3~4歳児さんクラスのレッスン内容の一部をご紹介します。
※教室専用の教材は、市販のものに置きかえてご紹介しています。
おうちでの取り組みの参考にしてみてくださいね!
3~4歳さんレッスン③『もじ・ことば』
なぞなぞ遊び
さまざまなバリエーションのものが描かれた絵カードを使用し、絵カードの中の1つのものについて、いくつかのヒント(属性)を言い、それが何かを当てるクイズを出題します。
※写真の教材は『こぐま会 しりとりカード』。
食べ物・花・動物・昆虫・生活用品・楽器など、1組10枚×4組の計40枚が入っています。
出題のしかたの例は、以下のとおり。
例:「水の中に住んでいます。体がかたいこうらに覆われています。手がハサミになっています。」(答え:かに)
例:「くだものの仲間です。だいだい色をしています。『さるかに合戦』のお話に出てきます。」(答え:柿)
2つ以上の情報から1つのものを推測する力をやしなう取り組みです。
慣れてきたら、子どもに出題者となって、なぞなぞを出してもらいます。
絵カードの中のどれか1つについて、いくつかのヒント(属性)を言わせます。
できるかぎり、たくさんのヒント(属性)を言ってもらうようにしましょう。
ヒントがあまり言えないようなら、質問をして引き出してあげましょう。
1つのものに関してたくさんのヒント(形・色・触感・味、種類、機能など)を言うことは、ひとつの観点に固執せず、いろいろな角度からものを見るトレーニングになります。
・ものの属性に関する知識を増やす・複数の情報から1つの答えを導き出す力(集中的思考力)をやしなう
・1つのものをさまざまな角度から見る思考の柔軟性(拡散的思考力)をやしなう
3~4歳さんレッスン③『かず』
すごろく遊び
すごろくは、ゲームをとおして数概念の基礎ををやしなうことができる遊び。
サイコロの目をぱっと読むことで数の量感をつかんだり、出た目の数だけマスを1つずつ数えながら進むことで、正しい計数の練習にもなります。
数概念の理解が進んできたら、サイコロを2つ使って、出た目の合計の数だけ進むというルールで、遊びながら数の合成(足し算)のトレーニングを行うことも。
なお取り組むすごろくはどんなものでも良いですが、はじめのうちはマスに書かれている指示には従わず、「出た目の数だけ進む」というルールだけで行ってもOK 。
教室でも、いろんなすごろくを取り入れています。
取り組みのねらい
・正しく数を数える(計数)
・ぱっと見でサイコロの目を読む(数の量感)
・「ぜんぶでいくつ」の理解(基数性)
※関連記事:すごろく遊びで学べる『かず』の力と、効果的な遊び方とは。
「すごろく」は、幼児さんが楽しく遊びながら数概念の基礎を学ぶことができる優れたゲーム。 2~3歳児さんから6歳くらいまで、年齢や発達段階に合わせて遊び方を工夫することで、さらに効果的に数の概念を学ぶことができます。 今回は、すごろく[…]
3~4歳さんレッスン③『ずけい』
直角二等辺三角形の合成(模様づくり)
直角二等辺三角形は、2つで三角形・正方形・平行四辺形が作れる等、図形の基本となる重要な形。
さらに、4つで正方形・長方形・二等辺三角形を作る基本の合成が感覚的にぱっとできるようにしていきましょう。
こぐま会の「さんかくパズル 模様づくり」は、直角二等辺三角形のピース4枚・8枚・12枚・16枚を用いて見本と同じ模様を作る取り組み。
まずは直角二等辺三角形2枚・4枚で基本のかたちを作る練習をしましょう。
基本のかたちを作れるようになったら、4枚で模様を作ってみましょう。
むずかしいようなら、見本の図形にマッチ棒などを置いて、半分(長方形→正方形に。正方形→三角形に)分けて見せてあげましょう。
取り組みのねらい
・直角二等辺三角形2枚・4枚で基本の合成がぱっとできるようにする
・分割線をイメージして合成ができるようにする
まとめ
3~4歳さんレッスン③『もじ・ことば』 なぞなぞ遊び
<ねらい>
・ものの属性に関する知識
・複数の情報から1つの答えを導き出す力(集中的思考力)
・1つのものをさまざまな角度から見る思考の柔軟性(拡散的思考力)
<ねらい>
・正しく数を数える(計数)
・ぱっと見でサイコロの目を読む(数の量感)
・「ぜんぶでいくつ」の理解(基数性)
<ねらい>
・直角二等辺三角形2枚・4枚の基本の合成
・分割線をイメージして合成する