ユニバーサルデザインのトランプで知育~『こどもトランプ1to10 GOKAN』

年齢を問わず楽しく遊びながら「かず」の力を育てるトランプゲーム。
トランプのカードにもさまざまなものがありますが、ニュースで見かけたこちらの『こどもトランプ1to10 GOKAN』が気になったので、ご紹介させていただきます。


こどもトランプ1to10 GOKAN®

合同会社バンビーノが販売する知育トランプ『こどもトランプ1to10 GOKAN』が、このたび経済産業省の公募事業「Challenge Local Cool Japan in パリ」のクールジャパン商品に採択されたそうです。

経産省に応募のあった119点の中から40点がクールジャパン商品(地域性及びデザイン性が感じられ、伝統・文化・技術・ライフスタイル等を背景に有する商品)として選定され、今年10月から半年間、パリにあるプロモーションを目的としたショールーム「maison(メゾン) wa(ワ)」に展示される予定とのことです。

『こどもトランプ1to10 GOKAN』とは?

通常のトランプは1~13までの数字×マーク4種の52枚とジョーカーの計53枚で、表に数字とマークが、裏にはすべてのカードに共通の絵柄が描かれていますが、この『こどもトランプ1to10 GOKAN』は、4色のカードに1~10までの数字と、△□♡のかたちにくり抜かれたマークがあるのみ。
つまり、このトランプには裏も表もありません。

手先に触れて穴のかたちと数が分かれば遊べるため、国籍や言語、年齢、障害の有無に関わらず誰でも遊ぶことができるユニバーサルなデザインのトランプなのです。

2~4歳児さんの知育にピッタリのトランプ!?

手で触れたときの感覚にこだわって開発され、誰でも遊ぶことができるやさしいデザインの『こどもトランプ1to10 GOKAN』。
通常のトランプよりも、これから”かず”の概念を身につけ、10までのかずをしっかり理解し定着させていく2~4歳児さんの知育にピッタリのトランプであるということが言えます。

その理由は、マークによってカードの色が分かれているため、ぱっと見で区別がしやすいこと。
感覚的に、おなじマークのカードを見分けることができます。

また、数が1から10までで絵札がないこと。
通常のトランプの絵札は、数字とマークの数が一致しないため小さい子にはわかりにくいですが、『こどもトランプ1to10 GOKAN』に絵札はありません。
1~10までの数字と、同じ数のマークがくり抜かれているため、数字をまだ理解していないお子さんでもマークを見れば(触れば)数がわかります。

1から10までを確実に理解し、数字とマッチングさせていきたいこの時期のお子さんが遊びながら”かず”を学ぶのにはピッタリ!!だと思います。

『こどもトランプ1to10 GOKAN』の遊び方

『こどもトランプ1to10』の遊び方はバンビーノ社のホームページにも紹介されていますがhttp://www.bambinojapan.com/howtoplay.html)、そちらに記載されている対象年齢よりももっと早く遊べるかな・・・と思います。

こちらでは改めて、2~4歳児さんが1~10までのかずをしっかり理解し定着させるためのオススメの遊び方をご紹介します。

かず集め

違うマーク(色)で同じ数同士をあつめます。
ちがう種類のもの同士で「同じ数」を見つけることで、種類が違っても「数」は同じ、ということの理解につながります。

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おうちで知育

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せんそうゲーム

手持ちのカードの中から「いち、にの、さん」でお互いに1枚ずつ同時に出し合い、大きい数のカードを出した人が相手のカードをもらえます。
先に、カードがなくなったほうが負けで、たくさんカードを取った方が勝ちとなります。
瞬間的に、数の大小を判断する力をやしなう遊びです。

1ならべ

7ならべのルール通り、1のカード4枚を出して並べておきます。
残りのカードを人数分に分け、同じマークの数字が1~10まで順番につながるように、手持ちのカードの中から出していきます。

1の次の数は何かな?2の次は何かな?・・・
かずの大小の比較や、数の並びを身につけるあそびです。

「1ならべ」に慣れてきたら、1~10までの真ん中の「5」から始める「5ならべ」にしたり、逆に「10ならべ」にして、10から順に小さい数字を並べて遊べば難易度が上がります。

(番外編)観点を変えた仲間わけ

”かず”の概念を身につける遊びではありませんが・・・

40枚のカードを好きなように仲間分けします。
上手に分けられたら、違う分け方で分けてみます。
さっき「色(形)」で分けたから、今度は「数」で・・・と、ぱっと観点を変えることができますか!?

子どもには、ひとつの考え方や物の見方にとらわれると別の見方が出来なくなってしまう傾向があります。
ひとつの課題に対して複数のやり方を考えてみることにより、視点を変えてものを見ることが出来る”思考の柔軟性”につなげていくのがねらいです。

最後に

さまざまな遊び方が楽しめる『こどもトランプ1to10 GOKAN』。
2〜4歳児さん向けの遊び方をご紹介しましたが、もう少し大きくなったら、公式サイトに紹介されていた遊び「袋にカードを一枚入れて、手探りで指定されたカードを探す」というのもすごく面白そう!!

裏表がないトランプだから『神経衰弱』は当然ムリですが・・・

これから10までの数を理解していく2~4歳さんの知育にピッタリの『こどもトランプ1to10 GOKAN』。

何より配色やデザインがシンプルで、そこらへんに散らばってても何だかオシャレ感が漂いそうなところも私的にはツボです。