れた知育おもちゃです。
くもんの『わごむパターンボード』は、ボードのピンに輪ゴムをかけ模様をつくって遊ぶおもちゃ。 2013年の日本おもちゃ大賞エデュケーショナル・トイ部門 「大賞」受賞、また「グッド・トイ2013」にも選ばれている定番の知育玩具です。 指[…]
まとめ
指先を使い器用さをやしなうことは、幼児さんの知育ではいちばん大事なポイント。
ぜひ、生活や遊びの中で指先を使う機会をたくさん作ってあげてくださいね!